内なる旅へ
催眠療法において、潜在意識が優位になっている意識を変性意識と言う。脳波はα波となりリラックスしている。寝入りばなのまどろみのような、とても気持ちのよい感覚になっている。湯船につかり、ほっとしている状態も同様だ。
催眠療法では、潜在意識につながり、様々な体験を通し、気付きを得ていくことで、ネガティブと思われていた症状が改善されていく。
その、セッション中にクライアントがつながっている内側の世界のことを、今日は書いてみたい。
セラピストの誘導に従い、催眠深下をされていくと、静かで穏やかで澄みきった心の領域に入り込むことがある。私たちの意識の深いところに、この内なる美しい世界が存在している。どんな人にも必ずある。この領域に行き着くための手段が、催眠療法や瞑想、ヨガ等であるが、変性意識になればよいので、リラックスして思考を鎮めていれば、日常でもフッとつながることもある。
この領域には、魂(真我、ほんとうの自分、光)が存在していて、その真実の自己と同化することで、様々な叡知をもたらされ、多くは感動して涙を流す体験をする。
この内なる領域のことを、今まで明瞭に説明できなかったのだが、先日受講した講座で新たな知見をいただいた。内容そのものを書くことは出来ないので、主催者側に配慮しつつ、エッセンスをここに記録できたらと思う。
講師が取り上げたのは、アビラの聖テレサ(16世紀のイタリアの修道女)の著作『内なる城』(英語版)であり、そこに書かれている内容が、催眠療法でクライアントが体験する魂の成長段階と符合するため、大変衝撃を受けたとのことだった。
講座終了後、私も興味を持ち、日本語訳本を早速取り寄せた。
テレサは修道女であるから宗教的ではあるが、言っていることは普遍的だと思った。おそらく、宗教や表現は違えど、全世界で同じような覚醒体験がなされている。みんな同じことを各々の言葉で表現しているに過ぎないのだと思う。
以下は、講師が『内なる城』の概要を理解しやすいように整理してくれたものになる。私の手元にある著作本の内容と一致するため、公にされている情報と解釈し、少々手を加えてここに記載させていただく。
☆『内なる城』について
この本は、私たちの中心にある魂の領域=内なる城 は、どんなものかを説明している。催眠で深い領域を体験していく感じ方とテレサの言っていることが一致している。精神的に成長していくプロセスが細やかに正確に説明されている。
☆聖テレサについて
アビラの聖テレサ(16世紀)
スペインはローマ支配。ローマカトリック教会に改宗しないとやっていけない時代
自立心から修道院へ
形式的な修道院生活に嫌気・衰弱
個人的に黙想・瞑想を大事に取り組む
神の愛と結合する体験から覚醒。多くのスピリチュアル体験をする。
本当に神の愛によるものか?悪魔の仕業か?厳しい検察にもひるまず、カルメル修道会の(17の修道院)大改革を成し遂げ、20歳年下の修道士であった「十字のヨハネ」(『魂の闇夜』)を励まし、男子カルメル会の改革をアシスト
著書を残す。
謙虚さ、愛、共感力の持ち主。
☆テレサの教え
1,魂の美しさ
誰の中にも輝く魂があり、その最も美しい領域の中心に宿る
人生は、その神の愛と完全に一致するための道 全体性に至る道
自ら見つけ出して輝かせていくことが人生
2,内なる主権
内側に向かう旅の主権は本人にある
自分の感覚でそこに直接歩んでいけばいい
自分自身で自分の内側の神性につながっていく
エッセンスをつないでいったらみんな一つになる
外側の権威の許可やいかなる媒体も必要ない
3,謙虚で大胆に
自分はすべて分かったと思ったら、初心に戻ること
「全部分かった。後は人に教えればいい」で止まってしまう人が多い。
それ以上先に進めなくなっていく。そうならないよう。
もっと道は先に続いている。もっと高い山がある。
それでも勇気を持って進んでいくこと。
☆霊的成長の道7段階
第一の住処 謙虚さと勇気、自己認識
第二の住処 スピリチュアル体験
第三の住処 理解と規律
第四の住処 頭からハートへ落とす
第五の住処 神の中に安らぐ
第六の住処 闇、美しい傷
第七の住処 慈悲 共感からの行動
聖なる意志と完全に一致して生きる
↓
【ポイント 】
1、より内側、中心に向かって
何層もある皮を剥いていく段階。催眠では玉ねぎの皮を剥くと表現することが多い。
2、平面的順序でなく、上、下、多次元。進むほど秩序的ではなくホログラフィックになっていく。
3、サンダルを脱いで浸かり感じる。あらゆる感性感覚を開く。子どものように素直に感じて。頭ではなくハートで。
4、執着を手放す
期待しないで、でも楽しみにして心の領域に入る
5、自分の道を信じて全体性の方へ進む
いろんな邪魔が入るが、怖れたりせず。
第四の住処
今まで分かったことを全部手放す。ハートで感じる。そうすると、慈悲や愛の質感が変化する。
もう一回脱皮するため再度繭の中に入り眠る。一旦闇を経験し、闇の中から光を見出す。傷も本当に美しい傷と思えるようになる。自分の内側に入って行くと奥に光かがやいているものがあることが分かる。闇になったからこそ中心の光が大きく輝いて見える。という体験をしていく。
一致した状態で目覚めて生きる
☆テレサの覚醒後の生き方
本物の内なる体験をしながらも、日常生活の中で、きちんと切替をして生きていた。料理や洗濯、奉仕、相談事など現実的な行動もこなしていた。覚醒したからと、生活の仕方が変わるわけではない。覚醒前と同じように日常は続く。内なる体験と現実の行動力の両方を兼ね備えることが大事。
☆「内なる旅への誘い」
秘められた場所があります。
輝く聖域です。
(中略)
決して忘れることのない完全なる透明感
この素晴らしい避難所は、あなたの中に存在します。
入りなさい。
入り口に覆いかぶさる闇を打ち砕いて、足元でそそり立ち、あなたを軌道から外そうとする毒蛇のまわりを歩むのです。
大胆になりなさい。
謙虚でありなさい。
お香を捨てて教えられた呪文を忘れなさい。
権力者の許可を求めるのではありません。
抜け出しなさい。
目を閉じ、呼吸を整え、その静寂な場所へ入りなさい。
そしてあなたをふるさとへと導く目に見えない道を辿るのです。
☆私の個人的体験
幼い頃から、心のどこかで、ここではないどこか遠くに自分の故郷があるような気がしていた。いつも仮住まいのようで、落ち着かない感覚がしていた。何かの役割をするために、ここで生きているのだけれど、いったい何をしたらいいのか全く分からなかった。自分の使命を知りたいと強い願いを持ちつつ、釈然としないまま半世紀が過ぎた。
3年前、大きな病気が原因で長年携わった仕事を退職。自己治癒力を高める医療を探す過程で、偶然、催眠療法の本を手にする。様々なシンクロニシティ発生。主にマリア様を象徴する何かが目の前に現れる。導かれるように催眠療法を学び始める。
最初のセミナーで、萩原医師に催眠誘導され、意識の奥深くの静かな領域に気づく。人生で初めて、ほんとうの自分(魂)に出会う。萩原医師から、それは悟りの状態になったのではないか?と教えられる。その穏やかな状態は2週間ほどで消えてしまう。
この体験が何であったのか、明確に知りたくて、催眠を本格的に学び始める。悟り(覚醒)は、一気にゴールに到達するわけではなく、段階を踏むことがおぼろげながら理解できてくる。私たちは自我(エゴ)の自分と真我(魂の自分)を行ったり来たりしながら、様々な体験を引き寄せて、魂を成長させている。宇宙の基本原理が微かに見えてくる。
セラピスト業をスタートさせた直後、再び闇(がん発病)を体験する。二回の手術を経て、2023年3月現在、術後の療養中。春から再出発をすることになる。
この半年の間に、内なるGPS発動。(瞬間的に分かる感覚になる。瞬間に視野が完全に変わる。気付き・啓示・悟り・自ら気づく「セルフレボリューション」。まっすぐに進む道が見える。この道を進めばいいと分かる。)
私のGPS=がん患者を支えるセラピストになること。人々に心の平安をもたらすためのお手伝いをすること。ほんとうの自分に繋がる経験をもたらすこと。
四無量心を体現すること。(慈しみ=人に幸せを与えようとする心 。 憐れみ=一緒に悲しみに寄り添う心 。 喜び=人の幸せを共に喜ぶ心。 平静=動揺せず人を平等にみる心。)まさにセラピストの心そのもの。
~光と闇を統合させていくことで、地球に霊的成長を実現させる一助となるために、遠くの星から転生してきた決意を思い出す。なぜなら、オリオン大戦の体験を通し、深く傷つきながら、故郷の星を再生させた魂経験があるため、光と闇の戦いを繰り広げている地球の惨状を見て見ぬふりをすることが出来なかった。「放っておけなかったんだもの。」と深い領域に居る私は言う。
このプロジェクトは何千年という期間に渡ること、100回以上地球で輪廻転生し、光だけでなく究極の闇も体験しながら魂を磨いていくことになること、すべて覚悟の上、勇気を振り絞って肉体に入ったこと。魂の仲間とは、時が来たら共に力を合わせようと再会を約束したことなどが、おぼろげながら理解できてくる。これら情報は、シンクロニシティにより、あらゆる形で立て続けにもたらされた。
修道女であった頃の前世があり、その時もこの志で奉仕活動をしていた。オリオン大戦や故郷の星の再生に携わったソウルグループと、とある時代に修道女仲間として一斉に転生し、助け合いながら学びを継続していた様子。~
(*~ ~の記述は、退行催眠や直感を通じてもたらされた記憶であるが、上述、第二の住処の注意事項に則し、本物ではないかも?という余地はもちろん残しておく。謙虚でありつつ大胆に。行動に移る際の勇気になるなら、そのイメージが役立つこともある。催眠療法はクライアントの潜在意識からもたらされた内容について真偽は問わない。前世があるかどうかも、分からないという立場だ。誰も証明できることではない。)
今世、催眠療法を通じて知り合った方々は、深い魂のつながりを感じさせる方々ばかりである。志が似ており、同じ方向を目指している。魂の修道女仲間には、インスピレーションにより、10名ほどに、マリア様のメダイのついた天然石ストラップを贈ったとろこだ。なぜか分からないが強い思いに引っ張られるようにメダイとビーズをつないだ。我ながら不思議な行動だったが、何かに背中を押されていた感覚だ。その理由について、私は現代版ロザリオを作って、かつての仲間に志を思い出すように配ったのではないか?ととある方より指摘された。そうか、私は無意識にロザリオを作っていたのか。だから、夢中でビーズアクセサリーを作り続けていたのか。と自分の行為に合点がいった。
昨日、何かが始まる予感を複数人で共有し合った。
☆メダイストラップをお送りした方々から届けられた声
「昔から、よくマリア様のメダイを頂く機会がある」
「知人から、修道女っぽいと、よく言われてきた」
「信仰はしていないが、以前からマリア様が好き」
「きっと、前世つながりがある。私たち、修道女だったよね。そんな気がする。」
「霊能力のある方から、マリア様つながりがあると言われたことがある」
「マリア様のエネルギーを感じて仕事をしている」
「マリア様の像に見守られて看護士の勉強をしていた。今回、初心を思いだした。」
贈った相手、全員ではないが、ほとんどは人を癒やすお仕事に携わっており、人を幸せにしたいと願ってそれぞれの分野で活躍されている。大まかに分類すれば、精神的成長(魂の成長)をテーマにされている。現代の職業では、看護師やセラピスト、アーティスト、相談業、地域のコミュニケ―ションの場づくりをされているのだが、中世の修道女も奉仕活動と称して同じ内容のことを似たような志で行っている。偶然とはいえ、不思議な一致だ。
こんな現実の流れの中で、催眠療法の講座テーマまでもが修道女であり、一般的演題としてはなかなか珍しいと思うので、このタイミングでこの講座?と鳥肌が立った。引き寄せたのだろうか?
私の投稿をご覧くださっている読者数は多くはなく、ほとんどは知人であることから、もしかしたら今回の聖テレサ情報が何らかのきっかけに繋がる可能性があるため、ここに記録させていただいた。3月24日から天体も新たな宇宙時代の幕開けということで、魂レベルの覚醒が急ピッチで進んでいると思われる。前世修道女仲間の皆様(古くはオリオン時代の仲間)に、マリア様の応援メッセージが届けられたらうれしい。
「あなたは独りではありません。わたしはいつも見守っています。そして、素晴らしい仲間と力を合わせて志を実現していってください。そのタイミングがやってきています。」
☆この直後A市のマリア様と慕う人物からのメッセージが間接的に届く。
「現実世界では、私たち人間ががんばる必要がある。どんな想いで、どう行動するかが大切。」偶然だが、聖イグナチオ教会でマリア様のエネルギーから受け取ったメッセージと同じだった。想いと行動。肝に銘じる。
人が真心から実際に動くことで、神(内なる領域)も働きやすくなる。
*参考図書
『神の住い~霊魂の城』アビラの聖女テレサ 高橋テレサ訳 聖母文庫
ドン·ボスコ社 イタリア製ご絵 アビラの聖テレサ
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