ソマティック・ヒーリング~個人編

 前投稿の続き。

ソマティックヒーリングは、1対1のセッションもある。こちらも私の体験を記録したものである。

☆テーマ

額のイボの意味を知りたい。また、頭痛が気になるので、脳の状態を見てみたい。

☆分身療法

安心安全な場へ誘導されていく。白い砂浜の静かな海。ビーチパラソルの下にお洒落なテーブルと椅子が一つ置いてある。その椅子に腰かける。

セラピスト(セ)「これから私はあなたのイボを創っているあなたの分身とイボのない分身とお話したいと思います。まず、あなたのイボを創っている分身さん、私はあなたとお話がしたいです。」

私「イボ―と呼んでください」(以下、イボ―)

セラピストから、私を日々守って役立ってくれていることについて、感謝の言葉を伝えられ、イボ―は機嫌をよくしている。

セ「イボ―さんは、どのような理由で〇〇さんを支えていますか?」

イボ―「意識集中・・・」

セ「いつ誕生したのですか」

イボ―「一年くらい前」

セ「なぜ、その位置なのですか?」

イボ―「エネルギーセンターだから。額は大切な位置。エネルギーの澱のようなものがあり、本人がそれをイボという形で創出している。内面が表現されている。」

セラピストから、イボーにしばらく待っているよう伝えられる。次にセラピストは、イボの無い分身を呼び出す。イボの無い分身は、ツルちゃんと名乗る。

ツル「イボ―は、邪魔だし、見た目もカッコ悪い。額を出して歩けない。恥ずかしい。家族からも、早く皮膚科へ行って取ってもらえと言われている。出来れば、自然にイボ―に消えてほしいけど、消えてくれないなら、強硬手段に出る。病院で切り取ってもらう。」(冷たい感じで言う)

セ「それを聞いてイボーさんはどう思われますか?」

イボ―「悲しい・・・・(本当に泣きそうになっている感情が伝わってくる)。私は、本人が必要としたので生まれました。ここに居てもいいと思うんですけど・・・。」

セ「そうなんですね。でも、カッコ悪いからと、本人も気にしているみたいですね。ご自身で消えてもらうわけにはいかないのでしょうか?」

イボー「本人が私を必要とするのですよ。時々無意識に私を触るので、どんどん大きくなってます。私に触ると落ち着くようですよ。赤ちゃんのおしゃぶりのような役割でしょうか。自分の中の欠けている部分。満たされない部分を埋めようとして、私を触ることで、一時的な安心を得るようです。分かりやすいでしょ?本人の問題なんです。私が消える時は、その満たされない部分が消えるということです。私を手術で切り取ってもいいですけど・・・・。また出て来ますよ。だって、本人が変わらなければ、同じことが繰り返されるだけですから。」

セ「イボ―さんは、そのような役割を果たされていたのですね。切り取っても、また出てくるのですね。」

イボ―「現実は、本人が創るんです。本人の内面が変わらない限り、きっと別の場所にイボーが生まれるでしょうね。体内に立て続けに出現している腫瘍も同じ意味合いです。また、この現実化は、別な意味合いも重複しています。本人が選んだ魂の課題です。」

セ「魂の課題もあるんですか?イボーさんが?」

イボ―「はい。顔は、その人を代表する名刺みたいなものですよね。一番目立つ。そこに好ましくないものが出来る。イボ、火傷、何らかの損傷、見た目を悪くする何かが一番目立つ。もしお腹やお尻の出来物だったら、隠せるけど、顔は誰もに見られますから、とても恥ずかしいと思います。それが魂の学びになるんです。見た目の美しさに惑わされず、相手の本質に価値を置いて理解しようとすると言う姿勢です。例えば、病で目や鼻が潰れていると、気持ち悪いからと人に嫌われたりするかもしれませんね。一般的には、人は見た目に価値を置くものです。でも、本当の美しさとは、外見ではなく中身を問うものではないでしょうか。まあ、本人の場合は、前髪で隠れる位置のイボですから、ややソフトな体験ですけれど、そこまで外見を損なわずとも、見た目に惑わされずに本質を見る目を養うために、自ら想像力を働かせるために、私を創り出したという意味もあるんです。本人は私を通して学んで目に見えない部分の大切さを知ろうとしているのです。ですから、私が消える時は、本人が学び終えた時です。私は本人に分かりやすいように学びのスケールとしても役立っているのです。」

セ「イボ―さん、ありがとうございます。今、ツルちゃんの意見も聞いてきますので、このままお待ちいただけますか?ツルちゃん、お聴きになってましたか?どう思われますか?」

ツル「なんだか・・・イボ―の言う事の方が、良く分かる気がしてきました。そうですよね。本人の内面が変わらなければ、本質的解決にはならないんですよね。いくら外側ばかりを綺麗にしたって、内面に問題があれば、また目に見える形でメッセージとして表出されてくる。いたちごっこだ。私は、イボ―に賛成です。これは本人の問題だ。切り取ればいいってもんじゃない。」

私「どうしましょう。私の味方がいなくなってしまいました。何だか、分が悪くなってきました。」

セ「(笑)ツルちゃんも、イボ―さんの方についてしまいましたね。内面について、どうしたらいいか、イボ―さんに聞いてみますか?」

私「はい。聞いてみたいです。」

イボ―「ちょうど、催眠療法の勉強をしていますよね。バッチリです。とてもいい。内面を知るのに、ぴったりの学びをしています。そして、今、催眠の宿泊セミナーに参加している真っ最中じゃないですか。あなたは、ちゃんと必要なことに導かれている。バッチグーです。」

私「ああ、本当だ!今、必要なことがまさに起こっている。イボ―さんは、私の内面の変化を分かりやすく現実化してくれているんですね。私はイボ―さんの姿を見ながら、内面の浄化具合を計っていけるんですね。消えた時が、課題を解いたという証になるんですね。ああ~。そうだったんだ。私の中にまだこの価値観が残っていたんだ。外側に価値を置こうとする信念。目に見えない世界が95%なのにね。物質次元の罠にはまったままでした。それが好く分かりました。私はこれから、堂々とイボ―さんを出していこうと思います。イボ―さんも私の大切な一部です。私が創り出したのに、勝手に嫌って、消してしまおうとしてました。こんなに大切な合図を送ってくれていたのに。イボ―さん、ありがとうございます!」

セラピストの誘導で、各分身を握手させ、エネルギーを統合する。

☆ミクロの分身による体内冒険

次に、セラピストの誘導により、自分の体をミクロサイズに縮める。脳の中の様子を見に行くために、イボ―さんの位置から頭の中へ入る。イボ―さんは「どうぞ~。」と扉を開けてくれる。ミクロの私は、脳内へ飛びこむ。

白い神経線維のようなものが、蜘蛛の巣状に、上空を覆っている。向こうのほうに、そんなに大きくはないが、火山のマグマのように、ちらちらと赤く燃えている場所が見えている。脳内に小さ目の炎症が起きている様子だ。

セラピストの誘導で、そのマグマに意識を交代する。しかし、マグマからは何の感情も伝わってこない。ただ、自然現象としてそこに表出している。ミクロの自分に意識を戻す。

「そのマグマのような炎症のイメージを見ても、怖いとか、不安とか、そんな気持ちにはなっていないんです。とても平静です。例えるなら、登別温泉へ観光に行った時に見た、地獄谷の噴煙を眺めている心境に近いです。自然の摂理に従い、原因があるから結果がある。地球の働きがあるから火山が噴火し、マグマが燃えるように。私の脳内の炎症もそのように捉えています。ただ、そうなんだな~。という平静さです。」とセラピストに伝える。

セラピストの誘導で、私の体内を司る、叡智の代表者に現れてもらう。見るからに賢者という老人のイメージが現れる。そして、たった一言伝えられる。

「おまえは、帰りたいのだなあ。」と。

その一言で、思わず、涙ぐみそうになる。深い郷愁が湧き上がってくる。

私は、心のどこかで、この地球人生を借り物だと感じている。本当の姿や家族や家のようなものは、ここではないどこかにあって、私が本質として存在出来る場所に、(魂の故郷?)そろそろ戻りたいというのが本音のようだ。

その故郷へどの様に戻るのか。病もひとつの選択だろう。それを利用してこの世界を卒業することも出来るだろうし、天災や人災を利用することも出来るだろう。いずれにしても、人は、100%この世界を去る日はやってくる。エネルギーの形を変えて、次の世界へ移行していく永遠の旅人だ。

頭の中の炎症を病として現実化するのかどうか。私次第なのだ。私が現実を創る。そして病も、結局は私の選択なのだ。

☆解催眠

☆感想

とても深い気付きを得たセッションだった。目に見えるこの現実は、自分が創り出している。自分の中から出て来た、自ら選んだ体験なのに、これは嫌だと駄々をこねて、一生懸命消そうとしてたのだった。だから苦しみになってしまうのだ。誰のせいでもない。自分で自分の尻尾に噛みついて、ぐるぐるその場をのたうち回っている蛇のようでもある。「誰か、私を自由にしてくれ~。」と。ただ、噛みついているその口を離せばいいだけなのに。自分でそう決めればいいだけなのに。

ありのままをそのままに、受け入れればよかったのだ。「ああ、私がこの現実を創った。私が体験したかったんだね。」ということだった。

自分が創り出したものが現実になって目に見える世界となっている。体験を通し味わい、楽しめばよいのだ。

苦しみも悲しみも、結局は、その魂の選択である。それを学びたいのだ。

魂意識は、顕在意識の領域では決して理解できないだろう。物質世界の価値観に縛られてしまっている。不安や恐怖をベースにしたその価値観は、外側から植え付けられたものであり、本質の感覚ではない。

催眠療法では、潜在意識の世界に入り込むことで、本質の意志を確認することが出来る。そのことをあらためて実感するセッションとなった。

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