自我の声、魂の声
あなたは、魂の声を聞いたことがあるだろうか。
聞いたことが無いと、ほとんどの方は答えると思う。
大抵、頭の中に響き渡るのは、自我の声であり、自我が私自身であると、思い込んでしまう人が多い。
実は、魂の声を、私たちはキャッチしているのだ。ただ、自我に比べて、一見、パワーが小さく目立たないため、私たちは流してしまいがちなのだ。それだけ自我は、強烈にアピールしてくる。
もし、今、人生に何らかの行き詰まりを感じているのなら、ぜひ、魂の声を聞くと決めてほしい。決めれば、か細い声にもフォーカスできるようになり、だんだん、自我と魂の声に違いがあることが感じられてくる。
自我の声と魂の声の特徴を紹介する。
☆自我
意識の中の中軸を占拠しようと働きかけてくる。
ぬるま湯につかったような生活を送り変化を嫌がる。避ける。→振動エネルギーは不活発に、生気が欠ける。
気楽さを求めてくる。
現在手に入れているものを失うのではないかという不安から、現状に拘泥させる。
行き詰まってくる。
実行しても、むなしさ、不満、自己嫌悪が残る。
怠惰。または、変化を避け、自分中心に考える→窮地に追い込まれ、変化せざるをえない状態に至る。
☆魂
思考を伝え植え付けることにより、自らの意識を伝えてくる。その働きかけで、新しいアイディアや思念、インスピレーションを心の声としてキャッチできる。
直接声を出して伝えるわけではない。
成長を促す思念、想念。
成長=変化。在り方、考え方、習慣、感じ方の変化を促す。
創造性豊かに。何事にも挑戦。→精力、活気、エネルギーに溢れてくる。
「なるほど。そのとおりだ。」「やはりそうか。」「何かすっきりした。」「腑に落ちた。」感じ。
迷いや不安がなくなる。
他人に対し慈悲と思いやりが存在。
自分自身だけでなく、「私たち」という立場と視点に基づいた妙手をもたらす。
*参考『驚異の高次元世界』木村忠孝 著212~214頁
いかがだろうか。
あ!確かに!こんな違いあるな。直感に従い行動した時に、スッキリした気持ちを味わったことがある。そして、確かに物事がスルスル動き出した。魂の声を、私は知っている!
今、そんな、あなたの声が聞こえてくるように思う。
そう、皆、二つの声に揺らされながら、生きてきたのだ。
「こうすればいいって、分かっているんだけど、出来ないんだよね。」「何か面倒で。」「勇気が出なくて。」あなたがこの台詞を口にした時に、ちゃんと魂の声をキャッチしているのだが、自我が必死に抵抗している証である。
大抵は、自我の声に流され(自我が自分だと思い込んでいるため)現状は変わらない。あるいは、自己中心的行動に走る。
あなたが、どんなに頑張って行動に移してきたとしても、今、不安や空しさの中に居るとしたら、あなたが聞いてきた声は、どちらの声だったのだろうか。
いずれにしても、自我の声に従っている限り、行き詰まりが出てきて、例えば、うつ病になったり、大病を患ったり、事件が起きて仕事を失ったり。ハードな現実を目の前に引き寄せ、変わらざるを得ない状況に追い込まれる。分かりやすい。
魂の成長システムは、こう考えてみると、何とも上手く出来ているものだ。感心する。
これらを、すべて、自分自身が創造し体験しているのだから、人生は確かに自己責任なのだ。
だからと言って、自我を悪者にしたいわけではない。
魂は、確かに高次元とつながる意識なので、愛、静かさ、穏やかさ、平安、信頼、満ち足りた感じに導かれる。しかし、それが正解と言いたい訳でもない。
元々、高次元意識の私たちが、わざわざ、次元を下げてこの物質次元に意識をフォーカスしているのは、ポジティブもネガティブも、あらゆる感情を感じる体験をしたいからだ。
その体験から得た叡智を、高次元へ伝達し、宇宙で共有する。みんな繋がっているため、全体が成長していく。
この物質次元で、ネガティブも体験するには、うまくいかない現実を創造しなくてはならず、自我は、その実現のために協力してくれる相棒なのだ。私たちが頼んだから(忘れているだけ)、自我はキッチリ約束を果たしてくれている。自我は、敵ではなく、突き詰めればやはり愛の意識である。
だから、自我に翻弄され、いわゆるネガティブな人生を体験したい意識体は、存分にその感情を味わい、学びを深めてよいのだ。自由意志は尊重されている。
もし、あなたが本気で、行き詰まりを何とかしたい。自分を変えたい。でも、どうしたらいいか分からない。という思いで、今、この投稿をご覧になっているとしたら
あなたという意識体は、そろそろ、魂の声に従い、物質次元体験を卒業するタイミングになっているのだと思われる。それもあなたの意志であり、誰に強要されることではない。
魂の帰還に向けて、準備を始めているなら、必ず必要な人に出会い、必要な情報を引き寄せ始める。
魂の声に素直になり、抵抗せず、起きる出来事を俯瞰し、受容しつつ、流れに身をまかせながら進んでみてほしい。
スッキリするなら、その流れは魂の声に従っている。
引っ掛かりを感じたり、否定的な感情が湧いてくるなら、その流れにあなたは抵抗し、遡ろうとしているかもしれない。
いずれにしても、内面をしっかり観察する癖をつけていけば、きっと分かる。
そのためには、自身を見つめる時間を作ることになる。ゆったり、リラックスして、ぼ~っとする、何もしない時間が必要となる。魂の声に繋がりやすいのが、脳がα波になっている時だからだ。
忙しすぎる方は、自分の時間をなかなか作れないだろう。自由時間があっても、スマホを観たり、パソコンをやったりと、自身と向き合うのが困難かもしれない。
ひとつの切っ掛けになるかもしれないので、催眠療法もおすすめしたい。
催眠状態になり、潜在意識にアクセスすると、魂の声に気付きやすくなるだろう。
催眠療法の手法のひとつに、副人格療法というのがあり、なかなか面白い。○○して理想の自分になりたい私と○○したくない私をイメージの中で人格化し、名前を呼んで、話し合ってもらうのだ。○○したくない!と抵抗している自我意識にも、本人を守り役立とうとする愛がある。和解し、行動を約束し、統合していくプロセスはとてもスッキリする。このようにして、理想の自分へ一歩踏み出す切っ掛けになる。
他にも、瞑想、散歩、ヨガ、アート体験、音楽など、いろいろあるので、ご自身に合った方法で、魂の声を意識する生活をスタートしていただければと思う。
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