mellow~花屋と無意識

 2020年公開映画『mellowメロウ』田中圭 主演を先ほど、配信で鑑賞していた。優しく大人しいフローリストの主人公を中心に織なされる、穏やかな恋愛模様。

私は、淡々とした日常を丁寧に描くような映画が好きだ。(『日々是好日』『人生フルーツ』『モリのいる場所』『かもめ食堂』などおすすめ!)

『メロウ』冒頭場面

花屋に、中学生の女の子が、おずおずやってくる。主人公の夏目は、さりげなく女の子に声をかける。お花はプレゼントなのか。どんな相手なのか。

女の子は、なかなか本当の事を言い出せないのだ。

本音は、好きな学校の先輩に告白するために、小さな花束を贈りたいのだが、相手が同性なので、内緒にしたい。

夏目は、「言いたくないことは言わなくていいよ。」と、女の子を安心させつつ

それでも、相手に喜んでもらえる花束を作りたいからと、差し支えない範囲を配慮しながら、いくつか質問をしていく。

決して踏み込み過ぎない距離感を計りながら、

「その人は活発?おとなしい?好きな色は分かる?ああ、分からなくても、その人をイメージしたら、この中でどんな花になる?」

質問に、はにかみながら、時に躊躇し、時に笑顔で即答する女の子。

「元気な感じですけれど、意外とかわいいもの好きかも!」

夏目は、会話しながら、色とりどりの花々から、スイスイと、選んでいく。

そして、素敵な花束を作りあげる。夏目は、女の子の告白がうまく行き、デートが実現するように、うっかり口にする。「そんなんじゃないですから!」女の子は、ちょっとムキになる。

これだけの場面だが、私は、上質なカウンセリングでも見たかのような気がして、感心しながら眺めた。

カウンセリング手法は、何も、心理療法に限らず、日常生活のあらゆる場面で、無意識に使われているのだなあと、気づかされた。

○プライバシーに配慮

○言いたくないことは言わなくてよい

○安心感

○短く、最小限でありながら、的確な質問

○明るく、癒された気持ちになる

○無意識の力(直感)を使う

催眠療法セッションに先立ち、クライアントと面談をするのだが、花屋でフローリストが花束を作る時に働かせる無意識との共通点を感じた。

無意識の世界は無限であり、美しい。

意識の世界は有限であり、あまり美しさがないかもしれない。

私たちセラピストは、クライアントの無意識に働きかけ、そこに元々咲いている美しい花々を摘み取って、セッション最後に花束にして差し上げるようなことをしているのかもしれない。

あなたには、無限の力がありますよ。あなたは本来、こんなに美しいのですよ。この花束は、あなたの中から生まれてきたのですよ。ありのままに咲いていく。そこに気づくだけですべてはうまくいくのですよ。

このような無言のメッセージをクライアントが自身の潜在意識から受け取る。その過程に寄り添いお手伝いするのが私たちの役割だ。

無意識に働きかけるには、あまり顕在意識を使ってはならない。セラピストも同じく無意識になる。

「相手のことは何もわからないし、自分のことも何もわからない」と、すべてを広大無限の無意識に委ねてしまう。そうすると、内面は静かに穏やかになり、うるさかった思考のお喋りは止まる。

そうすると、ふと「こうしてみたらいい気がする。」という気づきがやってくる。これが直感。無意識の言うとおりにしていると、なぜだが問題がスルッと解決する。見事な調和で、文字とおり、すべてがまるくおさまる。あれあれ?まるで生きている世界が変わってしまったかのようだ。と、驚くくらいに。

悩んで考え抜いて、まわりにいろいろ気を遣い、消去法で結論を出したものは、有限の力しかない意識なので、相応の結果しかもたらさない。そんなつもりじゃないのに、誤解されたり、傷つけたり傷ついたり。もっとゴタゴタして、身動きが取れなくなるかもしれない。

八方塞がりを感じたら、もう、考えるのを止めてみる。潜在意識(宇宙とイメージしてもいい)に委ねて、こだわりをすべて手放してしまう。

きっと内側から、格段の美しさのお花(解決策)が姿を表すに違いない。

昨日、遠方で、まちづくりプランナーとして活躍されている知人に一年ぶりくらいでLINEメッセージを送った。彼は60歳代後半だが、イキイキ第一線で働いている。

わたしが、「季節の移ろいを愛でながら、穏やかに人生を楽しんでいきたい」と書いたところ

「自分もいずれはそれを目標としたいが····あなたはまだまだ若いのだから、もっと人生を楽しんで!」と返信いただき、笑ってしまった。

私は、日々、バリバリ働く日常から卒業し、今は好きなことをしてのんびり暮らしている。これも、生活を支えてくれる夫のおかげだと感謝している。

ぼんやり過ごしたり、気ままに読書したり

ふと、思いついて、バナナケーキや、肉じゃがを作ってみたり

遠くで鳴いているカラスと会話したり、家の中をフワフワ飛んでいる小さな虫と心の交流をしたり(以前blogに書いた例の虫です。だいぶ仲良しになりましたよ。)

穏やかに、のんびり、静かに暮らすこの一瞬がとても幸せなのだ。幸せを感じる時、私は「いま」に居る。「いま」に居ると、無意識になる。

私、既に老成しちゃったのかな?縁側でお茶飲みながら日向ぼっこ。そんな日常が一番いいのだから。

私に質問してみた。「どうしたい?」

答えは「のんびりしたい。ゆっくりしたい。穏やかで静かで平和でいたい。」

まるで、宇宙に浮かぶ魂そのものの在り方だなあ。地球体験、そろそろ卒業したいんだろうなあ。

☆追加情報

魂につながるやり方

過去~受け入れる

現在~五感で感じる

未来~自分を信じる

大切なのは、この3つ


もう少し具体的に

過去の受け入れは、過去の辛かったことを書き出す。次に、どうしたかったかを書く。次に、そこから何を学んだか書く。

現在を感じるには、まず、目を瞑る。これで情報8割はカットできるので、他の感覚に気付きやすくなる。「私、今、どうしたい?」と自身に問いかけ、小さなことからでよいので、実行する。

未来を信じるには、「いま」を感じ続けること。「いま」が、未来をつくる。「いま」穏やかなら、未来は穏やかになる。自分を、「いま」を信じれば、未来は「いま」の連続なので、望むとおりになっていく。

YouTube『TOMO & KOHAKU』より

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