色の効果と催眠


 最近、催眠療法と、描画などを組み合わせるセッションを模索中。

私の習っている伝統催眠療法は、スクリプトも完成されていて、初心者でもある程度の効果がみられる。安心安全な療法だ。

しかし、セッションを重ねるにつれて、万能ではないことも分かってきた。

理由として

人々の催眠に対する偏見、理解不足

一定数、イメージが湧かないクライアントがいること

年齢退行催眠などでは、幼少期の過酷な場面を甦らせるため、クライアントの意欲に左右されること

顕在意識が邪魔をして、どうしても潜在意識優位になれない人

などが挙げられるかと思う。

私のセラピスト経験では、インナーチャイルドの苦しみが大きすぎて、心の痛みを訴えるクライアントに数名接したこともあり

できるだけ心に痛くなくて、楽しみながら潜在意識の世界に入って行き、ほんとうの自分につながる体験に誘えたらと考えている。

極論を言えば、前世や幼少期に戻らなくても(辛い記憶を思い出さない。深堀しない。)自然に不都合がボロッと取れてしまえばいいな~。と思う。

答えはクライアントの潜在意識の中に必ずある。それを引き出すお手伝いが、セラピストの役割だ。

だから、千差万別のクライアントの状態に合わせ、たくさん引き出しを用意してみたい。

さて、昨日は、セラピスト仲間にセッション練習をさせていただけた。彼女の好意に甘え、新たな試みを三つ、やらせてもらった。


①数息観

数を数えながら呼吸をする。簡単な瞑想方法。

突然、怒りなどの激しい感情が沸き上がってきた時に、6秒数えろ!と、言われてもいるが、この数息観も、いつでもどこでも実践できるので、おすすめ。

不安など感情を静めたい時、落ち着きたい時に試していただきたい。

意識が「いま」に在る時、人は穏やかで落ち着いて安心するようになっている。「いま」に本来の私が居るからだ。「いま」は、すべて満たされていて、悩みも不安も無いことに気づく。

今回、クライアントに数息観を試してもらったところ、頭がスッキリしたそうだ。安心して、真ん中に意識がある心持ちになったらしい。


②私を褒めるワーク

手塚千砂子『ほめ日記実践ガイド』のポイントを参考にした。

自分に対して、褒める点を書き出していくのだが、

通常のノートの取り方(羅列)だと、潜在意識につながりにくいので、マインドマップの手法を拝借してみた。

真ん中から意識が枝分かれしていく様子を図にするのだが、特徴は

カラーペンで色を多用すること。マークやイラストを描くこと。できるだけ短いキーワードにすること。一度に全体を俯瞰できること。楽しいこと。

などにより、潜在意識へのアクセスが容易になる。そして奥深くに眠っていた何かが沸き上がってきやすくなる。

さて、今回のクライアントは、日頃、自身を褒めることをしてこなかったので、新鮮だったらしい。最初は戸惑いがあったが、色鉛筆など使い書いているうちに、楽しくなってきて、顕在意識では思いつかないような考えが湧いてきたそうだ。ほめ日記は、今後もつけていきたいとおっしゃっていた。

③宇宙の始まりを体感するワーク

これは、4月2日の投稿にスクリプトを紹介しているので、よろしければ、ご覧ください。

こちらは、自作スクリプトなので、今回のクライアントには、実験台になってもらったようなものだが(涙)、意欲的に挑んでくださり、心から感謝している。ありがとうございます🍀

こうして、数十億年に渡る魂の旅を20分程度体験していただいたところ

今回のクライアントは、何と、ワンネスの体感まで行き着いてしまった·······

彼女は、プロセラピストであり、日頃からたくさん学ばれているので、既に意識変容が進んでいたのであろう。ワンネスは、覚醒の一段階でもあり、既に用意の出来ていた彼女だからこそ、ぼ~ん と、進化してしまった。

催眠療法は、これだから面白い。

最後に、顕在意識が働く前に

潜在意識から受け取ったイメージを絵に描いていただいた。

彼女なりのワンネスが、色鮮やかに、美しく表現されていて、鳥肌が立つほど感動した。

本当は、この後、本番の年齢退行催眠に進むはずだったのだが、

ウォーミングアップの上記3本で、もうお腹いっぱいになったのか、本番は、別日に延期となった。

今回は、描画など色の効果を検証したかったのもあり、フルコースのメインの皿の前に、前菜を山盛りにしてしまったのは、私のエゴであり、ちょっと反省·······

ただ、後からメッセージをいただき

年齢退行催眠をやってなくても(課題をまだ解決していなくても)、心が満たされているとのこと。

やはり、ワンネス体感が、彼女にとっては良かったのかなあと、ホッとした。

潜在意識の世界は不思議で

その時のクライアントに一番必要なものを出してくる。

だから、思うようなセッションにならなかったからと、セラピストがやたらと落ち込む必要はなく

クライアントにとって、ベストな変化が、潜在意識の中で起きていると信じるのも大切だ。

もちろん、私はセラピストとしてはまだまだ未熟なので、今回のように、セラピスト仲間の好意に助けられ、日々精進していきたい。

色の効果、予想以上にありそうだ。

これからも研究を重ねよう。

☆数息観や、ほめ日記は

『現世療法』精神科 心療内科医 千田要一著

より、情報を得た。医療現場で実際に使われている療法がたくさん紹介されているので、おすすめ。

宇宙の始まりを体感するワークのスクリプトは

八ヶ岳の魔女 メイさんの、宇宙の始まりの記憶をお聴きして、イメージを膨らませて創作したもの。


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