宇宙は変化し続ける

 

草場一壽 OKAMIカード『ここから』

イーハトーヴヒプノセラピーカレッジで学び始めて10か月経った。あっという間だった。

セミナーに参加しながら、様々な催眠療法を受け、本当の自分と対話してきた。

今まで、「私」だと思ってきた姿は、実は全体のほんの一部分に過ぎず、催眠療法により探求する内面世界は、あまりに広大で神秘的だった。私の中に宇宙があった。まるで世紀の発見をするように、「私」を見つけ出していく過程は、とても面白かった。催眠療法の体験はすべて、こちらのblogに記録している。

催眠療法を学んで、一番の収穫は、エゴの自分と本当の自分を意識できたことだろう。本当の自分はいつも真ん中に居て、様々な体験や感情を静かに観照している。まるで台風の目の中にいるかのように。エゴの自分は、台風の渦である外側で、グルグル翻弄されている。

真ん中にいる本当の自分は、いつもそこに居て、すべて満たされた穏やかな存在だ。すべての体験を静かに喜んでいる。

初めての催眠療法で萩原優医師にセッションしていただいた時に、スッと中心の領域に入ることが出来た。「あれ？ずっと探していたけど、何だ。ここにあったのか。幸せの青い鳥は、私の中に居たんだ。」と、すべてが腑に落ちる体験をした。これは、理屈ではない。ただ、「あ！なんだ、そうだったのか。」と、スッキリした感覚で解るのだ。

催眠により、エゴが静まる時に、私たちは本当の自分に気づく。萩原医師は、「それは、悟り体験ではないか。」と言っていた。クライアントの全員が毎回体験するわけではないが、中には、ポンっと、その領域に飛んでいく方もいるようだ。

悟りの状態は、ずっと続くわけではなく、日常に戻ればエゴも復活する。あの深い穏やかさ、静かさ、満たされた感覚は消えてしまう。しかし、今、ここ  にそれがあることは、既に知っている私になる。ここからが、第二の人生のスタートだ。本当の自分として生きていく。解き放たれ、自由を取り戻していく。

イーハトーヴヒプノセラピーカレッジでは、今月からスタンダードヒプノセラピストという資格認定が開始された。私は、今まではベーシック資格だったのだが、一つ階段を上がることが出来た。

スタンダード資格は、催眠の基礎を身に付け、退行催眠療法についてしっかり学んだセラピスト という認定になる。

認定のために、学校に提出する症例の協力をしてくれた受講生仲間、友人、家族に心から感謝している。一人ではここまで来られなかった。たくさんの方々に支えられていることが実感できた。

このチャレンジで、大切なことにも気がついた。「私は満たされていて、今までも、今も、これからも、ずっと幸せなんだ」ということ。全体の繋がりの中で、生かされている自分をひしひしと感じる。すべては愛の表現であったことに気づかされた。この愛の循環の中で、すべては変化し続けるということ。それが私であり、宇宙である。

「エゴは、解決策を知らない。

エゴは、絶対大丈夫と思えるものしか信頼しない。

だが、この世界には、絶対はない。

だからあなたは悩む。

エゴの多くの欲求の声を聴き、多すぎる声に迷い、苦しむ。

そして、そのうち疲れてくると、

より大きな声に取り込まれ、

勢いで決断するか、時間切れになるのを待つ。

それが、我を主にしてはいけないということだ。

本来のあなたではない。

この世界で生きるために、疑うことは大切だ。

疑いは知性を育てる。

疑いから疑問が出てくることで、

多くの可能性に気づかせてくれる。

探究心が育つ。

しかし、それに支配され続ける人間は、

いつまでも覚醒への旅の入り口に立っているに過ぎない。

私たちの言葉を信じろと言っているのではないのだよ。

あなたの生の中で、

神なる存在とひとつであったことを思い出してほしいのだ。

あなたの住む世界のあらゆるところに

神なる存在があることを感じてほしいのだ。

それはあなたの感覚だ。ハートだ。

あなたの感覚は、過去のどこかで閉じてしまっている。

その感覚の扉を開きなさいと言っているのだよ。

その扉が開けないものであるなら、

私たちの言葉を信じろというだろう。

開けられないなら、信じる以外にないだろう。

だが、もともと開いていたのだ。

あなたが生い立ちのどこかで、閉じてしまったのだ。

疑う心といっしょに閉じてしまったのだ。

だから、開きなさいと言っている。

扉の閉じた人間が安全欲に支配されると、

すべてが疑いの対象になる。

そして、豊かな人生とは程遠くなるのだよ。

そろそろ光ある人生に向かって

私たちと共に進まないかい？

エゴは、一旦安全だと分かるとそれに固執する。

新しいものを受け入れないのだ。

それが  我よし   だ。

バージョンアップもできず、

古い知識や考えの中で生き、

そのうち宇宙から取り残される。

疑惑という結界を張っている心の中に、

神が和合できるわけはないだろう。

エゴで生きることは、宇宙の原則に反し、

不調和を作り出すと分かるだろう。

あなたの魂は、小さくて面白味のない、

とらわれた世界にとどまりたくないのだ。

挑戦し、成功を味わい、成功から学ぶ。

失敗を味わい、失敗から学ぶ。

愛と憎しみを味わい、学ぶ。

一体感と孤独を味わい、学ぶ。

これら多くの経験を積み、味わい学ぶために人間に生まれてきた。

それが喜びだ。

静かなる歓喜だ。」

『よひとやむみな  身魂磨き実践法』穂乃子  マーニ  著  ナチュラルスピリット発行  121～125頁より

ハートを開くと、愛の循環が分かる。

今朝、散歩中に気がついたこと。

楽しげな鳥のさえずり

露草の花びらは、深い瑠璃色

葉っぱの上に輝く水滴は、丸いガラス玉

キラキラ

みんな、なんて美しいのだろう

小さな奇跡の中に

こんなに、大きな愛が現れて

ここにも、あそこにも

そして、私のハートにも

宇宙が微笑んでいる

これを、人は神と呼ぶのだろうか

大丈夫なんだ。

私たちは、みんな、大丈夫。

そういう風にできている。

真ん中にいるこの私が

一番よく分かっていたんだね。