父との対話〜催眠でつながる

施設入所中の父が入院して一週間

あんなに、食べることが好きな父が、自ら食べなくなったのが18日あたりから。老衰による死は、自然と食べなくなると聞いたことがある。今、父は点滴のみで特に治療は受けていない。施設の同室にコロナ感染者がいたため、父は個室に隔離中だ。一週間過ぎるまで、家族であろうと面会は許されない。29日に母と姉が面会し、私は30日に行く予定。(病院の決まりで、一日2名まで、15分間の制限あり)

この一週間、夜中に呼び出しが来るかもしれないので、携帯電話をオンしたまま、眠りについていた。今のところ呼び出しは無く、最初は泣いていた母も、少しずつ落ち着いた。結果的に心の準備のために、ゆっくり受け入れる時間をもらえた様子。父の、母に対する最後の思いやりのようにも感じる。

今朝、ふと直感がきて、来月末までアルバイトを休ませてもらうことにした。何となく、そうした方がいいような気がした。

さっき、またまた、ふと思いついて、催眠状態になり、父と対話を試みた。以下は、対話の記録である。ちなみに、病室の父の意識はあるが、声を出して話せない。目で会話はできるらしいが。


☆セルフ催眠状態による父との対話

気持ち良いお花畑のベンチをイメージ。10カウントで、父の意識がやってくると意図する。

父は、白っぽいポロシャツを着て、痩せてはいるが、年齢は40歳代くらいに見える。やたらニコニコ笑っている。

父「いやぁ、楽しくてね。いろんな人に会いに行ってるんだ。面白くて、飽きないよ。」

私「へぇ。誰に会えた?友達とか、お祖母ちゃんとか?」

父、答えないが、ニコニコしている。

私「お母さんに、何か言いたいことある?」

父から、言葉ではなく、思いが伝わってくる。戦中、戦後、お祖母ちゃん(父の実母)に構ってもらいたくても、生活があり、とても寂しい思いをしていたこと。その時の思いを母にとことん構ってもらうことでようやく満足させることができた。母親からの愛に飢えていたので、今世はとことん家族に大切にされる愛を体験できた。母には感謝している。来世も、母の家族になり、愛を注ぎたいと願っている。と。

私「私も、お父さんから大切に育ててもらったよ。少し距離があるように感じた時もあるけど、一目置いてもらっていた。お父さんの役割は私を自立させることだったから。無意識だったんだろうけど、魂の学びに沿って、きちんと役割をこなしてくれたよね。ありがとう。」

私の肉体の方では、涙がボロボロ流れた。父との関係は、決してうまくいっていたわけではないが、不思議と父に対する思いは、感謝の気持ちしか湧いてこなかった。浄化の涙はとてもサラサラしていた。

催眠意識の中の父は相変わらず、ニコニコ笑っている。

父「◯◯くん(私の夫の名)と仲良くやりなさい。」

私「母と姉が29日に、私は30日に病院行くけど、会える?」

父、答えないが、大丈夫そうな感じ。

私「誰かに伝えたいこととか、してほしいこととかある?」

父、静かに笑っている。

微かに伝わってくる思い。

最後の最後に残った執着を手放せば軽くなり、肉体を離れるようだ。それは何だろう?やはり、母に直接会うことだろうか?残して行く母のことが気がかりなのだろうか。

私「27日と、来月いっぱい仕事はお休みもらっておいたよ。お父さん、いつ頃旅立つ予定?」

何となく8という数字が頭に浮かぶ。父もまだ決めかねている様子。そろそろだけど、最後の人間的執着次第か。人はこうやって、最後の瞬間まで魂の学びを続けるものなのか。

肉体は苦しくない様子。意識はあちこちに遊びに行って、楽しんでいる。あちらの世界にいきなり行くのではなく、肉体に宿りつつ、少しずつ意識エネルギーの世界に慣れていくように、目に見えない采配がなされているのだろう。こちらの世界での慣らし保育とか、体験入学とかに相当するのだろうと思われる。老衰と即死の違いは、慣らし期間があるか無いかにあるだろう。即死(事故、災害、自死も含め)の場合は、いきなり肉体から切り離されてしまうため、人間的執着も強いままであり、あちらの世界を受け入れられない意識体もあるのだろう。そう考えると、ゆっくり死に向かっていく老衰は、とても自然な死の形であり、父にとっては良かったのではないかと思う。(どのような死の形も、魂の貴重な体験となり、学びになるので良い悪いは無いのだが…娘心としてはの意味で。)

私「お父さんに会えない間に、浅草寺さんに行って、観音様にお願いしてきたよ。肉体を離れる時が来たら、とにかく、光の方向へ進みなさいね。真っ直ぐに。お父さんが道に迷わず、魂の故郷へ戻れるように、観音様に導きをお願いしたから、大丈夫だからね。肉体と魂のコードが切れる時が来たら、安心して、光の方へ進みなさいね。」

イメージの中で、父は14歳くらいの男の子になっている。好奇心旺盛で、若葉のように光溢れる魂だ。ああ、父の魂は、こんなに眩しく溌剌とした若い魂だったんだ。父は、今世地球にベースとなる愛を学びに来たのだ。そして、父の名は智慧の智。体験を通し、たくさんの智慧を身に着けて、魂の目的を果たして故郷へ軽やかに戻って行くのだ。

肉体の死は、決して怖ろしいことではない。魂は老いることは無い。そして、学びを終えて光に戻っていく魂に表情があるとすれば、満足と感謝に満ちた、満面の笑顔なのである。


☆母から連絡

「病院の先生からお電話ありました。      29日の面会大丈夫です。

本人は血圧は安定してますが体温は低いです肺も今の所問題ないです。体温低い原因は分からないと。

鼻から管を入れる時吸い込むことが出来ず問いかけに対して反応が鈍い、認知症も進んで来ていると思うので

年内はこのまま様子見るということにして、年あけてからもう一度話しあっていろいろ考えようと思ってます。と      老衰なので反応鈍いのは仕方ないです。と      今は点滴もしていると言ってました。」


夜8時頃

夫が東の空にひときわ力強く輝く星を見つけて、「何の星だろう?」とさかんに気にしていた。星空アプリで調べたところ、それはシリウスだった。それにしても、シリウスは、こんなに派手に瞬く星だっただろうか?何かの交信をしてきているような気がしてしまった。ふと、父の故郷星ではないか?という思いにかられた。


夜中1時30分頃

携帯電話がメール着信を知らせて音が鳴った。慌てて飛び起きて確認したら、単なる迷惑メールだった。その後は眠れず、YouTubeの音声をイヤホンで聞きながら布団の中でウトウト過ごした。


翌朝6時30分頃

今朝の空も、スッキリ晴れ渡り、溜め息の出るような美しさだ。ちょうど上空を野鳥が群れをなして横切って行った。今頃、父の意識はどの辺りを慣らし旅行しているのだろうか。鳥や風と一体化しているだろうか。


9時46分

ふと窓から空を眺めたら、虹色の幻日が太陽の横に現れていた。慌てて撮影したが、すぐに消えてしまった。自然からの贈り物はさり気なく、人智を超えた美しさだ。



写真では分かりにくいかと思う。もっと、まん丸く虹色に輝いていた。まるで太陽が2つ天空で輝いているかのように見えた。白銀と虹色の太陽。

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