人間関係から学ぶ意味

 私は、催眠療法士として、クライアントの課題解決のためにセッションを行うのだが、

毎回、驚きと共に感動するのは

クライアントの潜在意識のなかには、人生を俯瞰した目で見た、賢者の回答があるということだ。

前世療法や、年齢退行療法では、中間世と呼ばれる魂の戻る場所がある。ここで、クライアントの要望を確認しながら、ハイアーセルフや神仏などと対話していただくことができる。

飯田史彦氏の『生きがいの創造』では、トランスパーソナル誘導による、光の存在との対話が多く紹介されている。

光とは、神仏などの高次元存在と捉えることもあるが、私は「拡大された本人の意識」ではないかと思っている。

宇宙創造物はすべて源から発し、意識はつながり合っている。すべてはひとつである。

という概念から解釈すると、宇宙の叡智は、私たち一人ひとりの中にちゃんと入っていて、催眠状態になった時に、その領域に居る本人(いわゆる光)と繋がれるイメージを持っている。

これは、信仰がある人も無い人も、スピリチュアルな知識の有無にも関係なく、高い確率で、光からメッセージをもらっている実験結果からも、理解できる。

以下は、人生の課題ベスト3の

病、人間関係、死   のうち

人間関係について、一般の被験者たちが、光の存在と対話した内容である。

一読しただけで、スウッと腑に落ちる感覚がある。

これからの人生が明るい方へ変わると思うので、ぜひ読んでいただきたい。


「ある時、ブライアン·L·ワイス博士は、意識体たちがみな、中間生に留まろうとせずに、この物質世界に生まれてくるのには理由があるのですかと、指導役の意識体に問いかけてみました。

「われわれは、自分が学ばなければならないものを選んでいる。われわれは、人間関係についてもっと学ぶ必要がある時に、この物質世界に戻ってこなければならない。人間関係について学び終えた者のみが、もっと先へと進んでいくのだ。」

つまり、私たちが物質世界に生まれてくる大きな理由のひとつが、人間関係という試練を乗り越えて成長するためだということがわかります。

臨死体験者や退行催眠被験者たちの証言によれば、意識体の状態に戻ってしまうと、思ったことや感じたことが、まわりの意識体たちに瞬時にすべて伝わってしまいます。生まれる前の状態にとどまっている限り、人間関係という試練は生じないのです。

ところが、肉体を持ってこの物質世界に生まれてくると、声を発して会話したり、文字を書いたり、手ぶり身ぶりを使わなければ、お互いの意志や気持ちを相手に伝えることができません。

その時に私たちに問われるのが、相手を信用することができるか、相手を責めないで許すことができるか、という愛の水準です。相手を無心で信用できない人、相手の悪意のない失敗を許せない人は、いつも他人を疑ってかかりますから、どうしても人間関係が悪くなって人々が敬遠しはじめ、孤独におちいってしまいます。

逆に、たとえ相手が悪意を持って自分を傷つけたとしても許すことのできる人は、無条件の愛情をそなえた人であり、まわりには多くの人々が集まってくることでしょう。

したがって、人間関係という貴重な試練を経験し、自分の愛の水準を確かめ、高めていくためには、肉体を持ってこの物質世界に生まれてくるしかありません。

だからこそ、私たちは、わざわざ何度も肉体を持って、物質世界に

人間関係の修行

つまり

愛の修行

をするためにやってくるのです。

このように、人間関係の悩みに苦しんでいらっしゃる方も、人生のしくみを知ることによって、新たな視点から関係を見直すことができます。

親子や夫婦、親友や宿敵などの人間関係にはすべて深い意味があり、それらの人々は、過去何度もの人生を深くかかわりあいながら修行してきた、いわば学友なのです。

しかも、現在お互いに反目しあっている宿敵でさえも、今回の人生では敵同士に分かれて、互いに許し合うことに挑戦しよう。と約束して生まれてきているのです。

とりわけ、不思議なくらいに嫌い合っている関係にある相手こそが、今回の人生に生まれてきた大きな課題を示すことが、少なくありません。

退行催眠をかけてみると、なぜその人といつも対立し、けんかしたり、互いに足をひっぱり合って、傷つけ合ってしまうのかという理由が、次々に明らかになります。

そして、その嫌いな人を許すことこそが、今回の人生の大きな目的のひとつであるということが、必ずわかってくるのです。

被験者が数多くの人生の記憶をたどるのを聞きながら、ホイットン博士は、どのようにして私たち人間が、幼稚で自己中心的な人格から、青年期の人格へ、そして円熟した人格へと成長していくのかを思い知らされたといいます。

その成長と進歩の程度は、その意識体が、

自分をみがいて成長したい

という、強い意志を持っているかどうかということによって、決まるのだそうです。」

『生きがいの創造』飯田史彦 著

779~782頁より


なるほど!

私は、今世は、家族との人間関係から愛を学ぶという選択をしたのだということが分かってきた。

そして、一番の宿敵。

何度も関係修復にトライしながら、毎回、傷つけあい、距離を置いてきた○○との因縁は、実は、メインテーマだった。

これだけ、強烈な役割(物質次元のみで捉えれば、嫌な奴)を担えるのは、

実は、魂では「信頼しているから、この大切な役割をきみに任せるね!」という親密な関係ということだった。

キリストとユダの関係のような。(キリストはユダを一番信頼していたので、裏切り役をお願いしたのだそうです。)

人間関係は、すべて、ありがとうしかないんだなあ。

嫌な配役を担ってくれる相手に対し、魂では、尊敬と感謝と愛の気持ちを持っている。

「辛い配役を、私のために演じてくれてありがとう!私は、ここから、許しを学んだよ。あなたのおかげで、また愛のレベルを上げ、成長できたよ。今世の課題、なんとかクリア!あなたの存在のおかげだよ。」

肉体を脱いだ後、魂の世界では、宿敵の魂とハグし合っているにちがいない。

実は宿敵は

魂の親友なのかもしれない。

死んだら確実に判明することなので、その時には、「せっかくの課題から逃げてしまった。」と後悔することのないように。胸を張ってお礼を言えるように

愛を持って現実に取り組んで行こうと思った。


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