アートソウルワーク体験~人生の道
「アートソウルワークとは、アートを通じて魂の声を聞き、夢を叶えるためのメソッドです。人は誰しも魂の夢を持っています。それは生まれる前にみずから定めてくるもので、魂のブループリントに記録された契約でもあり、全人生をかけても叶えたいという、熱い渇望をともなう運命的な夢のことです。
魂の夢とは、たんなる願望ではなく、自分のためだけのものでもありません。その願いは人々のためにあるものです。この世のありとあらゆるものと共に生きていくためにこそ叶えられなくてはならない夢なのです。
アートソウルワークは、芸術活動をベースとした、魂とつながるためのワークです。ちょっとした絵や言葉をつづったり、ダンスしたり、イメージワークや工作などを試していきます。」
『アートソウルワーク』サライア著 たま出版
昨年末、催眠療法の勉強会で、催眠に絵を利用した手法を知った。私が学んできた伝統催眠ではなく、エリクソンの現代催眠だったのだが、クライアントが描く花の絵に、驚くほど深いメッセージが込められていることに気づいた。
誰もが、本質の自分(魂)と容易に繋がることができれば、どんなに生きやすくなるだろう。しかし、魂は、言葉を発するわけではない。かろうじて心や身体の反応で、一端を掴むしかない。そこに、自らが表出したアートが存在したら、どれだけ魂のメッセージが理解しやすくなるだろう。
そう考えていたところ、本屋の棚の片隅に、上述の本を発見したのだ。これは面白い!早速自分を実験台に試してみた。
この本には、39ものワークが掲載されている。クレパスで丸を描いたり色を塗ったり、言葉を書いたり、とても簡単。
その中で、催眠療法の手法に通じるものがあり、それを紹介したい。人生の道というイメージワークだ。
☆椅子に座り軽く目を閉じ、ゆっくり息を吸う。喉や肺の感覚に注意を向ける。
ゆっくり息を吐く。肺から喉に呼吸が出ていくのを感じる。
呼吸を繰り返す。すっかりリラックスしてくる。
☆あなたは、道を歩いています。人生という道です。どんな感じの道ですか?
白いモヤモヤした小道が、真っ直ぐに伸びている。道の先は緑のモヤモヤした森が見える。全体的に、東山魁夷の日本画のような世界。他に生き物は見当たらず、とても静か。霞がかかっていて、現実感がない。とらえどころのない道。
☆十年後の地点に到着しました。どういう場所ですか?
目の前が、真っ白。雲の中。やがて雲が晴れてきて、急峻な山を上から眺めている。山に近寄って行く。鳥が上空から降りていくような視点。山肌に、私が取り付いている。登山道というには、あまりに勾配が急峻すぎる。道なき道を一人黙々と登っている。誰かがかつてそこを登ったのであろう微かな痕跡を頼りに。
☆二十年後の地点に到着しました。そこはどういう場所ですか?
道が上空に浮いている。ゆるやかに曲がりくねった白い道を、スイスイカーブしながら、飛ぶように進んでいる。スキーで斜面を右左と蛇行しながら風を切って滑っていくような感覚に似ている。障害物は一切ない。他の人もいない。
☆意識を上に飛ばして、すべての道が見渡せる場所に行ってみましょう。どんな光景が見えるでしょうか。
意識を上に飛ばして、下を眺める。今まで辿ってきた道の全貌が俯瞰して見える。
霞の中の、拠り所のない夢の中のような一本道は、現在の道だ。まだ、魂のメッセージを捉えきれず、右往左往している感覚。あっちかな、こっちかな。まわりがボンヤリしていて、先もよく見えていない。
次の急峻な登山道は、魂のブループリントを理解した後の私の歩みだろう。山は、乗り越えるはずの学びや気付きをイメージしたのかもしれない。平坦ではないが、目指す方向は分かっているので、ひたすら上を目指し、一歩一歩進んでいる。
最後の道は、もう地上の道ではなく、物質世界にもない。流れるように飛ぶように進んでいく。おそらく純粋な魂の道。
その軌跡をまるごと俯瞰して、私は「楽しかった。」という、とても明るい気持ちになっている。
つまり、先の見えない靄の中を手探りで進むのも、急峻な山を越えるのも、魂にとっては計画済みなのである。この過程が、たまらなく楽しいのである。だから、魂からメッセージがあるとすれば、
「今、まさに、順調に歩むべき道を進んでいるよ。今を味わって。楽しんで行こう!」
☆自分のペースでゆっくりと目を開き、大きく伸びをして深呼吸してください。
以上が、人生の道というイメージワークだ。
とても簡単な、自己催眠の手法なので、リラックスできれば、いつでもどこでも出来る。魂は、言葉では表現しきれない広大な次元の存在なので、感覚(色、音、匂い、肌の感じ、気持ち)を伴い脳内で映像として現れたとしたら、言葉を越えた膨大な情報が伝わってくる。潜在意識の中の自分自身からの、疑いようもなく、自らが創り出した世界だ。この光景は何を表現しているのかな?そう考えを深めていくと、必ず何らかの気付きに行き当たる。10分程度のワークなので、気軽に試してみては。
他にも、癒しの館を訪ね、ハイアーセルフにアドバイスをもらうイメージワークもあり、なかなか有効なので、次回紹介したい。好きな時に、自分が自分に相談するので、お金もかからないし、誰かの手を煩わせるわけでもない。そして、なかなか楽しい。
もし、椅子に座る時間すら無いという、かなりお忙しい方は、湯船に浸かっている時を利用してもよいと思う。私は、入浴中が、心身リラックスして脳波もα波になりやすいので、その時に瞑想やイメージワークをしている。(電気も消して真っ暗にするのがお気に入り。)
さて、話は変わり、近況を少し。
昨年末から、陰陽で言えば陰の時期に入った様子。
昨年。9月以降、怒涛の学びラッシュで、私にしては珍しく活動的だった。陽の時期だったのか。しかし、年末から、意識はより内面に向かうようになった。
まず、古い周波数の出来事が現実化し、ネガティブな思いが纏わりつき、辛さを甘んじて受け止めていこうという修行僧のようなガチガチの心境だった。どんどん重くなるエネルギーを感じ取ったのか、友人が、ベストタイミングでアドバイスを寄せてくれて、ハッと目が覚めた。
相変わらず、古い周波数(利己的、苛立ち、憎しみ、他者否定、差別)を表出する人物と面と向かうなど、ビックリすることが起きている。それに引きずられないように、なぜ、それを現実化したのか、ひたすら内部に問う。私の中にその周波数があるから、引き寄せる。相手は私の心の表れなのだ。
この世は因果応報なのだから、私が過去にしでかしたことの報いを今受けていると捉えた。浄化するには、切りが無くても、誰かに与えてきたネガティブを一つひとつ、引き受けていくしかないと覚悟した。不思議と、因果応報を説く情報ばかりが集まってきた。
その流れに、友人がストップをかけてくれた。「もう、あなたは次にどうすればよいか分かっている。辛さを体験しなければならない人は、次にどうしたらよいか理解できていない人。だから、もう辛い現実を選択する必要は無い。幸せを意図して、楽しんで手放していって。」
ひとつの時代の流れの終焉を感じた。男性性のエネルギーで整然と積み上げられてきた現実世界。確かに今まではそれで良かった。私たちの意識の進化には、男性性のリーダーシップが必要だった。否定、戦い、征服、分離·····恩恵もあった。飢餓や疫病や災害で当たり前に命を失う時代が長かったわけだから。
陰陽は、グルグル巡り、陰は陽に、陽は陰に転じる。その割合で現実に現れるものが変化していく。今、世の中は女性性を意識し調和を求めてきているように感じる。違いを乗り越え、受け入れあい、すべての生命を生かす母なる地球の意識へ。一人の輝きが、全体の幸せに繋がる循環へ。その転換点を迎え、私の中にしがみついていた、古い周波数が、剥がれ落ち浮き上がってきたのだろう。
今までは、確かに因果律という法則により、善いも悪いも、自分がやったことは自分に戻ってくるという法則により、陰陽の調整をするしかなかった。一生の間に解消できなければ、次の、さらに次の未来世へ持ち越してまで。厳然たる自己責任の世界だ。
これは、前世療法でよく理解できたことのひとつ。私は、極悪人もやったし、善いこともやった。数えきれない役割を体験してきた魂である。ひとつの人生を終える度に、やり残した思いを次の人生に持ち越して、学びを継続してきた。カルマとは、何も恐ろしい呪いのシステムではない。やり残した思い、感じられなかった感情そのものである。思いの浄化システムが、輪廻転生と言えるかもしれない。
そして、そろそろ輪廻を卒業し、次の段階に飛び立とうという魂が、ウォームアップを始めている。宇宙の周期から見て、ひとつの学びを終えた魂たちが、卒業を今世に設定し、必要な情報に触れたり、キーマンと出会ったり、魂の永遠性を理解するような体験を用意したのだろうと思われる。
例えば、なにか、心乱される出来事が起きたとしよう。
私の場合、腹が立つことを誰かに言われたとする。正直、腸が煮え繰り返るし、恨みたくもなるし、こんな人、もう会いたくない!と思う。時には、自分に原因があるのだと落ち込みすぎて自分を責める。他者否定か自己否定かの違いはあるが、どちらもネガティブで苦しい感情に陥る。
これからは、その思いを手放していく。反省は必要かもしれないが、そのことで自分を傷つけたり、他人を罰したりする必要は無い。
現実は鏡。起きた出来事は、私のなにを浮かび上がらせた?その視点があれば、もう大丈夫だ。
私などは、「因果応報なのだから、あの人は、いずれ報いを受ける。その時に学ぶのだろう。」という思いになり、溜飲を下げていたのだが、ベストタイミングで友人から注意をいただけた。
「他人の人生は関係ない。あなた自身のことに集中すればよい。」
本当にそうだなあ。この友人からの言葉は私の心奥深くまで届いた鮮烈な気付きになった。人を憎む感情を手放す気持ちになれた。
手放し方はいろいろある。皆様の方がたくさんご存知かと思う。YouTubeで検索すれば、山ほど紹介されている。本屋でしっくりくるものを見つけるのも面白いだろう。
紙に書き出して破るとか、思い感情を丸い玉にイメージし、空に放り投げるとか、感謝のエネルギーを注ぎ、根源の光にもどすとか。アートで表現もできる。自分なりの心地よい方法で、本来の美しい光のエネルギーに戻っていけば良いと思う。
いずれにしても、本質の光に戻ると決めた魂は、必要な体験を自ら引き寄せる。私たちが、自由意思で選んだと思っていることも、既にブループリントに書かれているのかもしれない。だから、スルスルと流れていくようなスムーズな方向が感じられたら、身をまかせてみるのが楽かもしれない。自分を信頼し、より自身が開放され、光輝く方向へ。向きをしっかり意図する。「私は幸せ。」と意図すれば、幸せな瞬間が目の前に現れる。
今年も、私が体験した、自分の本質に繋がる方法を紹介していきたいと思う。
魂の願いに沿って生きる時、人は「幸せ」を感じる。幸せに生きるためにも、魂と対話出来るようになれば、とても楽しくイキイキと毎日を過ごせるだろう。
催眠療法は、いろいろある中で、特別な能力が無くても誰でも体験できる安全な手法だ。これからも学びを続けながら、私自身の変化を記録していきたいと思う。
いずれは、誰かの幸せにつながり、すべての存在が笑顔で暮らせる世界になりますように。
すべての出会いと体験に感謝します。ありがとうございます。
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