般若心経とシンクロニシティ

 数日前

『真説 般若心経 しあわせな青い鳥はあなたの中に』画·文 杉田明維子

という本をいただいた。優しいイラストが描かれ、般若心経の世界を分かりやすく表した図が満載の、とても美しい一冊。

般若心経は、お寺で何度か写経したこともあり、意訳超訳文を読んだこともある。しかし、きちんと理解はできていなかったと思う。頭では、こんな感じかなあと思っても、実際に「空即是色 色即是空」が表現していることは、なんとなく分かる~ような、でもわからない~。と、霞を掴もうとしている感覚だった。ずっと。

一昨日、この本の美しさに惹かれ、読んでみたところ、驚いた。blogにも書いたが、初めての暗示療法で潜在意識につながった時の感覚そのものであることが分かった。私は、これを思考ではなく、実感していた。ただ、そうであると私は知っている。という安心感だ。

もちろん、この、つながる感覚(一体感)は、催眠の翌日には消えてしまい、普通の日常が続いていた。相変わらず不安はあるし、怒ったり拗ねたり、感情は湧き出てくる。唯一の違いは、感情が出てきた時に、客観視できるようになったことか。一呼吸置いて、出来事を眺めるようになった。だから、不必要に自分や他人を責めたり、過去の感情を反芻することは無くなった。そう言えば、生きるのが楽になったかもしれない。

サブタイトル「しあわせな青い鳥はあなたの中に」は、まさしく、私が潜在意識につながっていた時に感じていたことであり、まったく同じことをセミナー感想文に書いていた。不思議なご縁をひしひし感じた。

まさか、これがシンクロニシティになるとは、この時点では想像していなかった。

昨日、ヒプノセラピストとしてデビューした。初仕事は、信頼している友人にお願いした。まだ、未熟なのはよく分かっているので、友人の胸を借りて、稽古をつけてもらう気持ちで挑んだ。

友人は、スムーズに催眠に入り、素晴らしい人生を垣間見させていただいた。セラピストとして致命的な部分もしっかりご指摘いただき、教えていただき本当に良かったと感謝した。

(思考を使って分析し、根掘り葉掘り質問してしまう癖。クライアントは既に違う次元の視点に立っているので、話が噛み合わないばかりか、せっかく広い視野にいるクライアントを狭い元の世界に引きずり下ろしてしまう。なんて致命的なミス!)

その点について、ご指摘いただいていた瞬間、私の記憶の蓋が開いた。私の中に

「話している次元が違う」とメッセージがやってきて、ハッとした。エネルギーが頭頂から急激に流れ込んできて、背骨を滝のように流れていった。

同じこと、はるか昔に経験した。私、同じことで、誰かに諭されていた。懐かしい気持ちが湧いてきた。

目の前の友人が、仏教のお坊様の魂になった。「お前は、相変わらず、小さな頭で考えているのう。」そう言って、笑われた。

私は、前世の一場面を瞬間に思い出した。

おそらく、友人は、江戸時代の高僧で、白隠のようなイメージ。たくさんの弟子を育てた方。なかなか理解が進まない弟子であるわたしに、優しく語られた言葉がある。

「その小さな頭で考えたところで、どんなに言葉を捻り出そうともがいても、まことを理解することはできない。鳥の目を持ち、草木の心となり、虫の呼吸を聴きなさい。」(これは意訳です。)

つまり、高い次元から見た世界は、人間の概念や言葉に表現できない。言葉にした時点で真実から離れていく。ただ、まことを感じなさい。という教えだった。その時、小坊主の私は、高い視点に気付き、思考がすべてではないと目が覚めた。

その日、まったく同じシチュエーションとなり、友人が、般若心経の世界を意識せず語っているのを見て、懐かしい師匠に何百年振りかでお会いしたことに気付いた。

私のセラピストとしての門出に、かつての師匠がお相手してくださり、時を経ても弟子を思ってくださるんだなあと、有り難く思った。だから、彼女とは初めて会った時から、不思議と心を許せたのだ。彼女を尊敬する気持ちは、前世から続いていたのだ。

2日前、なぜ般若心経の本を手にすることになったか。なぜ、セラピストデビュー前日に般若心経をおさらいすることになったか。

私は、この師匠から、かつて般若心経を学んだのだ。師匠の魂は、粋な計らいとして、二人の人生の象徴である般若心経を現実化し、本の形でプレゼントしてくれたのだ。

「小さい頭で考えるなよ。」お馴染みのフレーズは、何百年の時を越えて、セラピストデビューを飾った私への大切なアドバイスとなった。

追記

なぜ、セラピスト役の私まで、前世が見えてしまったのか?

これは、セミナーでご一緒した先輩受講生さんに聞いた話だが

セッション中、クライアントが催眠状態の時、実はセラピストも催眠と同じ脳波となり、潜在意識の中で、二人の意識がつながるらしい。だから、セラピストが共感してくれるのをクライアントはひしひし感じている。

私は、ある受講生仲間からセッションしていただいた時、彼女のお人柄や愛の意識をしっかり感じて、心から癒されたことがある。そのことに感動して涙が出た。人の愛のエネルギーは、とてつもない力がある。目に見えないけれど、思いは伝わる。

この日は、あまり慣れていない私が催眠誘導をして、私自身もクライアントと同じように催眠状態になっていたから、潜在意識の蓋が開きやすくなったのではと推察される。

これがよいことなのかは分からない。近々、プロのセラピストさんに質問してみたい。


コメント

このブログの人気の投稿

ヘミシンク体験~炎のビジョン

ジオバランサー(波動調整装置)体験記①

誕生日宇宙会議