実存的変容とは
昨夜、clubhouseをリアルタイムで聴いた。
萩原医師が、毎回様々なゲストを招いて対談されている番組なのだが、昨夜は記念すべき30回目ということで、ゲストがとても素敵な方だった。
ライター、編集者、ヒプノセラピストの新谷直恵さん
新谷さんとは、昨年、催眠セミナーで知り合いになる前から、実は間接的に関わっていたことが後で判明していた。新谷さんが編集された書籍の数々が、ことごとく私の人生に影響を与えていた。一読者であった頃は、編集者まで意識することは皆無だったのだが、このようなご縁もあるのだなあと感慨深い。
日野原重明さん、植原紘治さん、保江邦夫さん、清水浦安さん、天外伺朗さん・・・あの本もこの本も!そして、新谷さんご自身の著作『落ちる!~そこから第二の人生が始まった』は私の愛読書であり、付箋を山ほど貼り付けて折に触れて読み返していた。思えば、私の変容の下地を創ってくれていたのは、新谷さんの手がけた本たちであったとも言える。
さて、今日の私の投稿のテーマは「実存的変容」としたのだが、私も昨夜まで、あまり理解できていなかった。ただ、言葉として私の内面の大切な部分に植えつけられていたものであり、新谷さんと萩原先生のやり取りから、見えてきたものがあったので、私的な記録として残しておきたいと思う。魂友と共に味わえたら嬉しい。
☆【clubhouseのやり取りメモ】(アーカイブあり)
新谷さんと萩原先生の対談が終了し、質問タイムとなる。モデレーターから指名していただけたので、喜んで質問させていただいた。
私:
催眠とリーディング、チャネリングの違いのこところで「実存的変容」があるか無いかというお話をされていた。もう少しその点についてお伺いしたい。
新谷さんとは、昨年10月の宿泊セミナーでご一緒した際、がんの話題となり、「(がん細胞が自然治癒するためには)実存的変容が起こることが大切なのよ。」と教えていただいた。新谷さんのその言葉がずっと心の中に残って、その言葉を支えに(手術までの数か月を)過ごしてきた。先ほど、その言葉が出て来たので、「あ!」と思った。萩原先生のがんの本も出版されることですし、そのあたりをお聴きできたら嬉しい。
新谷さん:
天外伺朗さんがよく使う言葉。自分が変わる時、頭で変わるのではなく、今までの体験が全部ひっくり返ってしまうような深い変化を意味している。例えば、がんになった患者さんに実存的変容が起きた時、初めてがんを超えることが出来る。自分で変わろうと思っても頭では変われない。それが何かの切っ掛けで、振り返るような出来事が起きる。催眠療法で自分の意識が変われば自分の免疫に対する力も増えて、大きな変化がある。そういう大きな変化のことを実存的変容と言います。
萩原先生:
〇〇さん(私のこと)って、実存的変容が起こっているんじゃないかと思っている。それは、催眠の時に、自分の意識を超えた宇宙意識と言うのか。そういうようなことを体験されている。その意識が私は非常に変容と言うか、今までと違った意識に〇〇さんは気づかれたと、私はそのように実は理解しているのですけれどね。
新谷さん:
私もそう思います。〇〇さん、すごく変わりましたよね。今、とても明るくて前向きでいらっしゃるのは、そのせいだと思います。
私:
(clubhouseで大勢の参加者の前で私個人のケースに触れていただけたこと。がん闘病中もずっと見守ってくださっていたこと。実存的変容が起こっていたんじゃないかと、言ってくださったことなどについて)新谷さん、先生、素敵な言葉をかけてくださいましてありがとうございます。とても感激しています。
モデレーター:
考えれば考えるほど分からなくなっちゃったんですけど、これだと思っているものは、実存的変容ではないのかもしれない?変わろうと思っても変われない?
新谷さん:
知らないうちに変わってしまった出来事ってありませんか?2年前に『落ちる!』という自著を書いた。私は自分の本を書こうと思った事がなかった。ところが、ある能力者を取材している時、私の声をリーディングしてくださって、ある人物から「本を書きなさい」と言われた。その時は本気にしていなかった。その一週間後、また「あなたは自分の本を書きなさい」とある神様から言われた。神様の声をリーディングする人がいて。神様から言われたら無視できないと思って書き始めた。自分がこれまで生きて来たことのテーマって何だろうと考えていると、ああそうだ、私、何回も落ちているって。でも落ちたことは切っ掛けで私は人生が変わってきたんだということに気づいた。これもひとつの変容だと思うんです。自分で変わろうと思っても人間って変われないんですよ。自分を超えたものに出会わないと変われない。そんなわけで自分の本を書いてしまった。それを書いたことによって自分を外から見ることが出来て、それがすごく良かった。自分で変わることではなく、変わってしまったということですね。催眠療法って、まさにそうじゃないですか?
モデレーター:
それなんですよね。変わろうと思っていてもなかなか変われない人は多いかもしれない。だけど催眠療法で催眠にスポンと入ると、なぜか自分の底から、中から出てくる答えが、目の前にボンっと出て来ちゃうわけです。私もそう言われると、催眠でちょっと救われたかも。変わった。実存的変容までは全然行かないけれど。(ご自身の催眠体験を紹介)自分の中である意味happyに腑に落ちた。楽になった。それはやっぱり催眠。思いもかけない言葉が出てくる。
潜在意識で(みんなと)繋がっているって心から思えるところから始まる。自分が勝手に想像しているだけじゃないかとか、念じているだけじゃないかと、そう思った瞬間に物事がひねくれて行く。真っすぐに行かなくなる。私たちみんな繋がって、善きように進んでいくんだって思っていると、意外と上手くいくんだなって、ちょっとだけ最近思うようになった。
☆私の感想
以上、clubhouseでの、私の質問に対するやり取りの所のみを紹介させていただいた。
ちょっとビックリする展開となったが、自身を客観視できるいい機会となった。こういう事も人生には起きるのだ。「生きていればいいことがある。」と年長者からよく言われるが、本当なんだ。
長い人生、落ちることは何度も体験する。苦しくて、悲しくて、辛くて、投げやりになってしまうようなことは起きる。私も、何回か自死を思ったことはある。それでも、何故か、生かされ続けてきた。頭では理解できない領域の底力に動かされていたように感じている。落ちる体験は全て、変容のためのバネになっている。
もし、魂を磨くために、この人生を体験していると理解するなら、自分が変わっていくことは、恩寵であり、その体験こそが魂の喜びとなる。きっと紆余曲折の無い平坦な人生であれば、魂の学びという点での変化は少ないことだろう。もちろんそれも幸せな人生であり、そのような人生を味わいたい魂も居ることだろう。魂の学びは人それぞれである。
地球体験は二元からの学びである。私たちの本質である光から遠く離れ、闇をじっくり体験し、そこから再び光を見出していく。闇があるから自身の光に気が付くことが出来る。光の中にずっと居たら、光は見えないのだ。私たちは、光(本質のエネルギー=至高の愛)を知るために、わざわざ光の無い世界へ入って行く。頭で考えれば「何でわざわざ辛い思いをするわけ?」とキレたくもなるのだが、魂の価値観は自我の視点と全く違っている。それに気が付くための手法が催眠療法である。
実存的変容とは、まだ自我の領域での変化ではあるが、闇の中だからこそ光が輝くということを理解し、闇を抱きしめる(統合)意識へシフトすることではないかと感じた。
☆実存的変容とがんとの関係
私自身、自分が実存的変容を遂げているかどうかは分かっていない。ただ、知らないうちに、変わってしまっていたかも?と言う感覚であり、〇月〇日、スパッと変化しました!と宣言できるようなものではない。変わりたい!変えなきゃ!と必死になっていた頃は、苦しんでいた渦中であり、clubhouseでのご指摘とおり、確かに頭で意識して変えられるようなものではない。頭で何とかしようとしても、深い領域での変化は一ミリも起こらない。
私のケースでは、結果的にがん細胞が自然治癒する(退縮する)ことは起きなかった。きちんと手術を受け、今後は10年に渡り、再発防止のための検査を繰り返していくことになる。ただ、私の中では、がんと闘ったという意識は無い。今は、感謝の気持ちで、がんと共に過ごした月日を愛に満たされた安らかな気持ちで思いだすことが出来る。
昨年の秋頃は、手術を避けたいと思い、色んな本を読み漁り、様々な療法を体験してきた。そんな私からは不安と焦りのエネルギーが発せられていただろう。そんな渦中で、新谷さんと共に過ごす機会を得て「実存的変容が起こらないと、がんは消えない」という事を聞かされた。思えば、あの宿泊セミナーが転機だった。
がんは、自分の深い領域からのメッセージだ。そのメッセージをしっかり受け入れ、人生の方向転換をしていくところに意味がある。がんは、消してしまえばいい悪役ではなく、本来進むべき道へ誘導してくれる愛のメッセンジャーだ。私は、催眠療法で、このことに気が付いた。自我意識が私の全てではなく、深い領域には魂(真我)が存在していて、魂が求める学びがあるのだということ。魂の計画から逸れていると、いつか軌道修正の要請が入る。それでも頑固に今までのやり方に固執していると、どうしても変化を起こさざるを得ないような大きな出来事に見舞われる。ショッキングであるほどインパクトがあるから、自我にとっては「こんなの嫌だ~!」というような出来事が起こる。しかし、その分、気付きやすい。
私のがん体験の意味は、体験そのものに学びがあるということだった。痛み、不安、焦りを味わうこと。何とか変えたいと答えを求め行動すること。それは全部つながっていて、次のステージへ上がるには必須のカリキュラムだった。一見、ネガティブに思える出来事は、魂目線で見れば、「いい体験しているね!」という喜びだ。「あなたにベストなことが起きている。丁寧に味わいなさい。感じなさい。あなた自身を信頼しなさい。」と繰り返しエールを送られてきた。催眠中の対話であったり、夢でビジョンを見せられたりした。また、現実というスクリーンを通し、様々な出会いが起こり、人から言葉で伝えられたりもした。伏線あり、シンクロニシティあり、ありあり山盛りの、見事な脚本だったな~と我ながら感心しきりである。この心境には、もちろん渦中を過ぎないと至らない。全体像が見えるのは、全て終了して落ち着いてからになる。
私の今後はどうなるのか、当たり前だがよく分からない。また、がんになるかもしれないし、ならないかもしれない。ただ、言えることは、病は失敗ではないし、死は敗北ではないということ。出来事は魂の学びのために起きていて、人生の本当の意味は、この肉体を脱いで真我に戻って初めて理解するのだろうということだ。だから、「私には今、ベストなことが起こっている。」と信じて、その瞬間瞬間に、今出来ることをやるしかない。今、ここを味わうことが、魂の喜びである。それだけは確かなのだから。
催眠療法とガンとの関係の中で、テキストを読むと、がんと闘う描写が気になってくる。暗示文の中には、がん細胞を攻撃し、死滅させるとあからさまに表現されていてドキッとさせられる。これは、受講生の多くが感じたことだ。テキストはアメリカの底本なので、国柄の違いなのかもしれない。
日本人は、どちらかと言うと、がんと共存するという感覚がしっくりくるかもしれない。その点で言うと、日本人は実存的変容が起こりやすいのかもしれないと感じた。がんであることをすっかり忘れてしまって、日々楽しんで生活していたら、いつの間にかがん細胞が消えていたというエピソードも聞く。がんそのものを受け入れ、共に生きる意識になると、おそらく自然に生き方もより宇宙の流れに沿うようになっていくのだろう。抵抗の無い生き方は心地良く、心底楽しいものなんだろう。そのナチュラルな意識が免疫力を高め、がんが治っていくのかもしれない。
病気であっても、楽しみや幸せにフォーカスして、感謝の気持ちに満たされて生きることは出来る。(これは本当にそう!)
反対に、健康であっても、不足ばかりにフォーカスし、怒りと欲求不満に満たされて生きることも出来る。
何にフォーカスし、どう生きたいのか?というところが、潜在意識も含め、私たちに問われるのだと思う。何を感じてそこから何を学ぶかは人それぞれ。優劣はない。全てが、その人にとってベストなのだから。どこで光の方へ転換するのか?その分かりやすいタイミングが、実存的変容なのかもしれない。
☆実存的変容の説明①
実存的変容について、きちんと知りたいと言う方は、天外伺朗 著 『実存的変容 人類が目覚める ティールの時代が来る』等、ティール組織の本を読まれることをおすすめする。
以下は、グーグル検索中、分かりやすく解説していたサイトがあったので、一部抜粋し紹介させていただく。「孤独フリー」と言うサイトの理事による投稿である。きちんとまとまっていて、有難い。
*********
実はいちばん重要な点は2つあります。
1:宇宙の流れにのること
2:個人が変わらなければ組織は変わらない
(中略)
では、実存的変容とは
変容を起こした人が
重度のガンを自然治癒したり
今までどこにいっても嫌われていた人が
急に人気者になり
当たり前ですが
奇跡的にお金なんか
余裕でついてくるようになります。
では、実存的変容を起こすために
必要な行動、経験、知識は何か?
1:シャドーとペルソナの統合
・すべての問題(戦争、差別、目標達成オタク、ストーカー)の根源
・ペルソナとシャドーの分離ではなくから統合した真我のエネルギー(無条件の愛)を使う
・恐れが信頼に置き換わる
・奇跡と感じるようなことが頻繁に起きる
2:メタ認知を獲得する
・エゴを切り離す
・悟りを開いてもエゴはなくならない
・あるがままを認める
・客観的に相対化して高い所から眺められるようになる
・変容していない人よりも怒りや嫉妬やエゴを感じている(認識している)
・二元論から卒業
・すべての問題は自分にある
・コントロール願望を切り離す、自分もコントロールせずありのまま
・すべてが発見でありチャンスである
・自分は全体の一部であると実感
3:フローに入る
・無我夢中
・心の底からのワクワクした動機
・金銭や名誉や出世欲、不安や怖れに駆られた動機ではない
・結果に執着せず今に集中している
・宇宙の流れに乗る
・意思決定が外的から内的へ
・夢や目標がなくなる
4:メンタルモデルの理解
・直面期を乗り越える
・ライフミッション=魂の目的であるライフミッションを遂行する人生に
・分離されていたメンタルモデルが統合する
などいろいろなパーツが必要になります。
また詳しくお話しますが
今、ここで伝えたいことは
本人に悪気がなくても
変容を起こしてない方は
嫉妬
恐怖
怒り
自分が嫌い
などの負の感情をベースに
思考や行動を起こしています。
私も昔そうでしたし
今もエゴはありますので
わかります。
本当の問題は
本人に自覚症状がないことです。
良かれと思ってやっていることです。
無意識で他人を傷つけています。
この話を聞いて
「あ、これは自分のことだな」
と思った人は
逆に変容に近い状態になっています。
しかし、
「これは、あの人のことだな」
と他人を思い浮かべた人は恐らく、
エゴや恐怖などの負のエネルギーから
思考や行動を起こしています。
私の一番の目的は
みんなが変容を起こしたり
そこに近づいていくことです。
変容を起こした人は
・善悪をジャッジしない
・二元論ではない
・すべての問題と責任は自分にあると考えている
・宇宙の流れに身を任せている
・自分を俯瞰できている
そして奇跡的なことが
毎日起こっている
という状態になります。
☆実存的変容の説明②
今朝の萩原先生のFB投稿より
【実存的変容とがんの自然治癒との関係は】
昨晩のクラブハウスでがん自然治癒と実存的変容についての話題になりました。
チャットGPTにより、「実存的変容 がん自然治癒」を調べて見ると以下の回答でした。
実存的変容 がん自然治癒
「実存的変容」とは、人生の重大な出来事や困難な経験を通じて、個人の内面的な変化や成長が生じることを指します。これは、人が自分自身や世界との関係を再評価し、自己理解を深め、より大きな意味や目的を見出すことができるようになることを意味します。
一方、「がん自然治癒」とは、医学的な治療を受けずにがんが自然に消失することを指します。この現象は非常に稀であり、そのメカニズムについてはまだ完全には理解されていません。しかし、多くの場合、がん自然治癒の報告には、「実存的変容」が関連していると考えられています。
がんという重大な疾患に直面した経験は、多くの人にとって人生の転換点となります。このような出来事を経験することで、人々は自己を再定義し、価値観や優先事項を再評価することができます。このプロセスは、がん自然治癒につながる可能性があります。
がん自然治癒が起こる理由はまだ完全には理解されていませんが、患者自身の免疫力ががん細胞を攻撃し、破壊することが関係しているという説もあります。このような理論は、「実存的変容」という概念とも関連しています。つまり、がん自然治癒の体験が、患者の内面的な変容を促すことで、彼らの免疫力が増強され、がん細胞を攻撃する能力が向上することがあるとされています。」
実存的変容とは、人生の重大な出来事を通して、個人の内面的な変化や成長が生じるとしています。
また、自然治癒との関係は、自然治癒の体験が、患者の内面的な変容を促し、免疫力が増強され、がん細胞を攻撃する能力が向上する、と書かれています。
実存的変容が起こったか否かを示す明白な指標は未だ存在しないです。
自然治癒と実存的変容のどちらが先かは、以上の文章からは明白ではありません。
また、実存的変容をどの様にしたら起こせるのか、こちらも未だ未解決ですね。
意識がすべてをコントロールする考え方からすると、それは個人の努力ではなく、恩寵だということになります。
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