『僕は、死なない。』

 『僕は、死なない。』刀根健 著 SB Creative 出版を読了。

すごかった・・・。魂の軌跡を記録した実話だ。刀根さんの筆力も凄いのだが、一番感じたのは、「どの魂も冒険者なんだ。」ということ。

たまたま、刀根さんは、「がんから生還し、その体験を語る」というテーマで、今世に取り組んでいる。魂が設定したテーマは人それぞれだから、私には私の。あなたにはあなたの魂の物語がある。そして、どんな体験も「すごい!」のだ。

この本を読んで、病気になる意味や、がんとの向き合い方など、沢山の学びがあった。今日は、昨日の投稿に引き続き、もう少し紹介したいと考えている。

しかし、前提として、魂の求める学びのテーマは人それぞれなので、例えば「がんから生還しなかったから失敗なのか。」とか、「病気になって苦しんでいるからまだ私はダメなんだ。」とか、「サレンダー(明け渡し)なんて無理無理・・」とか、思っていらっしゃる読者がいても、全然OKなのだ。今、あなたが感じていることを大切にしてほしい。それがあなただけの唯一無二の魂の物語。そこにこそ、あなたのテーマがあるのだから。

☆あり方について

「セラピストやヒーラーを目指す人にとって、テクニックの習得よりも大切なことがあります。テクニックより大切なことって、なんだと思いますか?」

「そうですね、Be、自分のあり方だと思います。」

「さすが刀根さんです。そう、あり方です。あり方とは、ひと言で言うと存在の質です。ある意味、私たちは精神的な磁石のような存在です。愛、喜び、優しさ、自己信頼をベースに動き始めるか。それとも、不安、恐れ、混乱、自信のなさをベースに動き始めるかで、選択して始める行為は同じでも、引き寄せる結果や、創造する現実は全く異なってきます。どんな健康法や治療法にも不安や恐れをベースに行っている限り、エネルギー的には不健康な治療法になってしまうんです。」

「なるほど、僕もがんの恐怖に駆られながらいろんなことをやりましたもん。やっぱりBe、あり方が大事なんですね。」

296~297頁より

どんな健康法をやるにしても、自分が何をベースにして取り組んでいるかという視点は大事だ。

私の場合は、薬への不信感があった。乳腺外科の医師には、「薬での治療はやりたくない。」と意志表明をしている。しかし、この選択のベースは恐怖だ。「薬の副作用で殺される」という思い込みがあった。(実際に二年前に肺の血管が詰まり死にかけている)このベースで薬を選択する限り、どんなに効果がある薬を飲んだとしても、副作用ばかりクローズアップされ、恐怖におののく現実ばかり引き寄せるだろう。効果のある薬だって、世の中にはいっぱいある。もし医師の説明に納得できたなら、今後は薬を選択する道だってあるだろう。その際は、その薬や、薬を開発してくれた方々に感謝をし、美しい光や柔らかな色を脳裏に描きながら、体内で患部を浄化してくれるシーンをイメージするといいだろう。催眠療法のソマティック・ヒーリングなどは、このようなイメージを利用する手法だが日常にも応用できることが分かった。

食事療法も、私が学んだエドガー・ケイシー療法と、青木クリニックの指導と食い違うところもある。ケイシーは生野菜を推奨するが、青木クリニックは、生は禁止である。また、ケイシーは鶏肉なら食べて良いが、青木クリニックは鶏肉はダメであり赤身豚肉を推めている。それぞれにきちんと理由があり、双方の指導に納得はいく。ではどちらを選択するかと言うと、やはり愛と感謝をベースに直感で選ぶしかない。このことは、宇宙会議でも取り上げられていた。(光おむすびのこと)何を食べるにしても、命をいただく事に感謝をして、丁寧に味わって食べることが一番の健康法だ。恐れながら(怒りながら、悲しみながら)食べるのが一番、体には毒になる。

☆生きている奇跡

「がんになる前までの僕は生きることに対して、無意識に多くの制約や責任や義務を自分に課していたかもしれない。自分はそれらをクリアしなければ、それを果たさなければ生きている価値がない、とでもいうように。

実は違うんだ。人は皆、生きているだけで充分なんだ。生きていることそのものが奇跡であり、喜びであり、幸せなんだ。僕もそうだし妻もそう。みんな生きているだけで、もうそれだけで充分に奇跡で素晴らしいことなんだ。」

306~307頁より

この気付きは、宇宙会議でのオラクルカードリーディング(波紋)での宇宙メッセージや、昨日の空に輝く鱗雲から受け取ったご先祖さまたちからの愛のエネルギ―からも感じていたことだ。魂の冒険の末、私たちが到達するのは、この気付きなのかもしれない。

☆病気の原因

刀根さんなりに考えた結果、病気には四つの原因があると気づいた。とても参考になるので、ここに紹介したい。興味のある方は、ぜひ、本を読まれることをお勧めする。

①身体の原因

身体に負担をかける生活習慣のこと。

「交感神経中心、刺激中毒の生活習慣が、僕のがんの増殖を加速させた原因の一つだと思う。やはり疲れたら休まないと病気になるのは当たり前だろう。緊張と弛緩のバランスが大事だと思う。僕はそのバランスが取れていなかった。身体をゆるめる、温めるのは健康の基本中の基本だと思う。」312~313頁より

②心の原因

心の原因とは、生き方のこと。

「そうやって、その自分を感じないように常に完璧な結果を目指し、常にアクセルを踏み続ける生き方・・・。こんなストレスフルな生き方では、病気になって当たり前なのかもしれない。よく言われていることだけれど、ダメな自分、完璧じゃない自分も受け入れて、大切にしてあげることが大事なんだと思う。」315頁より

③エネルギーの原因

気のこと。

「東洋医学の考え方では、ネガティブな感情エネルギーは、それぞれたまりやすい臓器があると言われている。

「エネルギーの視点で考えると、僕の肺がんは僕自身が自分の中で大きく育てた悲しみのエネルギーが原因だと思う。悲しみのエネルギーが肺にたまり、ある閾値を超えたことでDNAのスイッチがONになり、がん細胞が増殖を始めたのではないだろうか。したがって、さおりちゃんのカウンセリングを受け、緊急入院の直前に父に全てを話し、自分の中にたまっていた、悲しみのエネルギーを身体から排出できたことは、とても大きなことだった。」315~316頁より

④魂の原因

「僕は個人的には、これが一番の原因ではないかと思っている。人は生まれてくる前に、大まかな人生の青写真を描いてくる、と言われている。(中略)僕の場合、肺がんのしかもステージ4などという劇的な出来事は、この青写真、つまり魂の計画で予定されていたイベントだと考えられる。」

「魂には よい 悪い の判断はない。判断するのは生まれてから発達する自我(エゴ)。魂は死なない。だから魂にとって 死 とは避けるべきものではない。魂は 死 をも含め、ただひたすらたくさんのことを、多くのことを、珍しいことを、面白そうなことを体験したいだけなんだと思う。僕の魂は今回 肺がんステージ4体験 をしたかったのだろう。幸いなことにサレンダー(明け渡し)が起こった後、「ああ、治るな」と深いところからメッセージが湧いてきた。つまり僕は今回の生で「肺がんで死にそうになるけど。ギリギリで生還する」という体験をすることを青写真に描いてきたのだと思う。自分の目の前に起こっていることが受け入れがたい事実であればあるほど、魂の視点で意味づけを行うと不思議と落ち着く」

「この出来事で、魂は何を体験したがっているのだろう。どんな経験値を積もうとしているのか。意味付けができると、その状況にのみ込まれずに客観視することが可能になる。」316~318頁より

☆病気が伝えたいメッセージとは

「これら四つの観点から見ても分かるように、病気というのは、ある意味で目覚まし時計だと思う。今までの慌ただしく流される毎日をちょっと立ち止まって振り返りなさい、生き方が間違っているよ、と言っているような気がする。そのときに心に浮かんできたこと、それは身体かもしれない、心かもしれない、エネルギーかもしれない、魂かもしれない。どれかは分からないけれど、ふと浮かんでくるものが、病気が伝えたいメッセージなのではないだろうか。しかし辛く苦しい体験をしても、それを振り返り、意味を探り、自分の腹に落とし込むと言う作業をしないと、ただの病気の犠牲者になってしまう。それではせっかくの苦しい体験がもったいないと思う。これは病気に限ったことではなく、全ての体験に言えることだと思う。」

「入院が決まった翌日、フジコさんが僕に言ってくれたように「すべての出来事は、自分で決めて、自分で起こしている」と言う視点を持つことは大切だと思う。人や環境のせいにしないで、自分が創り出したものだと自覚することによって、次の扉が開くのだと思う。「病気を作ったのは自分だ、自分が悪いんだ」と罪悪感を持つのではなく、そこから成長の種を見つけていく。反省はしても、自分を責める必要はない。」

「全ての体験は、自分の成長のためにあると思う。人生に失敗はない。全てが経験なんだから。」316~319頁より

☆ポジティブとネガティブの振り子の先にあるもの

次の新しい次元へ繋がっている扉がサレンダー(明け渡し)である。

ここの刀根さんの気付きも文章も本当に素晴らしい。サレンダーについては、また日を改めて投稿したいと思う。私はまだその域に達していないかもしれない。1月6日に手術を受けるので、退院後に、いろいろな気付きをサレンダーに絡めて書きたくなるかもしれない。

また、OSHOの、「生は一つの川だ」という一節や、老子のTAOについて、既に手元に本が引き寄せられてきているので、しばらくはこのテーマで読書をしてみたい。面白いなあ。意識する先から、私の無意識は必要なことを準備してくれている。偶然を装って!

☆催眠療法について

刀根さんの本を読んで、あらためて私が学んでいる催眠療法の可能性について、光を見る思いとなった。

現代医療は、対症療法であり、病気の症状が出ているところを取り去ることは出来る。しかし、なぜ病気になってしまったのか、上記四つの原因について自分を振り返ることをしない限り、苦しみを繰り返す可能性はある。病気を生き直すチャンスとしたいなら、ぜひ、局所的限定的視点から、全体的な視点になって、その貴重な体験を人生に活かしていってほしい。

その点、催眠療法は、現代医療を補完する位置づけとして、車の両輪としても、力を発揮するだろう。

四つの病気の原因から考察すると、②~④に取り組むことが出来るからだ。

ちなみに、①身体の原因については、現代医療の医師から生活指導もあるだろうし、様々な食事療法、運動療法などが存在している。自分に合ったものを選択すると良いだろう。

病気の原因と対峙するには、心、エネルギー、魂の観点からも、催眠療法のソマティック・ヒーリングの手法に、インナーチャイルドや前世を癒やす退行療法を加えて取り組めば、潜在意識から回答を得る事が可能だ。自分で自分に問い、自身を癒やし、変容を遂げることが出来るだろう。

もちろん、一回催眠療法の施術を行けたから、スパッと解決するほど単純ではないが、何回か取り組めば、自力で本当の自分の声を聴けるようになっていく。顕在意識と潜在意識があり、自我(エゴ)は偽りの自分だということだけでも抑えておけば、苦しみは大幅に改善する。視点が引き上げられるからだ。

私は9月にヒプノセラピストとして正式に開業し、「がん患者に真に寄り添うセラピストになる!」と明確に意図をした。

そこからの怒涛の日々は、ブログに投稿してきた通り。私自身が、気が付くとがん当事者となって、体験と学びの日々を送っている。現在進行形だ。

「一年かけて、がん患者向けのセッションを構築します!」とホームページにも明記しているのだが、なるほど。無意識に有言実行を貫いていたことになる。言葉の力とはすごいものだ。本当に現実化する。私に必要な出来事が起こり、必要な人に出会い続けている。

私の魂は、自分ががんになることで得た気づきを軸にして、何かを創造しようとしているのだろう。自分で見て聞いて感じたことに勝る学びは無いからだ。

これこそ、今日の投稿の前半に書いた「Be,あり方」に通じるのではないだろうか。誰かの模倣のセッションではなく、借り物でもなく、愛と信頼をベースに自分の魂からの働きをすること。

誰かのためとか、役割というよりも、単に「やってみたい!」のではないだろうか。

そう考えると、私のこの数か月の歩みはまさに順調であり、魂の設定したカリキュラムを順次クリアしてきたように思う。


心も身体も魂も。力を合わせて頑張っている。

まずは、私にありがとう。

掛け替えのない体験の数々に、出会ったすべての方々にも

心から感謝している。

そして、私のがん細胞さん、愛しているよ。心から、ありがとう!


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