現実は鏡
現実は自身の内面を映す鏡である。
内面が変われば現実が変わる。
分かりやすい体験をしたので記録しておく。
1月末に、催眠療法のトレーニング会があり、暗示療法を受けた。
私の悩みは、叱られる前に叱られる想像をして、傷つく予行練習をしてしまう癖。
特にアルバイト先で、何か作業をやっていると、この思いが沸いてくる。ひとしきり想像し、しっかり傷ついて、やっと安心する。いきなり誰かに感情をぶつけられた時の心の痛みが耐えられないので、耐性をつけておくイメージだ。こうやって、私は自分の心を守っていた。
しかし、さすがに可笑しいよなあと、今年に入ってから思えるようになった。
私の内面を反映し、現実もしっかり、私に対し感情を荒げて声をかけてくる人物が二名ほど居た。落ち着いて静かに言えばいいのに、この方々はなぜ、イライラの感情をぶつけてくるのだろうと、悲しかった。
暗示療法では、毎朝、鏡を見て、自分の目を見ながら心の内を言葉にしていくというもの。
なぜか、その後1ヶ月以上、荒ぶる二名とは、なぜかシフトが合わなくなり、私の現実から見えなくなった。
当番でご一緒する方々は、穏やかで優しい方ばかり。私が失敗しても、「小さいこと気にしなくていいよ。」「頑張りすぎないで。」と声をかけてくれる。
対面するお客様からも、イライラをぶつけられることは無くなった。ちょっと対応に時間がかかると、何やってるんだ!と大きな声を出す常連さんが居たのだが、それも起きなくなった。
それでも、時々、びくびくしながら、仕事を続けていたが、ちょっとずつ、自分に自信をつけ、信頼できるようになっていったのかもしれない。
数日前、例の荒ぶる職員さん二名と、久々にシフトが一緒になった。
わあ·····どうしよう。一気に緊張した。
そうだよなあ。現実化しなくなったからと言っても、その方々が消えてしまうわけではない。
そして、いつものように、相手から注意を受けた。
その瞬間、私は、落ち着いた静かな心境で、素直に聞いていた。なぜなら、相手から「リスペクトのエネルギー」を感じたからだ。
言葉はいつも通りだったと思う。しかし、そこにイライラエネルギーは介在しなかった。代わりに、相手を尊重し、大切にするエネルギーが発せられていた。
この瞬間、現実は鏡という意味が腑に落ちた。
私は、今まで、自分自身を大切にできていなかった。外側ばかりを気にして、何か失敗すると自分を厳しく責め立ててきた。いつも自分が信頼できず、誰かの言葉に正解を求めていた。
自分を尊重できないから、自分を叱ってばかりいるから、現実も私に感情をぶつける人びとが現れる。
あなたの中に、こんな感情がありますよ。もう不要なので、手放してください。
現実は鏡なので、こうやって内面を移し出し、知らせてくれる。
暗示療法を受けてから1ヶ月ちょっと。その間、穏やかな方々ばかりに囲まれていたのは、私が現実に振り回されず、自分と信頼関係を築けるように、無意識下で環境を整えていたのだろう。自分の内面を変えるには、静かな時間が必要だった。
そして、いよいよ、課題の二名と対面させられた。昇級試験みたいなものだろう。もう大丈夫かどうか、自分に試したのだ。
私が私をリスペクトできるようになったから、現実に出てくる登場人物も、同じエネルギーで接してくれる。
目の前に起きている出来事に良い悪いはなく、意味付けしているのは、自分なのだ。
注意を受ける⇒叱られた⇒荒い感情に傷つく⇒なんて自分は駄目なんだ⇒自分を嫌いになる⇒もっと自分を責める現実が現れる。
この悪循環から解放された瞬間だった。
注意を受ける⇒リスペクトと共に受け入れる⇒感謝する⇒よい仕事につながる
同じ出来事なのに、内面が変われば意味がこうも変わる。
「私は大切にされていい存在です。」
内面の私が、嬉しそうに囁いた。
胸を張って言える。
私は私を大切にします。
山あり谷ありのこの人生
乗り越えてきた私を誇り思います。
たくさんの体験と学びを実現してくれる
私に、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
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