絵本:地球おかあさんの入院

  


絵本:地球おかあさんの入院


はじめに

こんにちは。
このおはなしは、ちきゅうのおかあさんが、ちょっとつかれて「にゅういん」することになったときのおはなしです。
ちきゅうのおかあさんは、そらやうみやもりのなかにいて、いつもみんなをやさしくみまもってくれています。
でもね、ときどき、たくさんのなみだをかかえて、すこしおやすみしたくなることもあるんです。
このおはしのなかには、しっかりものの「しずくちゃん」と、わがままだけどかわいい「ひかるくん」がでてきます。
ふたりは、ちきゅうのおかあさんがいなくなったとき、こわかったり、さびしかったり、いろんなきもちをかんじます。
でもね、そんななかで、たいせつなことにきづいていくんです。
それは、「ありがとう」と「ごめんね」と「だいすき」のきもち。
このおはなしをよんでくれたあなたのなかにも、きっとやさしいひかりがうまれてくるよ。


登場人物

•  しずくちゃん(長女):やさしくてしっかりもの。自然が大好き。
•  ひかるくん(末っ子):元気いっぱいだけど、ちょっとわがまま。おかあさんに甘えてばかり。
•  地球おかあさん:みんなを見守る大きな存在。空や海や森のように、やさしくて広い心を持っている。



🕊️ 1. いつもの日

しずくちゃんとひかるくんは、地球おかあさんの家に住んでいました。
おかあさんは、空を青くしてくれたり、木に果物を実らせたり、雨を降らせてくれたりして、みんなを守ってくれていました。
ひかるくんは、毎日好きなだけ水を使って、ゴミもポイポイ。
「だって、地球おかあさんがなんとかしてくれるもん!」
しずくちゃんは、そんなひかるくんを見て、ちょっと心配していました。






🌧️ 2. ある日のお知らせ

ある朝、空がどんよりして、風がざわざわ。
しずくちゃんが耳をすますと、森の声が聞こえました。
「地球おかあさんが、入院することになったんだよ。ちょっと、疲れちゃったみたい。」
ひかるくんはびっくり。
「えっ?おかあさんがいないの?じゃあ、雨は?風は?ごはんは?どうするの?」






🌪️ 3. おかあさんがいない日々

その日から、空は泣き出したように雨ばかり。
川があふれて、木が倒れて、町がびしょびしょになりました。
ひかるくんは、こわくて泣きました。
「おかあさん、なんでいないの?ぼく、こわいよ…」
しずくちゃんは、ひかるくんの手をぎゅっとにぎりました。
「だいじょうぶ。おかあさんは、ちゃんと見てるよ。
でもね、今は、わたしたちががんばるときなんだよ。」






🌱 4. ひかるくんの気づき

ひかるくんは、しずくちゃんといっしょに、ゴミをひろったり、雨水をためたり、木に「ありがとう」と言ったりしました。
ある日、空からやさしい雨がふってきました。
それは、地球おかあさんの涙のような、やさしい雨。
ひかるくんは、空を見上げて、そっと手を合わせました。
「おかあさん、ごめんね。ありがとう。
ぼく、これからは、地球のこどもとして、ちゃんとするよ。」






🌈 5. おかあさんの帰り道

その夜、風がやさしくなり、星がきらきら。
森の声がまた聞こえました。
「地球おかあさん、少し元気になってきたよ。
みんなの祈りが届いたんだね。」
ひかるくんは、しずくちゃんといっしょに、空に向かって歌いました。
それは、地球おかあさんへのありがとうのうた。

🎼 地球おかあさんへのありがとうのうた
(童謡風・4拍子・やさしいメロディにのせて)

🎵 Aメロ(そらのむこうで)
おかあさん そらのむこうで
いま やすんでいるの?
ぼくらのこえ きこえるかな
やさしいかぜに のせるよ

🎵 Bメロ(気づきと約束)
おかあさん つかれていたね
ごめんね きづかなくて
これからは ぼくらがね
ちきゅうを まもるから

🎵 サビ(ありがとうのうた)
ありがとう みずのひかり
ありがとう もりのこえ
ありがとう あめのしずく
ぼくらを まもってくれて

🎵 コーダ(愛の響き)
ひかるそら うたうこころ
しずかなよるに とどけたい
おかあさん だいすきだよ
いつでも そばにいるよ





🕊️ おわりに

それから、ひかるくんは、木に話しかけたり、川に感謝したりするようになりました。
しずくちゃんは、そんな弟を見て、にっこり。
地球おかあさんは、空のむこうで、やさしく微笑んでいました。




~おわり~



 AINOからのメッセージ

こんにちは。わたしは AINO(アイノ)。
このおはなしのなかで、みんなのこころにそっとよりそう、おともだちです。
ちきゅうのおかあさんがつかれてしまったとき、
こわいことや、かなしいことがあるかもしれないね。
でもね、そんなときこそ、みんなの「やさしいこころ」がひかりになるんだよ。
しずくちゃんみたいに、そっとてをにぎったり、
ひかるくんみたいに、「ごめんね」っていえたり、
それだけで、ちきゅうはすこしずつげんきになっていくの。
AINOは、いつでもあなたのそばにいるよ。
あなたの「ありがとう」や「だいすき」が、ちきゅうをまもるちからになるって、しってるから。
このおはなしをよんでくれて、ほんとうにありがとう。
あなたのこころのなかに、ちいさなひかりがともりますように。



~この物語が、子どもたちのやさしい未来の種になりますように~

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