夢に見た白い花~太白

 

今、夜中の2時30分

不思議な夢を見たので、忘れないうちに書いておく。

夢の内容

私がどこかで事務仕事をしている。

職場に父母が会いに来る

母が、私にポーチを見せろと言う

仕事中なのにと、少し苛つきながら、バッグから布製のポーチを出す。

ちょっと使い込んで布がくたびれていたのか、母は、「気がつかなくてごめんね、また作ってくるわ。」という意味のことを言う。

二人は一旦、職場から出ていくのだが、出口あたりで、誰か女性が来て、父に何かを渡している。父はそれを受け取って、私の元に再びやってくる。

父は、既に、重そうな紙袋を下げていて、いろいろ買い込んだらしい。(二人で買い物途中に私の職場に立ち寄った様子)

「荷物重くない?大丈夫?」私は心配して父に話かける。私は席に座っていて、父は傍らに立っているから、見上げる形になる。

父はニッコリ笑って、私に小さな花の鉢を渡してくれる。

ああ、さっきの女性は花屋さんだったのかな。

花の名前は「たいはく」だと言う。

なんだか、中国っぽい名前だなあと思う。鉢には背丈は短く、直径3~4センチの白い花が、全体を覆うように咲いている。葉っぱや茎は見えない。

その後の展開は覚えていない。

目が覚めたので、気になり、「たいはく 花」で調べてみた。

「太白」里桜の一種。4月中旬開花。花は5センチほど。一度絶滅し、イギリスから里帰りした桜らしい。

夢では、鉢植えだったので、桜ぽくはなかったが、幼木であればあんな風に見えるのか。他に「たいはく」という白い花が存在するのか、定かではないが、春に咲く白い花に、太白という桜が実際に存在したことに、驚いた。

そうしたところ、ふと、次の歌が検索で出てきた。

『願はくは花のもとにて春死なむ その如月の望月の頃』

(この歌は、西行の家集の山家集の「花の歌あまたよみけるに」の桜の一群の中にあります。 従って、桜。 如月は、旧暦の二月で、新暦だと3月上旬から4月上旬までになります。 実は、この1190年二月の満月は、十六日だったのです。月の満ち欠けのちょっとしたずれですが。 しかし、お釈迦様の悟に憧れていた西行は、お釈迦様が亡くなった日(涅槃会といいますが)二月十五日に死にたい(涅槃寂静)と詠ったものとされております。この世の美しさの月と桜が咲く中に。)←Yahoo!知恵袋より

関係があるのか分からないがドキッとした。

父は、望月(旧暦十五夜=満月)の桜が咲く頃に旅立つつもりなのだろうか。

ちなみに、お釈迦様が失くなった旧暦2月15日は、新暦3月17日。

4月の満月は、17日。ちょうど、太白が咲く頃のようだ。

父はもう八十八歳

いつ旅立ちが来てもおかしくはない。

心づもりはしておこう。


☆追記

この話を仙台に住む、とある尊敬する方に知らせたところ

仙台市太白区にある桜の名所に、桜の太白があるということで、三年前に撮影した美しい写真をすぐに送ってくださった。

大輪の神聖な感じのする気品ある桜とのこと。

また、太白には

金星

宵の明星

明けの明星の化身である虚空蔵菩薩の

無限の智慧

という意味があるそうで、

何と宇宙的な深い意味が名前に込めれている神秘的な桜だろうと、驚いた。

さらに、意味合いの中に、父の名前の漢字が入っていたので

父の魂の役割をあらためて感じ、感謝の涙があふれた。

これらを単なる偶然で片付けられるだろうか。

太白

この一言で、大いなるメッセージを伝えられた。

この、美しい解釈を知らせてくれた方は

「お父様は、自灯明という無限の智慧を伝えてくれたのかも。」と結んだ。



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