悟れば病気にならないのか①

前回の投稿で、病は身体からのメッセージだと書いた。本来の自分に戻るために、生き方を修正するために、病を引き寄せるのだと。

では、聖者や覚者など、全て悟ったような素晴らしい人物は病気にならないのだろうか。

実は、病気になるのである。

仏陀も、お腹を壊して苦しみながら亡くなったそうだ。

精神世界では、病気になる理由について、片寄った解釈をされている場合が多い様子なので、「充分な気付きを得ていても病気になることがある。」ということにも触れておきたい。

魂の世界は、人間の価値観をはるかに超えている。

親に虐待されたり、障害を持ったり、重い病になるのが分かっていて、この世に生まれてくる魂は、確かに存在する。

仏陀は確か、亡くなる時に、「おかげで、カルマの解消ができた。」と、お腹を壊す原因となった人物に感謝していたとか。「決して彼を責めるようなことをしてはならない。」と。

殺されたり、災害に合ったりするのも、もしかしたら分かっていて、ブループリントを書いて転生してくるのかもしれない。

カルマ解消とか、学びとか、成長とか、理由は様々だろうが、人間なら絶対に避けたいと願うネガティブな境遇であろうと、魂からすれば、輝かしいチャレンジだったりする。

この物質次元は、結局は幻なので、意識の本体からすると、自分を知るためだったら、なんだってやってみたいわけだ。

たまたま、その魂が選択した「自分を知るための手段」が、病だったかもしれないということだ。また、地球の輪廻転生を終了するために、最後はなかなかハードな人生を設定し、一気に高次元を目指そうとするのかもしれない。ハードであるほど、気付きは多いのかもしれない。

今日、『Dr.コトー診療所』という映画を観てきた。ネタバレになってしまうので、さらっとだけ触れたいが、離島で20年、島民の命を支えてきた医師が、重篤な病におかされてしまう。彼は言う。「病人に寄り添ってきたつもりだった。でも、病人の気持ちを理解できていると思い上がっていたのかもしれない。本当はなにも理解できていなかったのではないだろうか。」彼は大きな病にかかり、初めて、「死にたくない。生きていきたい。」と、慟哭する。この場面で、私は思ったのだ。真の医師になるために、彼は病を経験することで、学びを深めたのではないだろうかと。

魂の学びのために、人生をどのように使うかは、人それぞれだ。病に倒れたからと言って、不完全な人間だと言えるだろうか。

どんなに気を付けて生きていたとしても、病気になる人はなる。ならない人はならない。治療して健康を取り戻す人もいるだろうし、悪化して亡くなる人もいる。

このあたりについて、分かりやすく説明されている投稿を偶然見つけたので、下記に紹介したい。


呼吸道  清水友邦氏のFB投稿より


「病気を敵・死を敗北として否定的に考える人がいます。


物質世界は、見た目のリアリティが強いのでどうしても病気を敵・死を敗北と考えてしまいます。


また人々は、外からの情報にマインドが影響されていることに気がつきません。


権威のある人物から「不調和な心は不調和な霊に憑依されて事故、病気、離婚、倒産、不登校、家庭不和が起きて不幸になってしまう」と言われると、それを鵜呑みにして事故、病気、離婚する人は精神的な欠陥があり、不調和な心になっているに違いないと短絡的に信じてしまうのです。


心が正しければ肉体も健康になると信じている人は精神世界の人に多いようです。


自我は、全体を生と死、病気と健康、幸福と不幸、善と悪に分けます。


調子が良い時の自我は、勝ち負けにこだわり競争し、他と比較して見下し、優越感に浸ります。


しかし、物事がうまくいかないときや病気や死が訪れるとたちまち自己否定に襲われます。


自我はあるがままが嫌いです。


自己イメージに合わないことが起きるのが嫌なのです。


予測がたたないとたちまち不安に襲われます。


自我は自分の都合に良い主張にあった事実だけを集めて自己中心的な物語を作ります。


自我は自分はわかっている、自分は賢いと思っていますが、実際は愚かで物質的な世界と非物質的な世界のカテゴリーエラーをしています。


ガンや病気で悶え苦しんで亡くなった聖者は大勢います。


逆に霊性に興味がなく根性が悪く、殺人、盗み、詐欺を働いても病気をせずに強健な肉体をもった人も大勢います。


肉体が健康に見えても心が病気の人もいますし、肉体が病気でも心が健康な人も居ます。肉体の病と精神の病はカテゴリーが違うのです。


病気になる聖者は偽物で、あるいは宇宙の真理を悟ったといっても、所詮ただの人間にすぎないと考える人がいるかもしれません。


白鳥が病気になっても白鳥の心に欠点があり、霊性が低いとは言われません。単純に心が正しければ病にならないは根拠のない思い込みのようです。


病気になると罪悪感を抱いて自分を責めてしまう人がいます。

病の原因が、その人の不完全さにあるのではないことが分かっていれば、自分が病になった時に、いたずらに罪悪感を抱く必要はないでしょう。


病気の原因をすべて食物のせいにして、食事や健康食品だけで病気を治そうとしたり、感謝して心が調和していれば病気にならないと考える人がいますが、病気を特定の原因のみに還元してしまうことはできないのです。


純粋に物理的な次元に原因があるときの対応は心理的なことよりも環境の改善や呼吸や体の歪みの修正や食べ物や薬、手術のほうが効果があります。


いくら食事に気をつけて健康的にしても、食べ過ぎたり運動不足だったり、健康になるためにと無理にいやいや食べたり、恐怖や不安で心が一杯で、神経質で心がストレスに弱かったりすれば病が発生します。


いくら悟った賢者や聖者でもであっても、毒物や発がん物質を取り続ければ病になってしまうでしょう。


仏教の開祖、お釈迦さまも食中毒でお腹を壊し、苦しんで亡くなっています。


ヨーガ・チューダーマニ・ウパニシャッドによれば身体にはグロスボディ(粗大)、サトルボディ(微細)、コーザルボディ(元因)の三つのレヴェルがあります。


サトルボディ(微細)に問題があるときは情動など無意識に潜むトラウマの解放と関係し、薬や手術、食事療法では解決しません。


医師は薬や手術などの物質的なグロスボディ(粗大)のレヴェルしか扱わず、治療師は自己の手法に固執して異なる身体のレヴェルを混同してしまいがちです。


コーザルボディ(元因)の病は本当の自分を忘れて、深く眠りこけていることです。


自我は世界をあるがままに見ないで頭の中の言葉が作り出す幻想を見ています。


自己と世界は分離して存在しているという幻想をいだきサンサーラ(輪廻)という迷いのなかに入り込んでいます。


そのため生老病死という四つの苦に満ちた状態に置かれています。


コーザルボディ(元因)の治癒とは夢と眠りから目覚めることです。智慧(プラジュニャー)が開かれると、すべてのものは縁によって生ずる実体がない空(シュニヤータ)であるという洞察が起きます。


自己の本質(セルフ)は、物質と自我(エゴ)のレベルを超えているので傷つくこともなく、病むこともなく、生まれもしないし、死にもしません。


本当の自分は病と健康、生と死という二元性を超越した存在なのです。


ラマナ・マハルシ 南インドの聖者 71歳 癌

ラーマクリシュナ インドの聖者 50歳 癌

クリシュナムルティ 宗教的哲人 91歳 癌

ニサルガダッタ・マハラジ 覚者 84歳 癌

ヴィヴェーカーナンダ ラーマクリシュナ・ミッション創設者 39歳 糖尿病と喘息が持病

Osho 神秘家 59歳 放射能被曝とタリウム毒の疑い

ラヒリ・マハサヤ  クリヤ・ヨガ  67歳

スリ・ユクテスワー クリヤ・ヨガ  81歳

パラマンサ・ヨガナンダ クリヤ・ヨガ  59歳 心不全

シバナンダ シバナンダヨガ創始者 76歳

デヴァナンダ シバナンダの師 66歳

ムクタナンダ シッダ・ヨガ 75歳 糖尿病 心臓発作


野口晴哉 野口整体創始者 64歳 くも膜下出血

野口裕介  (野口整体2代目 )62歳

岡島瑞徳  (創体法の創始者)61歳 癌


桜沢如一 (マクロビ創始者) 73歳 心筋梗塞

久司道夫 (マクロビ) 89歳 膵臓癌

久司アヴェリーヌ偕子 (マクロビ) 子宮頸癌 78歳

日野厚(食養内科創始者)70歳


沖正弘 (沖ヨガ創始者) 64歳 心筋梗塞

山手国弘  (脱カルマヨガ) 72歳 風呂場で死亡

藤本憲幸 (日本断食学会会長、ヨガ・健康法指導家)69歳

山田孝男 (瞑想家) 61歳 心筋梗塞


柳谷素霊 (鍼灸医学の権威 東洋鍼灸専門学校創立者) 54歳

岡田虎二郎 (岡田式静座法創始者) 49歳 尿毒症

亀井進 (均整術創始者)64歳

田中 守平 (太霊道創始者)46歳 循環器障害の発作

川合清丸 (無病長生法)70歳

中井房五郎 (自彊術創始者) 54歳

西 勝造 (西式健康法創始者) 75歳

長井津 (真向法創始者) 74歳

増永静人(経絡指圧創始者) 57歳 癌

臼井甕男 (レイキの創始者) 61歳

 

津留晃一 54歳 癌

知花敏彦 66歳

宮下富実夫 ヒーリングミュージック 54歳 癌

吉福伸逸 69歳 肝臓癌


玄奘 62歳 三蔵法師

智顗 59歳 中国天台宗開祖 

日蓮 61歳 日蓮宗開祖

道元 54歳 曹洞宗開祖

空海 62歳 真言宗開祖

最澄 55歳 天台宗開祖

法然 80歳 浄土宗開祖

親鸞 90歳 浄土真宗


エドワード・バッチ (フラワーレメディ) 50歳 胃ガン

D・D・パーマー (カイロプラクティックの創設者) 68歳

ヴィッキー・ウォール (オーラソーマ創始者)73歳

テリー・オコーネル (シータヒーリング創設者)  51歳 心筋梗塞

ベルナデッタ・スビルー (ルルドの泉を発見した聖女) 35歳

ジェームズ・アレン (自己啓発) 48歳

安藤百福 インスタントラーメンの開発者 97歳


清水友邦 只今69歳 まだ肉体に宿っています。」

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