美しい秋の空

 


この連休は、台風の影響があった。

休み明けは、人間ドッグを受けた施設に紹介状をもらいに出掛けたのだが、笑いが込み上げてくる様な土砂降りだった。まるで、滝のような雨!

行くしかないので、滝飛沫の中をひたすら進んだ。身体も足も。靴の中もびしょ濡れになったが、不思議とスッキリした気持ちだった。心の中が軽くなっていった。不要なエネルギーが洗い流されていった感覚。

自然がもたらしてくれる、雨の滝行により、浄化されたのかもしれない。天気は人間の集合意識が関係するとも言う。暴風雨になればなるほど、世界は浄化を必要としているのかもしれない。

わざわざ、武蔵御岳山などに滝に打たれに出掛けなくとも、自然の雨に打たれると、心身を清らかにする効果があるのだ。自然の力は計り知れない。都会に住んでいても、我が家をセルフ宿坊とし(体にいい食事をするとか)、自然に触れる(風や雨を感じるとか)体験を増やすだけで、本来の循環を取り戻せるかもしれない。今後も心がけたい。

天気が悪いとガッカリするかもしれないが、恩恵もある。そのことに気づけて良かった。

そして、その翌日。昨日のことだ。

貴重な秋晴れの一日となった。

空が澄み渡り、光ががまぶしい。台風でお掃除されたからだろうか、大気が透明になったようで、色彩も純度を増して輝いていた。


この日は、大きな病院にやってきていた。

予約時間のニ時間前に到着していたため、再診窓口に紹介状とCD-ROMを提出してから、時間までのんびり過ごした。

二年前に入院していた病院なので、懐かしい。コロナの影響で、待合室など大幅に変わっていた。この二年の医療機関側の苦闘を垣間見る思いだ。

併設の食堂でランチを食べ、病院周りを散歩した。ドングリがたくさん落ちていたので、綺麗な実を幾つか拾った。我が家にお土産。病院正面は綺麗にしているのだが、周りは雑草が伸び放題で、背丈を超えるススキが揺れていた。おかげで、昆虫や鳥たちにとっては、オアシスのようだ。虫の鳴き声に耳を傾けて歩き、とても癒された。

予約時間までは、あっという間だった。初対面の医師は、面談時間の9割はパソコン画面を眺めていた。事務的で、短いやり取り。かえって私には良かった。一年半前に、自己判断で薬を止め、通院も止めてしまったことを責められるかもと思っていたが、何も言われなかった。

現代医療による投薬や定期的検査を自己判断で(医師には無断で)止めてしまい、ホリスティックなアプローチを求め、最終的に催眠療法にたどり着いた。この一年半を私は一切後悔してはいない。54年の一生の中でも、学びの喜びを噛み締めた、掛け替えのない時間となったから。

今、再び、現代医療に助けを求めて来ているわけだが、二年前の私と違うところは、医療にも色んな選択肢があると知っていること。例え長生きしても、人生の幸福度が低いなら、私には意味は無い。価値観は人それぞれだ。誰もが、必要な情報を得て、幸福を実現する自由がある。進む道は、自ら選択することが出来る。そもそも、病気を治す力は、本人の中にある。本人が治っていく力を引き出すお手伝いをするために、病院がある。

病気は自らが創り出す。その原因に向き合い、身体からのメッセージを受け止める。人生全体を見直す切っ掛けが、病であるから、患者にとっては、ギフトとも言える。

多くは、手放すべき固定観念に気付き、浄化のプロセスをたどる。ゴールは、本質に戻ること。

病をギフトとするも、排除すべきものとするも、その人次第だ。私は、催眠療法で、前者を学んだ。だから、この機会もチャンスだと捉えている。

体験を余すところなく、今後に活かす。催眠療法士としての学びに昇華していく。

さて、この事務的な応対をする医師は、直ぐに精密検査の手続きをしてくれた。たまたま、その時間、検査の枠が空いていたらしい。通常は、1~2週間待たされる。

というわけで、超特急で、流れるように精密検査を二つ受けることができた。

一つの検査は痛いので嫌いだったが、検査士の方がとても素敵な女性だった。笑顔も言葉も明るかったため、リラックスしたのだろう。全く痛みもなく、検査を終えビックリした。「わあ~。すごい、上手ですね!」と感謝を述べたら、彼女は心から嬉しそうに、素敵な笑顔を見せてくれた。無機質な検査室が、キラキラ輝いた。

「今日、午前中は、たまたま検査の予約が少なかったんです。午後は、これから予約がいっぱいです。だから、すぐ検査できて良かったですね。」

「私、ラッキーでした!」

「そうそう、ラッキーでしたね♡」

彼女と二人で、「ラッキー」を連発し、笑い合った。病院に来て、精密検査受けているのに、何だか幸せな気持ちだった。彼女が天使に思えた。

本来は、検査の予約を入れるだけで、また出直さなければならないところ、予想外にサクサク進み、3時間後には、帰路についていた。付き添ってくれていた夫も、「良かった良かった」を繰り返していた。

このように、スムーズな流れが来ていることは、宇宙の流れに乗っている証拠なので、身を任せた方がいい。反対に、何かに拘ったりすると、宇宙の流れを自ら(エゴ)が邪魔してしまう。宇宙(ほんとうの自分)は、ベストな道に誘ってくれる。私たちは、ただ、それを信頼し、流れに委ねていけばいいのだ。

「すべて、ベストな事が起きている。」

「大丈夫!だって、私だもん!」

そう、私だから、大丈夫。

必要なことが起こる。

その体験を味わって、たくさん学んで、好奇心のままに楽しんで

あ~、楽しかったな~。と

肉体を脱ぐ、その日まで。

一日一日、今という瞬間を、大切にしていこうと思った。


素晴らしい体験の一つひとつに

出逢いに

そして、美しい空にも

ありがとう。


☆追記

なぜ、催眠療法か。

簡単に言ってしまうと、変性意識状態になり、本質につながれるから。ということなのだが、今朝読んでいた本に、ピッタリくる文があったので、紹介したい。

「深い意識になると、あなたは自分が何も見返りを期待することなく、思いやりと愛が深くなっていることに気がつくでしょう。あなたはすべての人、すべての存在、自然、空や海、そこにあるすべてのものとの一体感を感じます。どんなに長くこの変性意識状態にいようとも、あなたは究極の「至高の感覚」つまり一人ひとりに特有なものでありながら、進化の旅を歩んでいる魂に共通する感覚を体験します。(中略)あなたは自分の最も強力で本質的な自己を発見するでしょう。」

「あなたは魂に忠実ですか?

私にとって、霊的であるとは、思いやりが深く、愛情深く、親切であるということです。これは、何の見返りを期待せずに、愛に満ちた心で人々に手を差しのべることを意味しています。また、自分よりも偉大なる何か、私たちが努力して発見しなければならない未知の次元に存在する力を認める、ということでもあります。そして、学ばなければならない高次のレッスンが存在し、それを学んだあとにはさらに高次のレッスンがあることを、理解する必要があります。

(戦争について)

この人々は、存在するものはすべて一つの宇宙、一つの魂だけであるというレッスンを、まだ学んでいないのです。

例えば、神が命じたからでなく、そうすると気分が良いし、人間がお互いに対して行うべきことであり、より高い次元へ進む道であると思うから、ボランティアの仕事をすることもできます。

私の神の概念とは、私たちの身体の一つひとつの細胞に宿っている愛に溢れた賢いエネルギーのことです。霊性に関する重要な問いかけは、あなたがどの神に従うかではなく、あなたはあなたの魂に忠実ですか、というものです。

あなたは霊的な生活をしていますか。

あなたは、ここ、地球上で親切な人ですか。

いるだけで喜びを感じていますか。

害を及ぼしていませんか。

そして他の人々に善を行っていますか。

これは人生の真髄であり、上に進む旅に欠かせないものです。」

『未来世療法~運命は変えられる』

ブライアン·L·ワイス  PHP文庫

318~321ページ一部抜粋


☆映画『愛の地球へ』海響監督

さっき、たまたま、短い予告編を見た。

クジラの泳ぐ姿を見て、鳴き声を聴いただけなのに、ハートがグッとなって、涙が溢れた。

クジラやイルカは波動が高いので、そばにいるだけで、人間も影響を受けて、本来の姿を取り戻せるそう。

思い出すから、懐かしくて、ほっとして、涙が流れるのかな。

何も、大きなことをしなくても、いい。やらなきゃと気を張らなくてもいいのだ。

例えば、私が誰かに、何気なく笑顔で柔らかに声をかけたとする。

それを受けた誰かは、気持ちが柔らかになり、また誰かに優しく接する。

こうして、エネルギーが伝播し、優しさが広がる。波紋のように。

イルカやクジラのような

在り方だけで、波紋を広げられたら、素敵だと思った。


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