インナーチャイルドの本音

 例えば、小さな頃に、辛い悲しい体験をしたとする。その時の重い感情が解放されずに潜在意識奥深くに刻まれてしまうと、大人になってからも、何らかのブロックとなり、判断や行動に影響を与える。インナーチャイルドと表現される。

数ヶ月前に、インナーチャイルドにアクセスを試みた。催眠状態になり、意識の階段を降り、イメージの中で子どもの自分と対面する。

ブロックを解除するためには、当時の感情を感じきり、小さな自分に寄り添い、受け入れ、その感情を手放すと生きづらさが解決したりする。

しかし、長年、自分の本音を無視してきたため、イメージの中の私は、鬼のように怒っていた。話しかけても答えてくれない。ライオンみたいに泣き叫んでいた。

自分の手には負えないかも。いつか、専門家にサポートしてもらわないと無理かなあと思っていた。


昨日、母親から久々に連絡がきた。

ブログを読まれている方はお馴染みかと思うが、父の再婚相手であり、思春期には、精神的虐待を受けたと自分は感じている。トラウマがあるとすれば、その時代の苦しみだと思う。

今は、スピリチュアルなことを学び、私の魂の成長に必要な試練だったと理解し、母親に感謝できるまでになったが、インナーチャイルドは、納得していない。感情の根が深すぎて、自分でもどう癒していけば良いのか、わからないままだった。

さて、母親からLINEメッセージで、認知症の父のことで、相談がきたのだが、私の精神は、不安定になってきた。父の問題については、一年前も解決を試みた。母親に優しくしよう。寄り添いたいと頑張ったが、母親の我の強さにやられ、スゴスゴ引き下がった。毎回、エネルギーを枯渇し、距離を置かなければ私が持たない。

苦しい。重い気持ちを感じた時、こんなセリフが口をついて出た。

「怖いよ。また、いじめられるよ。嫌だよ。」

そう言葉にして、涙が出てきた。

瞬間に理解。これは、インナーチャイルドの叫びだ。あんなに頑なに言葉を発せず、ただ、怒り、大泣きしていた小さな私が、ちゃんと言葉を発してくれた。

嬉しくて、自分を抱き締めたくなってきた。

インナーチャイルドにアクセスできるようになれたということは、浄化が近い。小さな私と今の私の間に信頼が生まれてきたらしい?

「怖かったね。辛かったね。もう大丈夫だよ。私はあなたの味方だから。いつも守るから。」そう声をかけて、イメージの中の小さな私を抱き締めた。過去の私を癒せば、現実は変わる。実は過去は変えられる。

明日から、潜在意識を扱う催眠療法の講座を受けに行く。

このタイミングで、必要な学びがバタバタと起きている。




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