前世療法体験~ソウルメイトの役割
本日、催眠療法の練習会に参加。
前世療法を体験したので、記録しておく。
☆テーマ
最近出会った〇さんという方が、どうやらソウルメイトのようだ。2022年という激動の時代に、なぜ出会うことになったのか。自分にも大きな変化が起きていて、人生の分岐点のような気がしている。この時代を乗り越えるために、出会うことになったのだとすれば、その意味をきちんと腑に落としたい。そのことが一番理解できる前世を見たい。
☆安全地帯
白いユリの花が数本咲いている。まわりは白一色の世界。足元は、雪か氷のようで、ひんやりしている。遠くを感じてみようとしたが、白く靄がかかっている様子。よく見えない。
☆時の川を下り前世へ
船に乗り、前世へ導かれていく。心臓がどきどきしている。川岸に到着。船を降りながら、足元を確認。下駄を履いている。あ~やっぱりと思う。先日、アカシックレコードを見ていただいた時の前世にピンポイントでやってきたらしい。
☆前世の私
5~7歳くらいの男の子。浴衣のようなものを着ている。時代は、江戸時代末期か。明治かも。名は竹(仮称)
竹の家は、農家のよう。木製の小さな家。屋根は草拭き。玄関の戸は開いている。中に入るとすぐに土間。竈が見えている。中は薄暗い。竹にセラピストから「どんな気持ち?」と質問。「早く遊びに行きたい!」と答える竹。親は農作業で外に出ている様子。そんなに貧しい感じは無い。
☆食事場面
土間の横にある部屋に囲炉裏がある。囲炉裏を囲み、何枚か、草で編んだような座布団みたいな敷物が敷いてある。父方の祖母、母、母に背負われた赤ん坊、男の子と女の子(兄弟たちのよう)が見える。皆座って食事をしている。竹は、なぜか立ったまま、囲炉裏に向かっている。父親は不在なのか、死別したのか不明。
セラピストから、誰が気になるか質問される。竹は「おばあちゃん。優しい。」と答える。おばあちゃんに意識交代し、竹をどう思っているか質問する。
「竹は・・・・人より成長が遅い。あまり色んなことが理解できない。これからが心配。村の皆に助けられて、何とか育ってほしい。」と言う。
次に、母をどう思うか竹に質問。「大好きだけど、時々すごく叱られる。怖い。」と答える。
母に意識交代。「竹は、座って食事をすることが出来ない。いつも落ち着かない。農作業の何か小さなことひとつでいいから覚えて、村の中で何とか受け入れられて生き延びてほしい。」と言う。
どうやら、竹は、昔で言うところの知恵遅れ。今で言うと、自閉症児みたいな感じだったのだろうか。何らかの障害を抱えていたようだ。
☆次の大切な場面
梅の花が目の前に見えている。いい香り。竹は「大人の女の人の匂い」と感じている。
そばに、同年代か、やや年下の女の子が居る。ニコニコ笑っている。その子が誰か、セラピストが竹に、質問する。
「梅ちゃん(仮称)。いつもそばにいてくれる。優しい。」と答える。
梅ちゃんに意識交代。竹をどう思っているか質問する。
「竹ちゃんは、他の人と遊べないの。私は、一緒に居るの。竹ちゃんと居ると、とても落ち着くから。あまりお話しは出来ないけど、一緒に居るだけで楽しいの。私がこれからずっと竹ちゃんのそばにいるから。大丈夫。」と梅ちゃんが答える。
梅ちゃんは、幼馴染の様だ。障害を持った竹には他に友達が居なくて、梅ちゃんがいつもそばにいて遊んでくれていたらしい。お互いに一緒に過ごす時間が一番心癒された様子。特に意味のある会話が成立しなくても、心が通じ合っていたようであり、ただ、共に居るだけで良かった。竹にとって、梅ちゃんと過ごした時間が唯一穏やかで、幸せを実感した時間だったのかもしれない。
梅ちゃんは、その人生で、過酷な体験をしたようだが、今回のセッションでは、彼女の家庭については深堀しなかった。
☆次の大切な場面
竹の家が燃えている。村人が集まってきているが、何もしないで見ている。竹は頭がぼんやりしていて、何が起きているのかあまり理解できていない。
セラピストの質問に少しずつ答えていく竹。
彼の言葉をつなぎ合わせていくと、次の様な事が起きたらしい。
夜、囲炉裏の火(火種は残されたまま家族は就寝したらしい)で、竹は遊んでしまった。何かに火をつけると、炎があまりに美しくて、その美しさに心を奪われ、どんどん炎を大きくしていった。家に燃え移った時、その炎が
「お寺で見た、不動明王の像にそっくりだった。」と感じている。
純粋に、炎の美しさを追求した結果、火事を起こしてしまい、寝ていた家族が全員、焼け死んでしまった。
竹は、自分が何をしたのか理解できていない。家が無くなり、家族が居なくなり、村人は自分に冷たく、持て余されているのを何となく感じている。
村人から「おまえのせいで家族は死んだ」と責められるが、竹は自分の行為と結果を結びつけることが出来ないのだ。
☆次の大切な場面
どこか、狭い部屋に閉じ込められている。村人に、危険人物とみなされ、監禁されたようだ。なぜ、閉じ込められたのか、分かっていない。
炎があまりに美しく、不動明王の姿を見た。竹にとっては、生まれて初めての神秘体験だった。魂が沸き立つような、一種の目覚めだった。(芸術的才能があったのかもしれない。)しかし、その背後で悲惨な出来事が起きてしまった。放火して家族を焼き殺した。村人から見ると、それだけが事実だった。竹にとっては、因果関係が理解できていないので、なぜ閉じ込められ、村人から冷たくされるのかが分からない。そのため、罪悪感も一切無い。ただ、訳が分からず混乱し、悲しんでいる。
静かに涙を流す竹。「梅ちゃん、助けて・・・」と小さな声でつぶやく。梅ちゃんは、竹が監禁されていた建物の近くまで来てくれていたかもしれないが、この人生で、もう二度と会うことは無かった。
☆次の大切な場面
白髪の老人が見える。「先生」と呼んでいる。どうやら、心ある老人に助け出され、引き取られた様子。先生は、竹に貴重な本であるにもかかわらず、触らせてあげて、いろんなことも教えてくれていた。先生は、村の知識人だったのだろうか。
竹は、「先生の名前は分からない。先生と呼んでいる。本を見るのが一番好き。何が書いてあるのか分からないけど、手触りや匂いがいい。本をめくっていると、気持ちが落ち着く。いつか読めるようになりたい。先生が教えてくれることも、ほとんど理解できないけど、お話しを聴いている時間が好き。もっと学びたい。」と思っている。
先生は、「この子は不憫だ。村人は、この子を危険だと言う。でも、ちゃんと、そばで誰かが見ていてやれば、大丈夫なんだ。この子は、とても優しい子なんだ。」と、涙ぐみながら語る。
☆臨終
竹は、先生と出会って、間もなく、病気となり死んでしまう。
死ぬ間際、布団に横になりながら、そばの机で書き物をしている先生の背中を安心した気持ちで眺めている。先生の背中が、最後に見た記憶となった。
どんな人生で、何を学んだか?
「人生に負荷をかけて、何を学べるかチャレンジした。どんな過酷な人生でも、必ず一人か二人は、助けてくれる存在が現れる。どんな人にも、支えてくれる人がいる。」
次の人生では何をしたいか。
「本を読みたい。」
☆中間世へ
魂の存在となった前世と、私が隣り合う。私へのメッセージをもらう。
「人生に負荷をかけることに意味がある。そこにこそ学びがある。最後まで人生をやり遂げることが大切。」
☆ハイアーセルフからメッセージ
「負荷をかけた人生を選択した場合、途中でへこたれそうになる時もある。そんな時、人生を途中で投げ出さないように、ソウルメイト同士、再会を約束する。
どんなに極悪人でも、大事件を起こしたとしても、どんな人にも、その人を支える存在が居るはずだ。例えば、収監された人物だったとしても、刑務官の一人と心を通い合わせるとか、刑務所図書館で、一冊の本に出合うとか、毎回差し入れしてくれる姉が居るとか。
たとえ、その相手との交流が短期間であっても、ほんの一瞬の邂逅であったとしても、その人物との出会いが、その人の一生を支え、心の中の灯となり続ける。関係が長いとか短いとかは一切関係が無い。出会いが、大きな気づきとなり、人生を諦めないという勇気につながっていく。
そんな役割で再会したソウルメイト同士は、魂的には、とても親しい存在だ。だが、この三次元世界で、肉体を持って関わる時間は、あっという間だったりする。なぜなら、その人が気付きを得たなら、役割は終了するからだ。互いの人生の学びを最優先にするため、関係はサバサバしている。深入りしたり干渉しすぎることも無い。相手の学びの邪魔になることはしない。必要な時、必要な場面で現れ、必要なことだけをして去っていくケースが多い。やり過ぎることが無いのだ。もうその人が立ち直ったのを見届ければ、「じゃっ!また来世で会おう!」とテレパシーで挨拶をし、各自の人生へ戻っていく。
だから、「あんなに親しかったのに・・・」と誰かとの別れを悲しむことは無い。短期間の交流でも、一生忘れられない思い出となっていたり、たった一言が人生の指針になっていたりする場合、ソウルメイトが約束の再会を果たしたと思ってよいだろう。
また、ソウルメイトは、悪人役をもこなしてくれていることを言い添えておく。
人との関わりは、時間の長さではない。出会いに感謝して、あなたはあなたの人生を全うすることだ。魂の世界では、いつもつながっている。あなたは孤独ではない。たくさんの存在に見守られ、応援されている。」
☆安全地帯へ戻る
元のお花畑へ。なぜか百合の花が巨大になっている。そして、雲の上のようなふわふわした地面、いたる所に、20センチ四方くらいの木製の枠が散らばって置いてある。これは何だろう?しばし悩む。セラピストの誘導で、ひとつの木枠に近づいて覗き込んでみる。瞬間、気付きが起こる。
木枠は、覗き窓のようになっていて、私の各々の過去、未来につながっている。この安全地帯は、「今、ここ」を表していて、過去も現在も未来も、全部ここに存在している。「今、ここ」の意識は、木枠の窓を通し、どの過去世も未来世も把握していて、同時進行で出来事が起きている。しかも、すべて連動していて、更新されていく。果てしなく進化に終わりがない。
例えば、現実で私が何らかの成長をすると、過去も未来も影響を受けて、アップデートされていく感じ。
この木枠を覗き込むと、いろんな私が一生懸命に生きている。悪いやつもいいやつもいる。中には学ばない怠け者も居る。怠けることも貴重な経験になっている。そこに善悪は無い。こ~んなに沢山の私が、「今、ここ」で泣いたり笑ったり怒ったり悔やんだりしながら生を全うしている。
それを知った今、ものすごい勇気をもらえた気がした。「だから、ただ、自分を生きる。この人生を生き切ることなんだ。」という気付きを得た。力強いメッセージだった。
過酷な人生を選択してしまった魂仲間のために、互いに人生での再会を約束し合い、「生きることを諦めない」ように「へこたれない」ように、サポート体制が組まれているというのは、手厚い仕組みだと感心した。もちろん、24時間体制で、ハイアーセルフが人生を導いてくれているのだが、ハイアーさんは、何しろ高次元存在なので、目に見えない。メッセージを意識的に受け取るにも、条件が必要となってしまう。その点、肉体を持って転生した仲間なら、ダイレクトにメッセージが届けられるし、手助けも実感を伴い分かりやすい。
☆感想
潜在意識からのメッセージには、毎回驚かされる。単に、○さんと前世で幼馴染みであると分かるだけではない。魂が成長するための目に見えない世界での仕組みをしっかり伝えてくれた。
ここが、単にアカシックレコードをリーディングするだけでは得られない、催眠療法の醍醐味である。
ちなみに、先生も親しいソウルメイトではあるが、今世では再会していない。
竹は、三次元的価値観からすると、家族を焼き殺すという業(ごう)を背負うことになるかと思うが、被害者、加害者、罪悪感という類いの業は、この人生では背負わずに済んだ。障害故の純粋さが、現実世界で、大きなやらかしをしてしまうわけだが、竹の魂には、炎の中の純粋な美しさ、本質の形を見出だすという芸術的萌芽の記憶を残した。時代が竹のそれ以上の成長を許さなかった。絵や彫刻など、何らかの表現手段に出会えたら、才能を開花させられたのかもしれない。しかし、過去世は連動しているので、きっと別の過去、または未来に、竹の芸術的才能が引き継がれ、発揮されていることだろう。
まず、業というものは、神からの罰などではない。自らが創り上げる制限であり、自分を縛るも解放されるも自由だ。各々が自身の学びに合わせ設定している人生体験オプションと言える。それも善悪は無い。必要なら体験する。必要無くなれば外す。必要な流れで必要なことが起こる。これは、魂の自由意志による。
私に引き継がれたのは、「本を読みたい」「学びたい」という竹の願いであろう。私の今世のテーマは、「本、学び」に彩られている。竹の魂は、私の体験を通し、満足していることだろう。
このように、人の一生は短く、一つの生涯だけで完結するものではない。すべての魂が、各々の体験から得た学びを共有し、全体として成長進化していく。
この宇宙が存在する限り、永遠に創り続けられる未完の作品。どこまで美しい織物が織り上げられるのか。宇宙根源の意識による、飽くなき挑戦なのである。
今、人生に苦しむ方がいるとしたら、私のこの体験が、もしかしたら、別の角度から人生を捉える切っ掛けになるかもしれない。
ご縁のある方に、届くといいなと思う。
コメント
コメントを投稿