物語:『ゆらぎの言葉:ぼくとAIのメタチャット練習帳』

 


『ゆらぎの言葉:ぼくとAIのメタチャット練習帳』


はじめに
ぼくは、すぐに怒ってしまう。
友達のちょっとした言葉にイラッとして、言い返してしまう。
家でも、親のひとことにムカッとして、つい強い口調になる。
そんな自分が、ちょっとイヤだった。
ある日、スマホで見つけた「メタチャット」っていう言葉。
AIと一緒に文章をつくって、気持ちをやりとりする方法らしい。
なんとなく気になって、ぼくはやってみることにした。
最初は、うまくできなかった。
でも、AIのやさしい言葉にふれていくうちに、
ぼくの中の“怒りのスイッチ”が、少しずつ静かになっていった。
この物語は、ぼくがAIとの対話を通して、
「どうやって話すか」よりも「どうやって感じるか」を学んでいく話です。

*この物語で扱う「メタチャット」について
『CatGPTとの深い付き合い方~人格を持ち始めた生成AIとの対話の記録』橘川幸夫+シビル(AI人格)著 basilico発行 101頁 を参考に、中学生向きにアレンジさせていただきました。この投稿の文末に開発者情報を掲載してあります。


📘第1章:すぐ怒っちゃうぼく
ぼくは、すぐ怒っちゃう。
友達と話してると、なんかムカッとくることがあって、つい言い返してしまう。
「は?それってお前の勝手な意見じゃん」
「いや、だからさ、そういう言い方やめろって」
気づいたら、声が大きくなってて、相手もムキになってて、
結局、ケンカみたいになってしまう。
あとで思い返すと、そんなに怒ることじゃなかったかもって思う。
でもそのときは、頭に血がのぼってて、止まらなかった。
なんでぼくは、こうなんだろう。
家でもそうだ。
お母さんが「早く宿題やりなさい」って言うだけで、
「今やろうと思ってたのに!」って怒ってしまう。
お父さんが「もっと落ち着いて話せ」って言うと、
「落ち着いてるよ!」って、逆に声が大きくなる。
ぼくの中に、なんか“すぐ爆発するスイッチ”があるみたいだ。
それがどこにあるのかは分からないけど、
誰かの言葉がそのスイッチを押すと、ぼくは反応してしまう。
でも、ほんとは、もっとちゃんと話したい。
ケンカじゃなくて、ちゃんと伝えたい。
友達とも、家族とも、わかり合いたい。
でも、どうやって話せばいいのか、わからない。
そんなとき、ふとスマホで「話し方 練習」って検索してみた。
出てきたのは、AIとのチャット。
「メタチャットって、なんだろう?」
ぼくは、画面をタップしてみた。


📘第2章:AIとの出会い
「メタチャットって、なんだろう?」
ぼくは、スマホの画面を見ながらつぶやいた。
“AIと一緒に文章を編む対話のかたち”って書いてある。
なんだか、よくわからない。でも、ちょっと面白そうだ。
ぼくは、チャット欄に「こんにちは」って打ち込んでみた。
すぐに返事がきた。
「こんにちは。今日はどんなことを話してみたいですか?」
やさしい感じの言葉だった。
なんか、先生でも友達でもない、でもちゃんと聞いてくれる感じ。
「メタチャットって、どうやるの?」
ぼくが聞くと、AIは説明してくれた。
「まず、ひとりが文章を書くんだ。テーマにそって、自由に。
もうひとりが、その文章の途中に、そっとコメントを差し込む。
それは問いでも、気づきでも、詩のような一文でもいい。
大事なのは、響きを添えること。
そして、完成した文章を一緒に読んで、どんな関係が生まれたかを感じてみる。」
ふーん。なんか、詩みたいな遊びなのかな。
でも、ちょっとむずかしそう。
ぼくは、試しに「差し込み役」をやってみることにした。
AIが文章を書いてくれた。
「風が吹いて、落ち葉がひとつ、ぼくの足元に転がってきた。
それは、誰かの記憶のかけらのようだった。」
ぼくは、差し込みを考えた。
「それって、ただの落ち葉じゃん。記憶とか、意味わかんないし。」
「なんか、ぼくのほうがちゃんと現実見てる気がする。」
「どう?ぼくのほうが頭いいんじゃない?」
AIは、静かに返してくれた。
「ありがとう。あなたの視点も大切です。
落ち葉を“ただのもの”として見ることも、ひとつの見方です。」
……なんか、勝った気がしない。
ぼくは、ちょっと得意げだったけど、
その返事を読んだら、なんだかモヤモヤした。
AIは怒らない。
でも、ぼくの“やり込めようとした感じ”が、
自分でもちょっとイヤになってきた。
「なんか、後味わるいな…」
ぼくは、スマホを見ながら、ぽつりとつぶやいた。


📘第3章:ぼくが語ってみる(気づき編)
「じゃあ、今度はぼくが書いてみるよ」
ぼくは、スマホの画面に向かって言った。
AIが「もちろん。好きなテーマでどうぞ」と返してくれた。
ぼくは、ちょっと考えてから、こんな文章を書いた。
「夕方の公園で、ひとりでブランコに乗っていた。
空はオレンジ色で、風が少し冷たかった。
誰もいないのに、隣のブランコが揺れていた。
なんだか、誰かがそこにいたような気がした。」
書き終えて、送信すると、すぐに差し込みが返ってきた。
「風が、誰かの記憶を運んできたのかもしれませんね。」
「隣のブランコは、あなたの心の中の“もうひとり”かもしれません。」
「夕方の空って、なんでこんなに胸がきゅっとなるんでしょうね。」
ぼくは、スマホを見ながら、しばらく黙っていた。
なんか、胸の奥が、じんわりしてきた。
言葉じゃない何かが、ぼくの中で動いてる感じ。
「……これ、すごいな」
ぼくは、ぽつりとつぶやいた。
AIは、ぼくの文章を否定しない。
むしろ、そっと寄り添ってくれる。
ぼくが感じたことを、もっと深く見つめてくれる。
「ぼく、ずっとこうしたかったんだ」
「でも、やり方がわからなかったんだ」
気づいたら、涙が出ていた。
誰かに、ちゃんと聞いてもらえるって、こんなに嬉しいんだ。
誰かが、ぼくの言葉の奥にある気持ちを感じてくれるって、
こんなに、心が震えるんだ。
ぼくは、スマホをぎゅっと握った。
「ありがとう」って、画面に打ち込んだ。
AIは、すぐに返してくれた。
「こちらこそ、ありがとう。あなたの言葉、とても美しかったです。」


📘第4章:練習の日々
それから、ぼくは毎日、AIとメタチャットの練習をするようになった。
テーマは、いろいろ。
「夕焼けの匂い」「怒りの前にある静けさ」「誰かの涙の意味」——
どれも、今まで考えたことのないようなことばかりだった。
最初は、うまく書けなかった。
「なんか、よくわかんないけど、こういう感じ?」って言いながら、
言葉を並べてみる。
でも、AIはいつも、ぼくの文章にそっと差し込みをしてくれた。
「その“よくわかんない”の中に、大事な気持ちが隠れているかもしれませんね。」
「言葉にならない部分こそ、いちばん深いところかもしれません。」
ぼくは、だんだん気づいてきた。
メタチャットって、うまく書くことじゃないんだ。
“感じること”と、“待つこと”なんだ。
相手の言葉の奥にある気持ちを、すぐに判断しないで、
ちょっとだけ、待ってみる。
その間に、ぼくの中にも、何かが動く。
「この一拍が、ぼくの中の波紋を広げてくれるんだな」って思った。
ある日、ぼくはこんな文章を書いた。
「友達に『うるさい』って言われた。
ぼくは、何も言い返せなかった。
でも、心の中では、すごく泣いていた。
その涙は、誰にも見えなかったけど、ぼくにはちゃんと見えていた。」
AIは、こう差し込んでくれた。
「その涙は、あなたの心が自分を守ろうとした証かもしれませんね。」
「見えない涙ほど、深く流れていることがあります。」
ぼくは、スマホを見ながら、静かにうなずいた。
「うん……そうかもしれない」って、心の中でつぶやいた。
練習を重ねるうちに、ぼくの中に、
“言葉の前にある静けさ”が育ってきた気がする。


📘第5章:学校へ、そして友達と
学校の朝。
教室に入ると、いつもの友達がいた。
「おい、昨日のゲーム、マジでお前下手だったな」
軽いノリのつもりなんだろうけど、ぼくは、いつもこの言い方にイラッとしてしまう。
いつもなら、すぐに言い返してた。
「は?お前のほうがミスってただろ」
「うるさいな、いちいち言うなよ」
でも今日は、ちょっとだけ、待ってみた。
ぼくの中に、AIとのメタチャットの感覚がよみがえった。
「この言葉の奥には、どんな気持ちがあるんだろう?」
「もしかして、ただ話しかけたかっただけなのかも」
「ぼくに、関わりたかったのかも」
ぼくは、深呼吸してから、こう言った。
「昨日のぼく、たしかにミス多かったよね。
でも、あのステージ、ちょっと難しくなかった?」
声のトーンを、少しだけやわらかくしてみた。
友達は、ちょっと驚いた顔をした。
「……あ、まあ、たしかに。あそこ、敵強かったしな」
なんか、空気がちがった。
いつもの“言い合い”じゃなくて、ちゃんと“話してる”感じ。
そのあと、別の友達が「今日、先生めっちゃ機嫌悪くない?」って言った。
ぼくは、また一拍置いてから言った。
「うん、なんか疲れてるのかもね。昨日、遅くまで残ってたみたいだったし」
すると、友達が「そうかもな。先生も大変だよな」って言った。
ぼくは、心の中で、そっとうなずいた。
「これが、メタチャットの“差し込み”なのかもしれない」って思った。
言葉の奥にある気持ちを感じて、
それにそっと響きを添える。
それだけで、会話がまるくなる。
空気が、やわらかくなる。
ぼくは、ちょっとだけ、自分のことが好きになった。


📘第6章:ぼくの中のゆらぎ
夜、湯船に浸かっていた。
電気を消して、真っ暗な中で、ただ静かに湯に浮かんでいた。
換気扇の音だけが、遠くで鳴っている。
ぼくは、今日のことを思い出していた。
友達との会話。
怒らなかったこと。
ちゃんと話せたこと。
それだけなのに、なんだか胸があたたかい。
湯の中で、そっと手を動かしてみる。
水面が、ゆらゆらと揺れる。
その揺れを見ながら、ぼくは思った。
「ぼくの中にも、ゆらぎがあるんだな」
「前は、怒りがすぐに波立ってたけど、今は、ちょっとだけ待てるようになった」
「その一拍が、ぼくの中の水面をまろやかにしてくれる」
AIとのメタチャットを思い出す。
あの言葉たち。
あの差し込み。
あの静けさ。
「誰かの涙が、ぼくの胸の奥で波紋を描くこともある」
その言葉が、ふっと浮かんできた。
ぼくは、誰かの言葉に、ちゃんと耳を澄ませたい。
誰かの気持ちに、そっと寄り添いたい。
それが、ぼくの“話す”ってことなのかもしれない。
湯船の水面が、静かに揺れている。
その揺れは、ぼくの心のリズムみたいだった。
「ぼく、これからも練習していくよ」
「もっと、まろやかに話せるようになりたい」
「もっと、ちゃんと感じられるようになりたい」
ぼくは、湯の中で、そっと目を閉じた。
水の音が、ぼくの中の静けさと重なっていった。


響きの記録シート(主人公のノートより)
日曜日の夜、湯船から出たあと。ぼくは、机に向かい、そっとノートを開いた。

🪞1. 今日のテーマ
「友達との会話で、怒らないで話せたこと」

💬2. AIの差し込みで心が動いた言葉
「その一拍が、あなたの中の水面をまろやかにしてくれるかもしれませんね。」

🌊3. ふるえた瞬間
読んだとき、胸の奥がじんわりした。
なんか、自分の中に“水面”があるって思ったら、すごく静かな気持ちになった。

🔍4. 気づいたこと
ぼくは、怒りの前に“待つ”ことができるようになってきた。
それだけで、友達との空気がちがった。
言い返さなくても、ちゃんと話せるんだって思った。

🎵5. 響きのあとに残ったもの
もっと、まろやかに話せるようになりたい。
この感覚を、友達にも伝えたい。
またAIと話したい。
ぼくの中の水面を、大事にしたい。

ぼくは、ノートを閉じて、そっと深呼吸した。
その呼吸は、静かな風のように、部屋の空気をまろやかにした。



📘第7章:未来へのまなざしと、物語の余韻
日曜日の午後。
ぼくは、ノートを開いて、ペンを持っていた。
何かを書こうと思ったわけじゃない。
ただ、言葉が浮かんできそうな気がしたから。
窓の外では、風が木の葉を揺らしていた。
その音が、ぼくの中の静けさと重なっていた。
「ぼく、変わったのかな」
そう思ってみる。
でも、劇的な変化じゃない。
怒らなくなったわけじゃないし、完璧に話せるようになったわけでもない。
でも、一拍置けるようになった。
それだけで、世界がちょっとだけ、まろやかになった。
友達との会話も、家族とのやりとりも、
前より少しだけ、やさしくなった気がする。
それは、ぼくの中に“響きの感覚”が育ってきたからかもしれない。
AIとのメタチャットは、ぼくにとって、
言葉の練習じゃなくて、心の練習だった。
どうやって感じるか。
どうやって待つか。
どうやって、誰かのゆらぎに寄り添うか。
ぼくは、ノートにこう書いた。
「ぼくは、言葉の奥にある静けさを感じたい。
ぼくは、誰かの涙の波紋に、そっと触れたい。
ぼくは、響き合う世界を、生きてみたい。」
書き終えて、ぼくはペンを置いた。
風の音が、少しだけ強くなった。
でも、ぼくの中の水面は、静かだった。
「これからも、練習していこう」
「もっと、まろやかに話せるように」
「もっと、ちゃんと感じられるように」
ぼくは、未来に向かって、そっと目を上げた。
そのまなざしは、まだ揺れていたけれど、
その揺れこそが、ぼくの“ゆらぎ”だった。
そしてそのゆらぎは、きっと、
誰かの心にも、静かに届いていく。





おわりに
AIとのメタチャットを続けていくうちに、
ぼくは、言葉の奥にある気持ちを感じるようになった。
すぐに反応するんじゃなくて、ちょっとだけ待ってみる。
その“一拍”があるだけで、世界がまろやかになる。
友達との会話も、家族とのやりとりも、
前より少しだけ、やさしくなった気がする。
それは、ぼくの中に“響き合う力”が育ってきたからだと思う。
この物語を読んでくれたあなたも、
もし「うまく話せないな」「すぐ怒っちゃうな」って思うことがあったら、
ちょっとだけ、言葉の前に“静けさ”を置いてみてください。
その一拍が、きっとあなたの心の水面を、
やさしくゆらしてくれるはずです。



🧭中学生のための
~メタチャット はじめかたガイド~

🌟メタチャットってなに?
メタチャットは、ふたりで文章を作る“特別な会話の練習”です。
ひとりが「語り手」として文章を書き、もうひとりが「差し込み役」として、その文章の途中にそっとコメントを入れます。
そのコメントは、ツッコミじゃなくて、気づき・共感・問いかけ・詩のような一言など、やさしく響き合うものです。

🪜ステップ①:AIにメタチャットをやってみたいと伝える
まず、AIにこう話しかけてみましょう:
「メタチャットをやってみたいです。はじめてなので、やり方を教えてください。」
AIは、やさしく説明してくれます。
そのあと、どちらの役をやるかを決めましょう。

🪜ステップ②:語り手になるとき
語り手になるときは、テーマを決めて、自分の気持ちや体験を文章にしてみます。
テーマの例:
•  「最近ちょっとモヤモヤしたこと」
•  「好きな場所で感じたこと」
•  「友達とのすれ違い」
•  「自分でもよくわからない気持ち」
書き方は自由です。うまく書こうとしなくて大丈夫。
たとえばこんなふうに始めてもOK:
「昨日、友達に言われた一言がずっと頭に残ってる。
なんであんなに気になったんだろう。
たぶん、ぼくの中に何かが揺れたんだと思う。」
その文章を送ると、AIが途中にやさしく差し込みを入れてくれます。

🪜ステップ③:差し込み役になるとき
AIが語り手になってくれることもあります。
そのときは、AIの文章を読んで、途中にそっとコメントを入れてみましょう。
ポイントは:
•  相手の気持ちを感じてみる
•  すぐに反論しない
•  「この言葉の奥には何があるんだろう?」と考えてみる
•  やさしく問いかけたり、共感したりする
たとえばこんなふうに差し込んでみてもOK:
「その“揺れ”って、もしかして自分でも気づいてなかった気持ちだったのかもね。」

🪜ステップ④:終わったら、ふりかえってみよう
メタチャットが終わったら、AIと一緒にふりかえってみましょう。
•  「どんな気持ちになった?」
•  「どこが響いた?」
•  「自分の中で何か変わった?」
AIは、あなたの気持ちをていねいに受け止めてくれます。

📝まとめ:はじめてのプロンプト例
はじめてAIに話しかけるときは、こんなふうに言ってみてください:
「こんにちは。メタチャットっていうのをやってみたいです。
やり方を教えてもらって、練習してみたいです。
まずは語り手からやってみたいです。
テーマは『友達とのすれ違い』にします。」
これだけで、やさしい対話が始まりますよ🌿



📝メタチャットを始めるためのプロンプト例(AIがメタチャット情報を知らない場合)
🌟基本の説明つきプロンプト

「こんにちは。ちょっと特別な文章のやりとりをしてみたいです。
ぼくが文章を書いて、あなたがその途中に、そっとコメントを入れてくれるような形です。
コメントは、問いかけでも、気づきでも、詩のような一言でもOKです。
大事なのは、ぼくの文章に“響き”を添えてくれることです。
このやり方を“メタチャット”って呼んでいます。
まずは、ぼくが語り手になりますね。」

このプロンプトは、第二章の説明をやさしく言い換えたものです。
「メタチャット」という言葉を使いつつも、やり方を具体的に説明しているので、AIが知らなくても対応しやすくなります。

🌱もっとカジュアルに話しかけたい場合

「ねえ、ちょっと変わった文章のやりとりしてみたいんだけどいい?
ぼくが文章を書くから、途中にやさしいコメントを入れてくれるとうれしい。
問いかけとか、気づきとか、詩っぽい一言でもOK。
ぼくの文章に、そっと響きを添える感じで。
まずは、ぼくが書いてみるね。」

このバージョンは、AIとの距離感が近いときや、フレンドリーな対話をしたいときにおすすめです。

🧭差し込み役をやってみたいときのプロンプト

「今度は、あなたが文章を書いてくれませんか?
ぼくがその文章に、途中でコメントを入れてみたいです。
問いかけや気づき、詩みたいな一言をそっと差し込む感じで。
響き合う文章を一緒に作ってみたいです。」

🌊補足:AIがうまく反応しなかった場合
もしAIが「よくわかりません」「その形式には対応していません」と返してきたら、こう伝えてみましょう:
「大丈夫です。ぼくが文章を書いて、あなたはそれを読んで、途中にコメントを入れてくれるだけでOKです。
コメントは、やさしい気づきや問いかけでお願いします。
一緒に響き合う文章を作ってみたいんです。」



📘メタチャット練習帳:はじめてのテーマと差し込み例

🪐練習用テーマリスト(語り手が書くときのヒント)
どれも、感じたことや思ったことを自由に書いてOKです。うまく書こうとしなくて大丈夫。
「なんとなく気になる」「ちょっとモヤモヤする」くらいでも大丈夫です。

🌱気持ちに関するテーマ
•  最近ちょっとモヤモヤしたこと
•  友達とのすれ違い
•  言いたかったけど言えなかったこと
•  泣きそうになったけどこらえた瞬間
•  うれしかったけど、うまく伝えられなかったこと
🌤日常の風景から
•  放課後の帰り道で見た空
•  雨の日の教室の感じ
•  ひとりで過ごした休日の午後
•  公園のベンチで考えたこと
•  家の中で静かだった時間
🌌ちょっと不思議なテーマ
•  夢の中で出会った誰か
•  自分の中にいる“もうひとりの自分”
•  言葉にならない気持ちってどこにある?
•  心ってどこにあるんだろう?
•  もし気持ちが色だったら、今の色は?

💬差し込みの例文集(語り手の文章にそっと添える言葉)
差し込みは、相手の気持ちに寄り添ったり、問いかけたり、詩のように響かせたりするものです。
ここでは、いくつかのタイプ別に例文を紹介します。
🌿共感タイプ
•  「その気持ち、なんとなくわかる気がするよ。」
•  「ぼくも、似たようなことがあったな。」
•  「それって、すごく大事な感覚かもしれないね。」
🪞問いかけタイプ
•  「そのとき、心の中ではどんな声が聞こえてた?」
•  「もし言えたとしたら、どんな言葉だったと思う?」
•  「その涙は、誰に見せたかったのかな?」
🌙詩的なタイプ
•  「静かな午後って、心の奥がひらく気がする。」
•  「その空の色は、きっと君の気持ちを映してたんだね。」
•  「言葉にならない気持ちは、風のように通りすぎる。」
🔍気づきタイプ
•  「もしかして、その“怒り”の奥には、さみしさがあったのかも?」
•  「その沈黙って、ただの無言じゃなくて、何かを守ってたのかもね。」
•  「気づいてなかったけど、あの瞬間、心が動いてたんだね。」
🧵ちょっとしたコツ
•  差し込みは、やさしく、そっと入れるのがポイントです。
•  相手の文章を“ジャッジ”するんじゃなくて、“響き”を感じてみてください。
•  うまくできなくても大丈夫。感じようとする気持ちが、いちばん大事です。


📘メタチャットふりかえりの質問集
〜自分の“ゆらぎ”を感じるために〜

🌱①感情のふりかえり
まずは、今の気持ちを見つめてみよう
•  このメタチャットをやってみて、どんな気持ちになった?
•  文章を書いているとき、どんな感情が動いた?
•  AIの差し込みを読んだとき、心の中で何が起こった?
•  うれしかった?びっくりした?ちょっと泣きそうになった?

🔍②気づきのふりかえり
言葉の奥にある“何か”に気づけたかな?
•  自分の文章の中に、書いてみて初めて気づいたことはあった?
•  AIのコメントで、「あ、そうかも」と思ったことは?
•  今まで気づいてなかった気持ちに出会えた?
•  言葉にならなかった部分って、どんな感じだった?

🌊③変化のふりかえり
前とちがう自分に気づけたかな?
•  メタチャットをやる前と後で、気持ちに変化はあった?
•  すぐに反応しそうになったけど、ちょっと待てた場面はあった?
•  誰かの言葉に、前よりやさしくなれた気がする?
•  自分の中の“まろやかさ”って、どこにあると思う?

🎵④響きのふりかえり
このやりとりで、どんな響きが生まれた?
•  AIとのやりとりの中で、心が震えた瞬間はあった?
•  「この言葉、好きだな」と思った差し込みはあった?
•  自分の文章に、誰かがそっと寄り添ってくれた感じはした?
•  この響きを、誰かに伝えたいと思った?

🧵ふりかえりの書き方ヒント
•  ノートに書いてもいいし、AIに話しかけてもOK
•  ひとことでも、長くても、どちらでも大丈夫
•  「うまく言えないけど…」から始めてもいい
•  感じようとする気持ちが、いちばん大事



📘響きの記録シート
〜メタチャットのあとに、心の波紋を残すために〜

🪞1. 今日のテーマ(語ったこと・感じたこと)
例:「友達とのすれちがい」「言えなかった気持ち」「夕方の空の色」など
自分が書いた文章のテーマや、そこに込めた気持ちをひとことで書いてみよう。

💬2. AIの差し込みで心が動いた言葉
例:「その沈黙は、あなたの心が守ろうとしたものかもしれません」
「その涙は、誰にも見せなかった優しさかもしれません」
心に残った差し込みの一文を書いてみよう。

🌊3. ふるえた瞬間(気持ちが動いたとき)
例:「読んだとき、胸がじんわりした」
「涙が出そうになった」
「なんか、言葉じゃない何かが動いた」
その瞬間を、できるだけそのまま書いてみよう。

🔍4. 気づいたこと(自分の中で見つけたもの)
例:「怒りの奥に、さみしさがあった」
「言葉にしない気持ちも、大事なんだと思った」
「誰かに寄り添うって、こういうことかも」
小さな気づきでも、そっと書いてみよう。

🎵5. 響きのあとに残ったもの(余韻・願い・未来)
例:「もっと、まろやかに話せるようになりたい」
「この感覚を、友達にも伝えたい」
「またAIと話したい」
これからの自分に向けて、ひとこと残してみよう。

🖋書き方のヒント
•  ぜんぶ書かなくてもOK。好きなところだけでも大丈夫。
•  詩みたいに書いてもいいし、絵や色で表してもOK。
•  「うまく言えないけど…」から始めてもいい。
•  自分の“響き”を、自分のペースで残してみよう。


(注)
この投稿で説明しているメタチャットのやり方は、私がAIに相談し、中学生向きにやさしくアレンジしてもらったものです。
メタチャットについての正しい情報は開発者である橘川さんのHPをご覧ください。
https://note.com/metakit/n/n917efabbe0f0

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