イエシュアと前世記憶
☆『アンナ、イエスの祖母』ナチュラルスピリット発行 クレア・ハートソング著 大槻麻衣子/北川隆三郎 訳 昨夜読了。読み応えがありすぎて、放心してしまった。 特に、最後の晩餐からゴルゴダでの磔刑までの、三次元(目に見える世界)の出来事と、高次元(目に見えない世界)の描写と両側面から味わうという、なんとも新鮮な読書体験となった。いやはや、すごかった・・・・。こういう類の本が出版される時代になったのだなあと、驚くばかりである。1冊の本に印字された文字(三次元情報)に折り重なるように、多次元情報が組み込まれていると言えばよいのだろうか。同時に多側面の真実も伝わってくる。 この感覚は、催眠療法を体験したことがある人ならよく理解できると思われる。実は誰もが多次元存在であり、出来事の意味は多面体で重層的となる。この肉体で見て、聴いて、感じて、脳で解釈している世界はほんのわずかな一側面でしかないということだ。 英文のオリジナル本を文字通り日本語に置き換えての翻訳では、読者にはほとんど伝わらなかっただろうと思う。翻訳を手掛けた大槻麻衣子氏は、ヒプノセラピストであり、日本医療催眠学会副理事長も務められている。催眠療法の第一人者である彼女が翻訳の土台を作ったからこその賜物であり、ここに宇宙の大いなる采配を感じずにはいられない。 現在、地球が五次元領域に移行しつつあるとは、スピリチュアル界隈での常識である。地球及び肉体を持つ人間の次元上昇(アセンション)とされ、信念の手放しや、内面の浄化・統合に導かれている人も多い。2020年以降はその傾向に拍車がかかり、猛スピードで宇宙シナリオが展開されている。外側世界は自身の内面世界の投影であるから、まるで急流を舟で下るようなドラマ展開は、常に内面(精神世界)の変化と捉えることが出来る。 聖書であまりに有名な、イエス・キリスト(イエシュア)の磔刑エピソードは、個人の次元上昇ストーリーに置き換えることもできる。イエシュアは、全人類の罪を償うために肉体的苦痛を自ら引き受け、苦しみつつ非業の死を遂げたわけではなかった。磔刑はあまりに衝撃的エピソードであるが、もし穏やかに言い換えるなら、蛹から蝶への変容とも表現できよう。2000年の時を経て、アセンションに備えた種蒔きだった。 イエシュアの辿った道は、蝶が辿る道でもあり、蝶は私でもあり、あなたでもある。 と