夢の中の香り

 皆さん、夢はよく見ますか?

普通の夢と、少しメッセージ性のある夢と、大きく二つに分けられるかなと思う

私は、大抵、目覚めた途端に、見ていた夢を忘れてしまうのだが、今朝方見た夢は、とてもしっかりしたビジョンだった

夢を見ている時の脳波は、潜在意識に繋がりやすく、本来の自分からのメッセージを夢として表現している場合もあるようだ

世の中には、夢日記をつけて、自己探求をしている方もいるらしい

今朝方見た夢は

私は、車椅子に乗っている

どうやら、深刻な足の疾患らしく、おそらくもう自分の足で歩くことはない。しかし、まったく悲観しておらず、心中は淡々としている。私の足は、そういう個性だから。という自然な受け止め方。

私は、ある会社のような所へ働きに行っている。皆、健常者で車椅子は私だけ。だが、卑屈な気持ちはなく、まわりも私を異端視していない。自然にその集団に溶け込んでいる。車椅子だから、移動など、ちょっと困難な時は、まわりがさりげなく助けてくれる。当たり前に、いたわり、思いやり、気遣いが存在していて、特別視されるわけでもなく、自然で心地よい。例えば、隣を歩いていた人が、何かに躓いて転びそうになった時、あなたは、咄嗟に支えようと手を差しのべるだろう。そこに思考はない。そんな感覚。

その会社では、合唱大会?が開催されるらしく、(仕事の場面は一切出てこない。レクリエーション好きな集団なのかな)。私の部署では、歌う曲は、決まっているのだけど、皆で合わせる時間が取れないから、ぶっつけ本番でやるしかないね。と語り合っている。

向こうから、私の上司が二名やってきて、私に対し、「○○さんがやって来るから、迎えに行ってきて」と言う。どうやら、新入社員が来るらしい。私は、社内のエスカレーターを使って、一階フロアーに降りていく。

一階で、○○さんを見つけ、ちょっと衝撃を受ける。彼も車椅子だったからだ。なぜ衝撃を受けたのか。車椅子は、この会社では私ひとりだったから、車椅子仲間を初めて目にして、ああ、私は車椅子だったっけ。と再認識した感覚。まわりは区別していないのに、私の中にある色眼鏡を意識した瞬間のように思う。ほんとに微かな感覚だが、私自身が、区別したがっていたのかな?と思う。彼が一緒に働いたら、私の個性が、特別じゃなくなっちゃうかも。という感じかな。

彼は、次の場面では、会社出入りの果物屋さん?に設定が変わっていて、私に、夏ミカンみたいな果物を渡してくれる。日本原種のミカンなので、柚子かな?檸檬色の爽やかな丸く大きめの果実。名前は不明。目の前で、その果実が半分に割られる。私は鼻にその果実を近づける。どんな香りがするんだろう?と期待しながら。

香りを嗅いだ瞬間、第三の目辺りの脳内目掛けて、衝撃が走る。香りは感じないが、強いて表現すると、鼻の穴に、ミントのスプレーを勢いよく発射した感じ。ミントのシュワっとした、冷たく、スキッとしたあの衝撃が、ズドンと松果体あたりの位置に射込まれたような。思わず、ハッとする。零コンマ何秒の世界での覚醒体験。と表現できるかもしれない。

目覚めてからも夢を思い出すことができ、不思議な感覚が続いていた。いつもの夢は、あやふやでとらえどころなく、感覚だけ微かに残し、ストーリーは搔き消えてしまうのに、今朝方の夢はなかなか鮮やかだ。これが、メッセージ性のある夢の類いなのかな。と思った。

夢解釈してみたい。潜在意識の私は何を伝えてきたのかな。

区別しているのは、あなただけですよ。色眼鏡をそろそろ外してごらんなさい。まわりは、皆、あなたをありのままで受け入れているのですよ。世界は既に変化しています。気が付いてください。

私の中を覗き込む。頑として手放して来なかった色眼鏡を認識する。人と人を比べて、その差に対し、卑屈になったり、得意になったり、戸惑ったり、嫌悪したり。見たくない、未熟な私だが、これが今の私だ。

その色眼鏡、新しい世界に持って行くつもり?もう、必要ないのに。

そう、問いかけられた気がする。不思議な夢だった。

*注

「区別」と表現していますが、本来は「差別」という言葉を選択するのが適切だったと思います。ただ、その表現を選ぶ勇気がなく、便宜上「区別」を使いました。ご容赦ください。

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