パーツセラピー体験
退行スキルアップ講座最終日
毎日があっという間だった。ギュッと詰まった豊かな学びの日々。何て楽しいのだろう。潜在意識を知れば知るほど、叡智の広大さに感動する。
本日は、パーツセラピー(副人格療法)を学んだ。
一人の人間は数えきれないパーツ(部分)から構成。様々な人格から形成されている。潜在意識は痛みに対する防御反応として、特定のパーツを創り出し対応する。このパーツが時には問題の原因を巧妙に隠してしまう。この療法は、問題の原因となるパーツを突き止め、排除するのではなく、ポジティブな影響力を付加することにより症状の改善を図る。(セミナー資料より)
例えば禁煙したいとか、病気の原因を知りたいとか、気になる性格を改善したいとか、様々な要望に対応できる。前世療法や年齢退行は、問題をかなり深堀するのだが、こちらの手法は深堀せずとも、潜在意識が分離したパーツまたは分身を統合するために対話して妥協点を見つけてくれるため、まだ自身の課題に本格的に取り組む覚悟ができていない方にも有効。何しろ、面白いので、楽しんで取り組める。
私のケースを紹介。どんな感じか、少し伝わればと思う。
◇事前面談
目的「一年半前に癌の手術をして切除した患部の細胞と健康な細胞で対話をし、より健康に生きていきたい。」
癌細胞は、既に取り除かれて、現在は存在しないが、潜在意識の世界では過去にも未来にもアクセス可能なので、おそらく対話出来るだろうと信じ、取り組むことにした。癌細胞から、病気になった原因を聞けたら、再発防止になるかなと思う。
◇安全地帯へ誘導
一面の雪原。100メートル先に小さな木造の小屋。窓に灯り。中にはいる。暖炉に火。暖かい。ロッキングチェアと、床には赤い細かな模様のしっかりした織物の絨毯。クリスマスの飾り付けがされていて、楽しい気持ちになる。セラピストから、これからセッションするにあたり、落ち着いた場所を探すように言われる。隣にベッドルームがあり、ツインベッドが並んでいる。暖かく気持ちよい静かな部屋。ベッドに座る。スプリングがとても良くて、高品質そうなベッドだなあと思う。
◇対話
セラピスト
「今は手術して取り除かれている癌細胞さん。今はどちらにいらっしゃいますか?お話できますか?」
癌細胞
「はい。今は遠い所に居ますので、電話で話しています。」
セ「どちらにいらっしゃいますか?」
癌「光の国です。」
セ「なんとお呼びしましょうか?」
癌「ノエルと呼んでください。」
セ「ノエルさんは、どのような役割があって○○さんを支えていたのですか?」
ノ「う~ん。本当は私は離れたくなかったのですが。仕方なかった。本人には何度もメッセージを送ってきたのですが、半分気づいても、変わることが出来なかった。もうどうにもならなくなり、私がすべてを引き受け、持って行くことにしたのです。」
セ「ノエルさんはいつ誕生したのですか?」
ノ「私は、出現したり消えたりします。本格的に居着いたのは、3年ほど前になります。」
セ「何があったのですか?」
ノ「本人が仕事や人間関係でネガティブを溜め込みすぎた。疲れすぎて、身体の浄化が追い付かなくなった。全細胞で協力して何とかしようとしたのだが、もうこうするしか手段がなかった。本人に気づいてもらうために出現したのです。生き方を変えてくださいというメッセージです。これは命を守るためでもあります。」
セ「ありがとう。今、健康な細胞さんと話します。ちょっと待っててくださいね。健康な細胞さん。お話できますか?」
健康な細胞「私は光と呼んでください。私は循環の役割があります。身体に悪いものを浄化する働きです。」
セ「光さん、ありがとうございます。今、ノエルさんの話を聞いてどう感じましたか?」
光「ノエルさんは、すべてのネガティブ要因を引き受けて、浄化のために肉体から離れました。私たちは、本当にお別れが辛かった。でも、本人に分かってもらうために、もうこうするしかなかった。ノエルさんには感謝しています。ありがとう。」
セ「ノエルさん、今の光さんの言葉を聞いてどう思いましたか?」
ノ「光さん、ありがとう。今、私は泣いています。こちらに来て、切り離されて孤独でしたが、こうやってつながれて、安心しました。嬉しいです。」
以下、セラピストの仲介で会話が続く
光「私たちは元々はひとつです。光通信でつながっていますから、いつでもやり取りできます。」
ノ「ありがとう。もう寂しくなくなりました。」
光「こちらでは、全細胞で協力し、本人が健康で元気に生きていけるようがんばります。寿命が来たら、そちらの光の国へ行きますので、それまで見守ってください。」
セ「ノエルさん、本人に伝えたいことはありますか?」
ノ「たくさんあります!まず、心配しすぎ。考えすぎが良くない。しっかり眠って、時々、身体動かして血流をよくして、バランスよい食事をして、水分補給も。身体を温めて。ストレスを感じやすいので、合わない環境や人間関係からは離れて。出来ればたまにでも自然に触れて、それから·····(以下省略)」
セ「本人は、西洋医学の治療を自分の意思で止めたこと(薬や抗がん剤)を少し心配していますが、どう思われますか?」
ノ「以前は、本人は自分の身体の声が聞こえなかった。でも今は、仕事も辞めてしっかり休養し、リラックスするようになった。ヨガや催眠療法を習い、少しずつ、身体の声が理解できるようになった。本人が身体の反応を感じながら治療を選択していけば良いと思います。薬や抗がん剤を選択しなかったのは、それでも良いと思います。現在は、どの細胞もよい波動を出している様子ですから。安心してください。」
セ「光さんは、何か本人にメッセージありますか?」
光「心配!心配のしすぎが一番良くない。後は、今の生活で良いと思います。リラックスできてますから。」
セ「では、今日はありがとうございました。光さん、ノエルさん、他のすべての細胞さん、皆さん手をつないで、一体感を味わってください。しっかり感じてください。」
(身体中が大きな光に包まれ、温かくなる。お腹にエネルギーが湧いてくる感じがする。お別れしていたノエルさんと再びつながれて、全細胞が歓声を上げて喜んでいる。)
◇事後面談
癌は、悪者ではなかった。本人を生かすために、メッセージを送ってくれていた愛と光の存在だった。切り取られた患部の細胞は、そのまま消滅したわけではなく、エネルギーとして残り、ずっと本人に愛を送り続けている。病気は、本人を困らせてようとして出現するわけではなく、必ず意味がある。そのメッセージに気付き、必要な変化を(生活習慣や考え方など)起こせば、病気は出現しなくなる。
肉体の全細胞が協力しあって、私を生かしてくれていた。彼らの大きな深い愛を感じた。私は、考え方の癖で、ネガティブを溜め込みすぎ、緊張から身体を冷やし循環を滞らせ、毒素を排出できなくしてしまった。細胞は、癌になることで、自ら犠牲になった。私が健康で幸せに生きていくために、生活全般を見直せるように、痛く悲しい思いを堪え、ノエルさんは旅立った。ノエルさんの私への愛を感じ、涙が止まらなかった。もっと早く気づいて、生活を改善していれば良かった。もう細胞さんたちにこんな辛い思いをさせたくない。身体を大切にして愛していきたいと思った。
ただ、ノエルさんの犠牲を後悔はしていない。この病があったから、私はストレスの多い仕事から離れられたし、薬で苦しんだから、代替療法を探し、催眠療法を習うようになった。そして、潜在意識につながる体験を通し、本質の自分というものを知り、本当の自分の生き方を模索するようになった。今の私は、生活のほとんどの時間、リラックスして過ごせているし、学びたいことに挑戦できていて、とても幸せだ。感謝をしている。
病からのメッセージに気づくと、人は幸せになっていく。病は、本人のためのメッセンジャーの役割なのだ。人はなかなか変化したがらない。つい惰性に流される。でも、本質の自分はどうしたらいいか分かっているから、メッセージを出してくる。現実にいろんなことが起きてくる。それでも気づいてもらえなければ、最終手段に出るしかなくなる。病は痛かったり苦しかったり。人はその不快から逃れたくて、やっと行動を起こす。どうしてこんなことになったんだろう?と考えることになり、ようやく自分自身と向き合うようになる。ここから、どんな道を歩むのかは、人それぞれだが、病を悪者として拒絶し、排除するのではなく、どんなメッセージなんだろう?と考え、病を愛の存在として受け入れることで起こる変化に注目しても良いと思う。
西洋医学と代替医療、両方の良いところを取り入れながら、手術や薬に頼るだけでなく、自分自身を振り返り、気付きを得る切っ掛けに出来れば、さらに幸せな経験になるように思う。また、自己治癒力を信じ、高めることは健康の必須条件だと思う。本当に病気を治せるのは自分の力でしかない。
もちろん、大切な気付きを得ても、病で亡くなる方もいる。寿命であったり、またはその病の姿を周りに見せることで影響を与える大きな役割があるかもしれない。どんな結果にも聖なる意味があるのだと思う。すべては、善いも悪いも無い。捉え方次第で、どんな体験も光になる。
そういえは、ノエルってフランス語で
「クリスマス」のことで、語源は「誕生」という意味だそうだ。
死や苦しみの象徴とされる癌細胞が、自ら「聖なる誕生」と名のったことに、深い意味を感じる。
生き直しなさい。生まれ変わりなさい。あなたは幸せになるために生まれてきたのだから。
ノエルさん(癌細胞)は、そんなメッセージを送ってくれたのだろうなあ。
ノエルさん、私を愛し、こんなに大切に思ってくれて、ありがとうございます。光の国に帰るまで、私は、今までの体験を糧に、しっかり生きていきます。生きることをあきらめないで、寿命を最後まで大切に生き切ります。どうか、そちらで見守っていてくださいね。愛してくれて、本当にありがとう!
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