インナーチャイルドカードリーディング~悪夢の正体

 



Sさんにインナーチャイルドカードリーディングをやっていただいた。

インナーチャイルドカードは、もう4回目くらいだろうか?

毎回、その時点で悩んでいることに対し、見事に読み解いてくれるので、大変助かっている。その内容は毎回こちらのブログに記録してきている。

このリーディングの面白いところは、自分でカードを選択するところ。そして、カードに描かれた絵を見ながら、セラピストの質問に答えているうちに、様々な気づきに至ることができるところだろう。最後にセラピストからカードが示す意味を教えてもらえるのだが、解決策は自分の内側から出てきており、ふと湧き出てきた言葉が、重要なメッセージになっている。ベストな答えは既に自分の中にあるということを実感できる優れたツールである。

以下は、私の体験の記録である。

☆テーマ

数日前、アルバイト先で、自分に妙なこだわりがあることに気が付いた。些細なことでも、ルール通りになっていないと気になってしまう。そして、誰かを責めたくなってしまう。ルールを守りたい。模範になりたい。ルールを守らない人、あやふやにしている人を許せないというような、ネガティブなエネルギーを未だに抱えており、それがとても不快。自分はとても細かい性格だと思う(重箱の隅を突っつくよう)。ルール違反をして殺された前世でもあるのかな?と思ったりしている。いずれにしても、この重いエネルギーを浄化したい。何かアドバイスがもらえたらうれしい。

自分でカードを数回シャッフルする。三つの山に分けて、一つの山に戻す。カードの中から、1枚を縦に置く。次にまた1枚選び、最初の一枚の上に今度は横にしておく。残ったカードは端によけておく。(最後に一番下のカードを使う)


☆1枚目のカード(現状)



Sさんの質問に答えていく。

以下は私が感じたこと。

真っ先に目についたのは、真ん中の小人。ベッドに寝ている女の子は私。

小人は、眠りの妖精。子どもたちがちゃんと安心して眠っているかどうか確認しに来ている。「たくさん眠って大きく育つんだよ~。」という気持ちで見回ってくれている。眠りの番人みたいな働き。この眠りの妖精がいるときは、悪夢(窓の外にいる魔女)は入ってこれない。

小人は、私がぐっすり眠っているので、安心して、次の子どものところへ見回りに行ってしまう。

この小人は、うっかり者だと思う。だって、ずっとそばにいて守ってくれるわけではないから、離れてしまえば、窓から魔女が入ってきてしまうかもしれない。窓は開けっぱなしだし、鍵もかからない。魔女はいとも簡単に小屋の中に入ってきてしまうじゃないか。いつ悪夢にうなされるかわからない。まだ起こっていない未来を憂えて、怖さを感じる。

小人にずっと守ってもらえたらうれしいけど、それも叶わないことも分かっている。だって他に子どもたちはたくさんいるし、私だけかまってもらうわけにもいかないから。小人は一時しのぎでしかない。(私が成長するまでの緊急避難所みたいな役割)。

根本的解決をするには、自分で何とかしなきゃいけない(精神的自立)な~と思っている。

「どうしたらいいと思う?」Sさんに質問される。

「自分次第。」と私の潜在意識は答える。

悪夢が窓から入ってきたとして、怖がってもいいし、相手にしないこともできる。「別に、あんたなんて怖くないし~。気にならないもんね~。私は安眠するわ。」という心境で、どっしり構えていることも選択できる。

外側に左右されて毎回取り乱すのか、しっかり自分軸を意識していつも平静でいるのかは私次第ということ。相手に力を明け渡すのではなく、力を自分に取り戻す。「私は大丈夫!」だと思えば、いくらまわりで魔女(悪夢)が騒ごうが、一切影響を受けず、すやすや眠ることができる。ベッドで眠っている女の子の表情を見て、そんなイメージを受け取った。

「自分軸を大切にすれば大丈夫になるよ。怖がっていたものの正体をよく見てごらん。」と、自分の奥深くからアドバイスをもらえたような気がする。


☆二枚目のカード(解決策)



真っ先に目についたのは、塔の下にいる老婆。何か禍々しいような、怖い存在だと思う。この老婆にかかわると、先には嫌な予感しかしない。

塔の上にいるのは私。老婆は、私の髪の毛を引っ張って、無理やり外に出そうとしている。老婆なりの正義で、塔から私を引っ張り出すことが良いことだと思い込んでいる。

この塔には、かつて老婆によって閉じ込められてしまったのだが、今は、私をネガティブエネルギーから守る唯一の砦になっている。外にはまだ出たくない。だって、怖い存在(老婆に象徴)がいるから。うっかり甘言に乗って外に出てしまったら、また怖い存在からネガティブなエネルギーを浴びせられ、苦しい思いをしかねない。

もしも老婆がいなくなれば、外に出てもいいかな?と思っている。外には畑があったり、馬に乗って遊んでいる陽気な人物がいたりして、すごく楽しそう。でも、今じゃない。

塔の上にいる女の子の表情を見ていると、怖がっているというより、冷静に状況を見て判断しているような感じ。怖い存在に対して「嫌だ!怖い!」と取り乱して抵抗したり、戦おうとはしていない。ネガティブなエネルギーにネガティブで反応しようとはしていないということ。どちらかというと、中庸なエネルギーで(ネガティブでもポジティブでもなく)ただ、塔を出るタイミングを計っている。

Sさんによると、この場面はラプンツェルの物語であり、老婆は「母親の呪縛」を意味するのだそうだ。


☆三枚目のカード(未来)



端に寄せておいたカードの山の一番下から出したカード。

真っ先に目についたのは、山頂にある雪の結晶。この結晶は光であると思う。その光を私は手にすることができる。そして、みんなに分け与えたいと思っている。

雪の結晶に象徴されているのは、魂の本質の光だと思う。私は私の輝きを取り戻す。そしてその光をまわりにも届けたいと思っている。

「みんな、怖がらないで。大丈夫だよ。私たちの本質は光(愛)だから。それを思い出していこう。自分の中心に戻れば、思い出せるよ。」と。

外側の恐怖に翻弄されていると、私たちは本質から離れていってしまう。

恐怖の正体は、私たちの中にある。そこをしっかり見つめて、自分自身の深いところからメッセージを受け取ることで、それぞれが雪の結晶を手にすることができるのではないかと思う。


☆Sさんの追加メッセージ

「一枚目のカード

白雪姫は確かに死を意味するカードです。

ですが、2枚目のカードから考慮して、お母さんの影響を受けている思考パターンの終わりを告げているということが言えます。

もし、小人を選んだら、決められたことをちゃんとやらないと行けないという恐れがあると読み取れますが、白雪姫はぐっすり寝ていました。

小人が最初に目についていたので、その要素もあると言えるのですが…。

でも〇〇ちゃんは白雪姫でした。

白雪姫は寝て起きた時が復活です。

白雪姫は毒リンゴを食べて一度死にます。

でも王子様のお陰で生き返りその後、幸せに生活しています。

だから、目覚めた時は新たな〇〇ちゃんとしてバージョンアップすると言うことです。

お母さんに影響されている部分がまだ少しありますが、様子を見ながら眠りから覚めます❣️

何を恐れているのか、ということをよく見るようにしてみてください。

そこには大切なメッセージがあります。

どんな事が起こっても〇〇ちゃん次第だとさっきは感じていらっしゃったので、

その感じ方が今までと変わると思います。

〇〇ちゃんは今までのセッションで、かなり母の呪縛を手放したのに、どうしてこのカードが出てくるの?と心配になったかもしれませんが、

バージョンアップした〇〇ちゃんになるために必要な何かがあることを示唆しています。」


☆私からSさんへ返信


「私は安眠したいのに、時々悪夢に引きずり込まれそうになる…

悪夢ではなく、熟睡しようよ、と相手に提案してみるのですが、翌日にはまた、相手は別の悪夢を取り出してくる。

確かに現実にそれはありました。インナーチャイルドカード、恐るべし。潜在意識は誤魔化せないですね。

また、悪夢に引き込まれちゃうかも?という怖さはあるけど、私次第なんだと、あの時ハッキリ言ってましたね~。言い方悪いけど、相手にしないとか、相手は悪夢を楽しんでいいし、私は安眠を楽しんでいい。と自分を許すとか。そういうことかな。

ラプンツェルの表情は、落ち着いていたので、冷静にタイミング図って、状況見てから塔の外に出る(バージョンアップ)するのかな?とも思いました。

インナーチャイルドも、以前は怖がってたと思いますが、白雪姫は、安眠してましたよね。ヒプノで癒やしてきたおかげで、インナーチャイルドちゃんも、成長しているような気がしました。

バージョンアップのために、必要なメッセージを伝えてくれたのでしょう。

ショーゲンさん風に言えば、相手との間に、あたたかい境界線を意識したらいいのかな。

私なりに、恐れに向き合ってみます。

いつも、必要なタイミングで、寄り添ってくださり、ありがとうございます。」


☆感想

私は私であり続けてもよいのだということを再確認できた。

例え、相手が恐怖心をあおって、コントロールしようとしてきたとしても、同調はしなくていい。同調しないために、戦いのエネルギーで対抗するのではなく、私は本質の光であり続ける。そのために出来ることは、「あなたはそう思うのですね。」「私はこう思います。」という境界線をきちんと保ち、相手を尊重しつつも、自分軸は守る。私は私の心地よさを守ってもよい。相手に染まり、自分の色を失うことが優しさではない。本当の優しさとは、本質の光(愛)から発せられるものだから、自分を殺してしまっては、本末転倒なのだ。

恐怖心をあおられて、その延長線上で相手から正義や優しさを求められたとして、私が「これが正しい」とした行為に、どんなエネルギーが乗るだろう。私のハートはどう反応しているだろう。ぎゅっと詰まって苦しくなる。閉じた感覚になるだろう。

本質の光は、ハートが開いて、ポカポカとあたたかい感覚になる。そのエネルギーを乗せて発する言葉や行為は、戦いではなく、調和をもたらしてくれるだろう。


☆追記1

それにしても、この揺り戻しは何だろう?

私のブログを毎回読んでくださっている友人たちならわかってくれると思うが、様々なチャレンジを通し、かなり浄化も進んだと自覚していた。不要なエネルギーを次々手放しており、新しいstageに移行したつもりだった。インナーチャイルドも癒し、母への怖れも愛に変換できたと自負していた。

数日前に、一気に噴出してきたルールへのこだわりの重いエネルギーは、私に何を伝えてきたのだろうか。

今回のインナーチャイルドカードの読み解きから察するに、母との確執が発端となっている様子だ。

思春期の私は、母から恐怖でコントロールされていた。昨日までは「右」が正解だったのに、今日は「左」が正解になる。一生懸命「右」を守っていたのに、「なんで右を選んだんだ!」と叱られる。その日の母の都合(気分)で正しさがころころ変わってしまうのだ。叱られるのは辛いから、パターンを読み取ろうと必死だった。考えて考えて、きっとこっちだと思って行動しても、失敗だったりする。失敗するたびに、自分を責めるしかなかった。「なんで正解が分からないんだ!」と。

おそらく、それが空気を読むということで、私には空気を正しく読む能力に欠けていた。言葉にされない世界は混とんとしていて、とても恐ろしかった。何を選んでも怒られるのではないかと、すっかり自信を失ってしまった。せめて、発せられた言葉や明文化されたものにすがるしかなかったのだ。

社会人になってからも、重箱の隅をつっつくように、「前はこう言ってましたよね。ここにはこう書いてありますよね。どうして変わったんですか?理由は?」と、相手を問い詰めることで、自分を守ろうとしてきた。私なりの対抗手段だった。もうこれ以上私を悪者にしないでくれ!というインナーチャイルドの必死の抵抗だったのだろう。

それでも、この重箱作戦は、成功したためしはない。たいていは相手の怒りの火に油を注ぐことになり、もっと事態が悪化した。私は傷の上に傷を重ねることになった。最終的には黙るしかなく、納得いかなくても相手に合わせるしかなかった。少なくとも我慢した方が表面的平和を保てると思い込んでいた。でも、不満はたまるので、時々噴出してメンタルの均衡を保っていた。この悪循環からなかなか足を洗えなかったのだ。

長年にわたり、大いに傷ついた感情が、重いエネルギーのまま潜在意識に残っており、それを手放すために、今回浮上してきたに違いない。

今は、母も穏やかになり、私もインナーチャイルドを癒し、よい関係を築けていたはずなのだが、母には物事のマイナスの面にフォーカスする思考癖があり、それに振り回されている自分がいた。母が不幸を感じている間は、それを切り離して自分を保つことが難しかったのだ。うっかりすると、同調してしまう。きっとその悩みがインナーチャイルドカード1枚目に現れていたのだろう。まだ、過去の呪縛から完全に解放されていないということだ。恐怖によるコントロール(洗脳)が残っているということかもしれない。


☆追記2

ふと思い出した。

エドガーケイシーセンター会長 光田秀氏の講演動画を見た時のことだ。

テーマは「ヨハネ黙示録」のリーディングだった。

この新約聖書最後の黙示録は、解読が困難で、世間ではあまり取り扱われない。せいぜい、世界の終末の予言ではないか?とささやかれている。

ケイシーは、この黙示録は人間の霊的成長の段階を示しているとリーディングで答えている。

魂は、霊的成長のために転生してくるので、カルマ浄化のためなら、何でも起こすのだそうだ。自我にとっては試練でも、魂にとっては成長につながるのでうれしいことなのだと。例えば、過去世で仲たがいして別れた夫婦が、今度こそ互いに受け入れあい、霊的成長しようと決めたとすれば、今世でも奇跡的偶然を起こしてでも再会し、結婚に至る。魂は現実化を起こし、二人にやり直しをさせるのである。

そして、ある程度霊的成長(浄化)が進むと、ある段階で必ず揺り戻しがくる。『女とドラゴン』という章に書かれているストーリーがそれである。

浄化が進んでくると、困難の原因となっていたネガティブな傾向(エネルギー)は、それ自体意識の塊でもあるので、「あれ?わたし、なんか、邪魔?消されちゃうの?」と危機感を抱くのだそうだ。そして、消されまいと抵抗し再び暴れるのだそう。この浄化されそうになっている意識の抵抗をドラゴンに象徴しているのだそうだ。ドラゴンは空(超意識)と、地(顕在意識)と、海(潜在意識)にそれぞれ存在するので、浄化しつつ、その過程で暴れるドラゴンとの戦いに勝利して、いよいよ霊的成長を遂げるのだとか。ちょっとうろ覚えなので、興味ある方は、光田先生の講演動画などを参照されてほしい。

光田先生は,講演の中で茶目っ気たっぷりで話されていたことを思い出す。

「成長の過程で、必ず揺り戻しがくるのを知っていれば怖くない。ああ、これがそうかと思えばいい。相手にいくら意地悪されても、意地悪で返してはダメですよ。どんなに意地悪されても、優しさで返すんですよ。そうすると相手は気持ち悪がりますよね。「どんなに意地悪しても優しくしてきやがる!」と。意地悪されてもお茶を出す。(笑)」

そうだった。

私の中からネガティブが噴出してきて、辛くなったとしても、それも霊的成長の過程では、当たり前の現象だった。揺り戻しは、浄化が進んでいる証。安心していいんだ。そして、怒りには恐怖で自動反応するのではなく、「お茶を出せばいい。」(笑)のだ。

このブログを続けて読まれている方は、

「なんだ、一進一退して、全然成長できてないじゃないか。参考にならないな。」と感想を持たれるかもしれないが、霊的成長の現場とは、このように夜明けかと思えばまだ夜だったり、思わせぶりなものなのだと理解いただければと思う。明けない夜はないので、それぞれのタイミングで、霊的目覚めを遂げていけばよいのだと思う。早いからいいとか、遅いからダメだとか。比較するものでもない。各々の魂の計画自体が違うのだから、それぞれが魂の課題を楽しんで進んでいけばよいのだと思う。




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