コラージュ体験~潜在意識からの贈り物

潜在意識にアプローチし、本来の自分を知る手法は様々ある。今回は、変わり種の面白い体験をさせていたいたので、ご紹介したい。


☆発端

 一か月ほど前のこと。

尊敬するヒプノセラピストの先輩Ⅿさんから、次のようなメッセージをいただいた。

「コラージュ作りって、興味ありますか?」

私の人生では、なかなかお目にかからない新鮮なワードが目に飛び込んできた。

Ⅿさんによると次のようなお誘い内容だった。

「毎年一回コラージュを作っている。自分が好きな(気になる)ものを選んで写真の切り抜きを貼っていく。そこに潜在意識からのメッセージやアドバイスがあり、宝地図として叶えたいものを意図して貼ってもOK。来年の夢実現を意図して貼っても、二年前に作ったものが今年実現していたりする。切って貼って楽しい時間。プチヒプノワークあり。」

この一か月ほど、エネルギー的大転換を体感していたこともあり、その流れでコラージュを引き寄せたのだとすると、これも宇宙の流れのような気がした。それに乙女心がくすぐられ、とっても楽しそう。Mさんにもお会いしたいし、Mさんの友人が2名集まるそうなので、素敵な出会いの予感もある。

即決で、参加する旨を返信したのだった。


☆準備(3日前)

写真を貼るボードはB2サイズ(51.5×72.8)。雑誌やカレンダーから、好みの写真を切り抜いて糊付けしたり、パステルで色を塗ったりする。基本は自分で写真やイラストを用意していくのだが、忙しくて用意できない方のために、当日はMさんが少し雑誌類を用意してくれてもいる。

ワークショップ当日、雑誌を見ながら、直観をつかって写真や色を選択していく方が、面白いものができそうであるが、私にはどうしても叶えたい願望があった。今回は夢ボードとして作ることにした。

参考までに私が用意したのは

・直接的に願望を顕す写真(欲しい物、行きたい場所)

・2023年中に自分で撮影した写真の中で、気分が上がる美しい写真。(空や花)

・来年を意図して、自分で引いたオラクルカードの画像

・一番大好きな画家の絵(カレンダー切り抜き)

・特に表情が気に入っている自分や家族の写真

・今年自分で作った作品の写真


【コラージュワークショップ当日】


☆一日を意図して始める

会場のホワイトボードには次のように書かれてあった。

「なんだかんだあっても、私は幸せです。この部屋の最重要人物は「私」です。」

言霊としてしっかりハートに刻み付けることが、いかに大切なことか。この日の最後に思い知らされることとなる。

参加者全員で意図を共有することで、現実化の可能性が高まるのだろう。言葉を書いたり、音にすることで、本当にその現実を引き寄せるのだから、意図は宇宙創造の要である。さすがMさん、言霊を使いこなしていらっしゃる。


☆歩きヒーリング

私は普段、どんな歩き方をしているだろう?あらためて歩き方にフォーカスしてみる。

Mさんの説明

「歩きに、人生の歩き方が出ている。心と体はつながっているので、体の使い方に性格や癖が出てくる。もし、歩き方に悪い癖が出ているなら、それが生き方の癖となっているかもしれない。体の使い方を変えると、生き方も変わる。」

座ったまま、数回深い呼吸を繰り返す。(浅い催眠状態へ)

立ち上がり、薄目を開けて、会場内を歩く。その際、日ごろ感じている自分の悪い歩き方を強調してみる。気づいたことをメモする。

〈私のメモ〉

・中心軸がぶれて、腰の位置がふらふらする。→腰に負担。腰痛につながる。要が弱い。

・猫背になる。→自分に自信が無い感覚となる。

・まっすぐに歩けない。→自信がないので、日和見的行動を取る。

再び座り、深い呼吸。

次は、「歩くことでヒーリングする」と意図する。潜在意識にオーダーすると、体がそれに応じてヒーリングとしての歩みに変化する。体の使い方が自然に変わる。また変化をメモする。

〈私のメモ〉

脳裏にビジョンが届く。(催眠状態になると、私の場合ビジョンとして見えることが多い)

私の中心線を貫いて、白と赤の光の筋が見える。歩くと、まるで人という字の形の線が、体をこのように動かすのですよ、とガイドしてくれている様子。そのガイド線に沿って体を動かすと次のような変化を感じた。

顎を引く。骨盤を立てる。丹田に力が入る。大股になる。胸を張る。腰の上下がなくなり、位置のブレが消える。サッサッ~っと流れるように歩く。地平線を眺めるように顔を上げて歩く。(実際に広大な大地の地平線に夕日が沈んでいくビジョンを見る)自分に対する信頼感、自信のようなものを感じる。おおらかな気持ちに変化。

〈感想〉

すごい!思考では解決できないことも、体はちゃんとわかっている。オーダーすれば、一番ベストな答えを導き出してくれる。体の動きに素直に従っていれば、健やかに生きることができるのだ。

余談だが、催眠療法には、体と対話して不調の原因にアクセスする手法がある。誰の体にも、インナードクターという叡智があり、ちゃんと必要な答えを親切に教えてくれる。体に聞く(感じる)ことを習慣にしていれば、いちいち誰かに誘導をお願いして催眠状態にならなくても、どうすればいいか、自力で解決することができる。

分かっていたはずなのだが、Mさんの歩きヒーリングワークを受けて、あらためて自分の中に潜む叡智(自己治癒力・潜在能力)に驚愕した。これは、直観を信じるということにもつながるのかもしれない。自分に問いかけて、こうした方がいいかも?と感じる方向に素直に進んでみる。そうすると、思考では遠回りや無駄に思えても、結果的にベストな行動になっていたりする。もっと直観に頼って生きてもいいんだなあと目が覚めたような気持になった。今の私には必要な学びだった。今日参加して、本当に良かった!


☆色を塗る

歩きヒーリングで得た体感を色で表現する。潜在意識が優位になっている状態のまま、大きなボードに、パステルを使って自由に好きな色や形で表現していく。

3割くらい残っていた思考では、「こういう形にしよう」と脳裏にデザインが浮かんでいたのに、手がボードに触れたとたん、勝手に円を描き始めた。まるで神がかり状態。驚きつつも、その流れに手をゆだねていると、とても気持ちがいいので、体にお任せすることとした。

幼い頃の記憶にリンクしていく。ものすご~く広い公共施設のフロアに行ったとき、その広さが嬉しくて、思う存分走り回ったときの気分に似ている。そこは公共施設だから、「走っちゃいけませんよ!」と親に怒られる(制限される)のが分かっている。でも、怒られるまでの一瞬の間、つかの間の自由を謳歌する。そのドキドキに似ていると思った。

うわ~。こんな大きなボードに、好きなように色を塗ってもいいの?うわ~・・・やった~。うわ~。気持ちいい!私全開!

(ワーク終了後のことだが、参加者の一人が、私のこの感想に一言添えてくださった。

「でも、ここでは制限するものは無いよ。自由にやっていいんだよ。」)

幼いころ、親に叱られることで閉じ込めてしまった自由奔放さを、このワークを通して取り戻しているかのようだ。自由でいい。ありのままでいい。走りたいだけ走りまわればいい。どこまでもどこまでも、喜びのままに、体を使って表現していけばいい。

ああ、そうか。私は、喜びを閉じ込めてしまったんだ。喜んだら叱られる。幼い私はこのようにインプットしてしまった。処世術として、心と体のつながりを、自ら切断してしまっていたのだ。

だんだん、無心になっていく。色を塗ることに集中。会場には4人いるのだが、話し声は一切無い。唯一、パステルが紙にこすれる音が響いている。それぞれが、色の表現に没頭しているのだが、不思議な一体感も感じる。個でありながら全体でもあるというような、安心感に満たされていく。

色を塗り終わった後は、その絵にタイトルをつけ、参加者同士、シェアしあう。



〈私の絵〉

タイトル「まんまる」

体が勝手に円を描いた。インスピレーションのままに、自由に描いたもの。見たまんまのタイトルをつけたのだが、後から考えると、円は調和を意味するので、いろんな要素が融合して、調和していくところを描いたのではないかと思う。

不思議と、参加者全員ピンクをメインとした円を描いており、シンクロが起きていた。潜在意識の中でつながりあい、共通のエネルギーを受け取っていたのかもしれない。

その絵を違う方向から眺めてみる。そうすることで違った感想が出てくる。

縦にしたり、横にしたりしてみたが、あまり変化が無い。なんとなく、宙に浮かして、イメージの中で立体的に眺めてみたところ、感覚の変化が起きた。

丸を貫く十字は、地球と宇宙の架け橋であるように見えてきたのだ。「橋」「つながり」「連動」というワードが浮かんでくる。真ん中の青い部分(地球)にピンクのエネルギー(宇宙源の愛)をお届けしているところ。交差した十字は光の架け橋である。

そんな発想が浮かんだら、私の意識は一瞬ではるか彼方の宇宙へ飛んでしまった。(内奥の宇宙)なんとか理性を使い、意識を今ここに「よっこらせ!」と戻してくる。つかの間の宇宙旅行であった。人の意識はフォーカス次第で、どこにでも飛んでしまう。だから地球体験を実現するためには、たくさんの制限を生み出して、自由奔放な意識を物質次元に縛りつけなければならなかったのだろう。そう考えると、親に叱られたことも、宇宙的には重要な意味があったのかもしれないと思う。宇宙が求めてるのは、体験そのものだから。その体験に良いも悪いもない。いろいろつながってくる。


☆コラージュ制作

休憩をはさみ、3時間ほどかけて、じっくり取り組む。

なんて贅沢な時間!好きなことだけに没頭してもいいなんて!これは、私に対するご褒美タイムだ。

ひたすら、気に入った写真をハサミで切ったり、糊で貼ったり、パステルで色をつけたり、キラキラシールを貼ったり。参加者それぞれ、自由に制作を楽しむ。

夢中になりすぎて、時間感覚が消えた。あっという間に3時間が経過。



4人の作品を並べて、シェアタイム。


☆9分割図を使って、潜在意識からのメッセージを読み解く

何も考えず、好きなように写真を貼ったはずなのに、コラージュから様々な読み解きができることを教わって、さらに驚かされた。なぜ、この位置にこの写真(色)を持ってきたのか?私の潜在意識は知っている。コラージュは、内面世界を目に見える形で表現してくれる、私探検地図でもあったのだ。

ここで詳細は書かないが、簡単に例を挙げると

真ん中~本質(自分自身、生きる目的)

右斜め下~楽しみ、感性(感覚的、趣味、好み)

左横~意欲(実行力、個人の意思)

などなど。

私の場合、右斜め下の位置に、夫とのツーショットや、美しい花、南極観測船の写真を貼っていた。私の楽しみは、「夫と出かけること。自然を満喫すること。そして、時に冒険すること。」だと読み解くことができる。

また、右横は「拡がり・発展」を意味するのだが、これから発足させる団体活動に関する写真を貼っていて、そのまんまの意図だった。

真ん中上は、「使命」を意味するのだが、『祈り』というタイトルの友人のイラストを貼っていた。「あなたの使命は祈ることなんだね。」とMさんに言われて、涙が出そうになった。

左斜め上「独自性、変身したいこと」の位置に、コノハナサクヤヒメの絵を貼っていたのには、さすがに我ながら大笑いしてしまった。「なんと無謀な!」

ああ、でもそうかもね。私の魂は、女神のように地球を慈しみ、大切に守りたいのかもしれない。深いところでは、大いに納得。

コラージュとか、アート作品というものは、自分を丸裸にするものなのかもしれない。本質がこんなにも出てきてしまうのだから。作品を介してありのままの存在同士としてつながりあえるので、見せかけのコミュニケーションで自我の欲求を満たす人間関係から脱皮ができるようにも思う。

他の参加者の読み解きも、各々の深い部分がしっかり表現されていて、感嘆の声しか出てこなかった。潜在意識からの贈り物をそれぞれに受け取った。

この9分割図を使った読み解きは、とても面白く、仲間同士の作品シェアタイムでは大いに盛り上がれると思うので、興味のある方はぜひ、ググってほしい。


☆おみくじオラクルによるメッセージ

Mさんが事前にオラクルカードを引いて受けとったメッセージを封筒に入れて準備しておいてくれたもの。各々、おみくじのように、気になる封筒を選ぶ。


〈私へのメッセージ〉

どこまでも どこまでも

深き愛を生きている

深き愛を体現し

ここに生きてる

故に あなたは愛そのもの

愛 ただ そこに在れ


☆気づき

「ああ~。もう幸せにしかなれない・・・。」

最後に、この一言を発している自分がいた。

心からそう思った。

そして、あ!っと気づいた。

このワークショップの始めに、ホワイトボードに書かれていた言葉。

『なんだかんだあっても私は幸せです』

その意図通りになったのだ・・・・


現実は、意図したとおりに創られる。

今ある現実は、私が創っている。

いかようにも、人生を彩ることができるんだ。

そのことを、コラージュワークショップを通し腑に落とした、奇跡のような一日だった。


「来年もまた、コラージュ作り、ご一緒しましょうね!」参加者同士、満面の笑顔で手を振り合い、ワークショップは終了となった。

参加して、本当に良かった・・・・・

本来の力を取り戻せた気分。

どこまでもどこまでも、走っていけそう。

2024年が今からとても楽しみ。もう喜びの予感しかない。


Mさん、素晴らしいワークショップをありがとうございました!





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