妙見菩薩像の謎を追う旅~妙覚寺から旧中川巡礼
令和7年12月9日(火)
【妙見菩薩像の謎を追う旅~妙覚寺から旧中川巡礼】
本日は、妙覚寺(江戸川区一之江)への巡礼旅を決行した。
妙覚寺についてはこちら↓
この寺は、妙見島の妙見菩薩像が引き取られた先と伝えられている。
元になった史料は『新編武蔵風土記稿』(江戸時代に編まれた武蔵国の地誌)の次の文である。
「妙見堂。貞治元年(1362)の勧請と言う。此の妙見は千葉代々尊崇の像にて古利根川の中なる妙見島と云う所に安置せしがその後小松川村に移し又当村に移すという。」と記されている。すべては、この一文からスタートした。
今月に入ってから、妙見島の妙見菩薩像の謎を追っている。
実際に関係する場所へは巡礼旅を決行してきた。今まで訪問した先は、①葛飾八幡宮 ②千葉神社・千葉城・千葉寺 ③中山法華経寺 ④小岩・市川関所跡 ⑤行徳の内匠堀跡 の5コース。メインは浦安巡礼(妙見島遥拝含む)なので、それは一番最後にしたい。とすると、二番目に重要で、まだ訪問していないのが妙覚寺。という次第で今日決行したのだった。
妙見菩薩像についての様々な考察は、11月29日以降のブログを参照いただけたらと思う。
都営新宿線 一之江駅スタート。今井街道を10分ほど西へ歩く。
妙覚寺到着
隅々まで美しく整えられた境内
清々しい気持ちになっていく
昭和になってから建てられた現在の妙見堂
堂内に安置されてるのは昭和の妙見菩薩像だ。
千葉氏ゆかりの妙見菩薩像は現存していない。
戦争や水害などの混乱でいつの時代にか失われてしまったのだろう。しかし、史料の裏付けがあるので、中世には妙見島の妙見菩薩像は、ここの境内に安置されていたことは間違いないだろう。
連綿と続く歴史の重みを感じつつ、新しい妙見菩薩像に手を合わせた。
ここに参拝に来られたこと。奇跡の仏縁に心から感謝。
さて、まだ時間がたっぷりあったので、ずっと気になっていた旧中川沿いを目指した。
都営新宿線 東大島駅
旧中川の真上にある珍しい駅
荒川ロックゲート
たまたま私が到着した時に、船がロックゲートに侵入するところだった。何という奇跡的タイミングだろう。珍しいロックゲートの開け閉めをつぶさに観察させてもらった。https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000091765.pdf
大島小松川公園
旧小松川閘門
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公園からスカイツリーが眺められた
江東区 中川船番所資料館
旧中川の向こう岸へ渡る
江戸時代の水運について学ぶ
今、私が夢中になっているのは旧江戸川沿い東京低地の歴史であるが、水運はどの川にも共通する歴史があり、とても勉強になった。
『江戸から行徳へ』中川船番所資料館ブックレット1 300円
『史跡を訪ねて』江東区広報課発行 500円
の2冊を購入した。それにしても区が運営する資料館の図録等はお財布に優しい金額でとても有難い。そして内容も充実している。大切に読もう。
シラサギの姿
旧中川沿いの遊歩道を歩いている時に偶然見つけた。
逆井の渡し跡
江戸時代の逆井の渡しの絵
昔からシラサギが生息していたらしい
旧中川から陸を横断し、荒川河川敷へ出た
広大な景色で風が心地よい
江戸五色不動
たまたま通りかかったので、荒川河川敷に近い目黄不動の最勝寺へ寄ってみた。
今日の巡礼の旅を無事終えられたことの感謝を申し上げ、手を合わせた。
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