五歳の私とお話するワーク

 「人は7歳くらいまでは、肉体意識が優位です。生き残りが目的の肉体意思にとってはまず、承認されることが最重要なのです。

こうしたらママが喜んだ

こうしたら先生がほめてくれた。

愛されることが、こどもの戦略になります。

その戦略が決定される時期だからこそ、こうしたらこうなるという断定的な言い方や、あなたはこうという自己イメージの植え付けには気を付けないとなりません。

これをしないとこうなってしまうよと未来を先回りしてしまうことは本当の意味で子供を尊重していません。

物理的安全についてはしっかり教えなくてはなりませんが、決めつけではなく、その子に選ばせるのは大切なことです。

選択できることで子供は、話を聞いてもらえると思える。その感覚がないと子供は、自分の意思には意味がないと思ってしまいます。

生き残るための戦略は大人になっても、その人の葛藤のコアになってしまいます。

例えば

自分は両親が望んだ性別ではない

勉強ができない自分はダメだ

イイコでいないとほめられない


何でも「I」メッセージにすると、相手の問題にせず、あくまで私の範囲のこととして伝えられます。

あなたが風をひいたらママ悲しいな

ママ一緒に出掛けたいから、宿題今やっちゃおう

など。

必要なのは、信頼と肯定

行動ではなくて、存在を全面的に肯定する気持ちで。

子供は親の一部でも親の自己実現のための存在でもない

それぞれが自主独立の対等な魂同士

だからいつも100%で関わりましょう。

いくつになっても自分の中にいる五歳児のことを分かってあげましょう。」

『スピリチュアルかあさん 風の時代を自由に生きる』大野舞 著 108~109ページより


催眠療法のセッションを通し、クライアントがいかに親からの言葉や態度に影響を受け、自分を縛りつけてきたかがよく分かる。

「いい子にしていないと愛されない」そう思い込んでしまったクライアントは、思ったことを言葉に出来なくなり、感情を隠してしまうようになる。隠した感情は、消えたわけではなく、潜在意識に残り、生きにくさの要因となっていく。

「親に愛されていない」「そんな私を愛せない」こんな思い込みに苦しむ人は多い。

ただ、親も、愛してなかったわけではない。子育てが初めてで、必死だったかもしれない。もしかしたら、その親からも、同じように育てられたのかも。こう育てるのが正しいという思い込みがあった。本当は親から愛されていたのに、それに気づけず、自分自身を大切に思えないのは、悲しい連鎖だ。

自分を愛せないと、自信も持てない。誰かに否定されるのが怖くて、やりたいことにチャレンジする勇気も出ない。そもそも、自分を大切にできなければ、他人も大切にできない。

このようなお悩みには、年齢退行催眠のセッションが効果的だが、本格的なセッションはちょっと抵抗あるという方に、セルフワークをご紹介。


目を閉じて、

深呼吸してください。

気持ちのよい平原をイメージしてください。

そこに下に降りる階段をイメージしてください。

10段降ります。

扉があります。

扉を開けると、お部屋があります。どんなお部屋?

そこに、五歳のあなたがいます。

どんな服?表情?

話しかけてください。

小さな頃、ママに、パパに、何て言われたの?何が悲しかった?どんなこと我慢したの?

小さなあなたが、泣いたり怒ったりしたら、側に居て、感情をどんどん出させてあげてください。

「安心して。どんどん、泣いていいよ。怒っていいよ。どんどん出して。」

小さなあなたの言葉が聞こえたら、おうむ返ししてあげてください。

「そうか。○○って言われて、くやしかったんだね。悲しかったんだね。」

頭を撫でたり、抱き締めたりしてあげてください。

「○○してほしい。」といわれたら、イメージの中で一緒にしてあげてください。

「私は、そのままの△△ちゃんが、大好きだよ。いつも繋がっているよ。」と、存在を肯定する言葉をかけてあげてください。

ハグして、小さなあなたのエネルギーを感じてください。今のあなたと、小さなあなたは、ひとつのエネルギーに統合されます。その感覚をしばらく味わってください。

「また、会いに来るよ。またお話しようね。」小さなあなたにお礼を行って、お別れしてください。

平原に戻ります。景色の変化を感じてください。

ゆっくり目を開けます。



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