環境を変える力
写真は
横須賀美術館
東欧の民族衣裳を着た子どもたちの人形です
長い人生
環境を大きく変える出来事は、何度も訪れる
入学、引っ越し、転職、移住、生き死にまで
皆さんはどのように、一念発起したのだろう
背中を押される何らかの力を感じて
気がついたら、その流れに自然に乗っていたという経験はないだろうか
今、思い出しても不思議だなあと思う出来事
いくつかあるが、その不思議な力は、
人生の大きな転機に現れているようだ
どんな意味があったのかは
人生の終着点に身を置いて、俯瞰して初めて理解するのだと思うが
ひとつ、エピソードをご紹介したい
15年ほど前
私は、うつ病で休職中だった
一日家に閉じ籠り、寝たり起きたり
エネルギーが枯渇していたので
掃除も料理もできず
家の中は不要な物で溢れ、ホコリをかぶっていた
ある日、直感がきた
お腹に赤ちゃんを宿したと。
病院に検査に行っても、まだエコーでは
形すら見えず、
もしかしたら、これ?
と、女医さんが自信なさげに指し示す
数ミリの小さな丸い点があった
その時点で、妊娠したとはっきり明言はしてもらえなかったが、私には分かった
赤ちゃんだ!
母体とは不思議なものだ
数ミリの変化を敏感に感じとる
妊娠して、一番気になったのは
子育てする環境だ
その時住んでいた公団を脱出しなければと一念発起した
偶然、近所で建設中のマンションが
売り出しを始めていた
都内では珍しく、目の前は広い運動場で
緑が多く開放的だった
うつ病で外出もままならない私が
一人、モデルルームを見学に行き
翌日には、夫を引きずって再訪
その日、即決で人生最大の買い物をした
見学に行ったのも、ベストタイミング
このマンションは、とても人気があったので
タイミングが遅ければ、買えなかっただろう
早すぎず、遅すぎず
惚れ惚れするほど完璧なタイミングだった
おそらく一週間でもずれていたら
私たちはここに住めなかっただろう
新しい家も正式に決まり
ほっとしたのも束の間
3回目の検査で(病院を変えた)
赤ちゃんが成長していないと指摘された
赤ちゃんは、心臓が鼓動するより前に
さっさとお空に帰ってしまった
なので、私の妊婦体験はわずか1ヶ月ほど
一日入院して、きちんとさよならをした
その後、引っ越しまでの4か月
不要品を処分し、身辺を徹底的に整理した
身軽になり、本当に必要な物だけを携え
私たちは、新たな環境で新生活をスタートさせた
引っ越し後、3ヶ月で
私は職場復帰をした
うつ病を抱えながらの仕事は大変ではあったが、後で俯瞰すると、このタイミングで復帰を決断したこで、その二年後に、念願の職業に就くことになるのであるから
シナリオの完璧さに、ただただ、驚くしかない
目に見えない力からの後押しで
環境を大きく変えることにより
停滞していた運気が、スルスルと
動き始めたのを実感していた
見晴らし良く、美しい日の出が拝め
心地よい風が通り、いつも鳥のさえずりを耳にすることが出来、季節になれば
虫の声に心癒され
日本の美しい四季を五感で味わえる素敵な我が家で
私たち夫婦は、今、とても幸せに暮らしている
私のお腹に短期滞在してくれた
赤ちゃんのことを想像する
胎内記憶の第一人者池川先生によると
赤ちゃんは、親を選んで来るという
自分のやりたいことをやらせてくれるから
という理由の他に
お母さんを助けたい
という希望もあるのだそうだ
お空の上から私たちを眺めていて
あの人、病気と環境のせいで
人生停滞しちゃってる
よし!ちょっと助けて来る!
もしかしたら、私の人生のシナリオにはない
突発的出来事だったから
私を停滞から救いだすためだけに
心ある魂が、短期出張してきてくれたのかなと思う
だから、素敵な我が家を見つけ
後は、スムーズに流れていくよう
エネルギーを整えて
任務を完了して、風のように去っていったのだ
あの赤ちゃんの魂は
今頃、どうしているかな
無事、転生して、地球ライフを満喫していたらいいな。と思う
危機を救ってくれた、勇敢なヒーロー魂だから
きっと、肉体を持ったら、大活躍だろうなと。
親バカだけど、私は、彼を誇りに思う
大きく環境を変えたら
全てがスムーズに動き出し
気がついたら、人間関係も仕事も
改善していた
なんて経験は、ないだろうか?
よく、感じてみてほしい
背中を押してくれた、目に見えない力の存在を
子を育てることのなかった運命を
寂しく感じた時もある
あの人は、結婚していない
あの人は、子どもがいない
あの人は、○○○がない
だから、不幸だ
という価値観は、外から押し付けられたもの
まさに、昭和の価値観
親や、親戚や、友人や、周りの誰かの価値観に流される必要などない
本当の自分はどうしたかったのか?
自分と対話してみると
意外と、魂の計画通りになっているのではないかと思う
結婚してなくても、子どもがいなくても
あなたが、その人生を選んでいるだけなのだ
だから、その状況を味わい、楽しめばよいと思う
私は、今まで昭和どっぷり価値観がんじがらめだったから
どうして、子どものいない人生なんだろう?と悩んだ時期もあった
それに、ヒントを与えてくれたのが
過去世だった
ある能力者に過去を見てもらった時
今の私からは想像できない、骨太女性の姿が現れた
兎に角、子だくさん。血の繋がりのない子も山ほど育てた、ゴッドマザー
それを聞いて、私は心から納得
そんなに子育て経験したなら、今世ぐらいは、身軽に楽しみたいと願ったとしても不思議じゃない
「子育て?う~ん。今回はやらなくてもいいわ。」
そう語っている自分が容易に想像できた
沢山の子育て、お疲れ様でした!私
もうひとつの過去世
(私の過去は、150ぐらいあるそうなので、今の私に影響するものだけ、教えていただいた)
チベットの山の上で、修行するお坊さんだったとのこと
ここで、夫とは修行仲間だったらしい
微かに頭にイメージできるのは
私も夫も、子坊主の男の子で
鼻水垂らして、頬っぺが寒さで真っ赤っか
親から離れて暮らす寂しさを
互いに支え合い、時に口喧嘩しながらも
仲良くお坊さん修行した仲よしだった気がする
そのせいか、今の夫も坊主頭で、ナチュラルに仏教好きな性格だ
厳しい修行を励まし合い、ひとつひとつ乗り越え、晩年。どちらかの臨終の場で
「転生したら、今度は人生を思いっきり楽しもうぜ。」「そうだな。修行はもういいよな。また、必ず再会しような。」
そんな約束をしてお別れしたのではないかと思う
だから、今世、夫も私も身軽だし、夢の無い公務員をやってはいるが、人生をささやかに楽しむに充分なお金に日々恵まれている。
人生のベースは、全て満たされている
だから、夫も私も、平凡な人間として、真面目に学び、働いてきたのだから
これからも、頑張りすぎず、働きながら
楽しんで生きていけばよいのだ
今、日常が、一番幸せだ
たまに、夫と美味しいものを食べに行ったり
ドライブして、美しい景色を見に行ったり
ささやかな買い物も、ただ並んで歩くだけのお散歩も
一瞬一瞬が、幸せだと感じる
これをやりたかったんだよね?
過去の私に問いかけてみる
両手に子どもを数人抱きかかえた骨太ゴッドマザーも
鼻水をすすり上げる子坊主も
にっこり笑っている
Enjoy!
聞こえてくる、この声は
やっぱり、私自身なのかもしれない
楽しもうぜ!
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