依存から自立へ

 前回からの投稿で、認知症の父のこと

生活密着型 スピリチュアル主婦の私が書くことなので、少しぶっ飛んでいるが、楽しんで読んでいただければ、と思う

前々回、認知症の父を懸命に介護する母の話をしたが、父の容態について、心を痛めてくださった方、すみません。ありがとうございます。

父は、毎日、母の献身的介護を受け、何不自由なく過ごしている。たまに会うと、毎回、父はエゴが薄れ、天使みたいな無垢な表情に近づいていく。食欲と腰痛の痛みだけが、父を地上にアンカリングしているようだ。昼間、うとうとしてばかりいる父は、天国と、この世を行ったり来たりしているのかもしれない。どんどん軽くなっていく父のエネルギーを感じ、そろそろ覚悟しなきゃなあとは思う。年齢的には大往生だ。最期まで、大好きな妻に完璧に支えられ、父の一生は満足だろう。子育てについては、悩みも多かったろうが、父なりに頑張ったと思う。お父さん、育ててくれてありがとう。

と、一般的な娘は感謝の涙を流すだろうが、私は、スピリチュアル主婦だから、一言多い

父よ

転生したら、次こそは、魂の課題に取り組んでよ。満足した。あばよ。じゃない。もう、やり直し効かないから直接言わないけど、父よ。あなた、また、同じ過ち繰り返したんだからね。妻を束縛して、徹底的に依存させたよね。今世でも、二回繰り返した。一人目の妻は、さっさとお空に帰った。二人目の妻は、あなたの思いどおりになった。あなたは幸せだろうが、あなたが居なくなった後、妻が力強く自立して生きていけるよう、少しは考えてあげた?彼女が社会で発揮して生きていける能力を封印し、彼女の交際も制限。夫のためだけに生きる依存度MAXの都合のよい妻にしてしまった。だから見よ。妻は、あなたが他界したら、殉職しかないとまで口にしている。妻を愛しているなら、なぜ、妻がひとりでも生きていけるように自由な関係を築けなかった?互いを尊重するって、自立した大人同士だから成立するんじゃないの?あなたの愛は、自己愛。エゴだよね。

父よ

あなたとは、過去世でも一緒だった。中世ヨーロッパ。あるお姫様が城に囚われていた。私は、その姫の侍女だった。あなたは、姫を捕えたエゴ丸出しの城主。姫と私は、城主の束縛から逃れることなく、囚われの身で生涯を終えた。私は、リベンジを企んだ。次に城主と一緒になったら、絶対にあなたから自立してやるぞ。と。

そして、今世。私は、魂の課題にリベンジできる機会を得た。城主は、父となった。父は、愛情込めて子育てしてくれた。課題をすっかり忘れた私は、そのまま成長すれば、父依存度MAXの甘ったれに身を持ち崩しただろう。

しかし、私の課題に付き合う羽目に陥った父魂は、役割を忠実に演じた。リベンジのチャンスを二回も用意してくれた。私の大学進学を頑として許さなかった。お陰で私は、自力で働き、お金を貯めて、進学した。働いたお陰で、生活も早くから自立した。高校時代から、親には頼れないと実感できていたから、ひとりで生活していく力を着実に養えた。そして、結婚の時。私が選んだ人を頑なに拒み、面会拒否。結婚するなら、親の死に目に会わせないとまで言った。お陰で、私は、自分の意思で結婚を選んだ。その後、10年音信不通状態だったけど、私は満足している。夫と生きていくことは、自分の人生に真に必要だったから。自力で最高の人生を選択できたと、強い自信になっている。

ちなみに、今の父も母も、心優しい夫にメロメロである。私に対するより心を開いている?と嫉妬する時もある。何であんなに反対したんだ?訳が分からない。そうそう、魂の契約だった。父魂は、私が自立リベンジという課題にチャレンジできるよう、約束を守ったのだ。リベンジは、成功。任務完了。父魂よ、ありがとう。

ところがだ!父よ。

あなたの課題はどうしたんだ。エゴ丸出しの妻囲いは、過去世の城主そのままじゃないか。誰かに自分を大切にしてもらいたい。自分だけを見て欲しい。という気持ちは分かるが、それは、幼児の欲望じゃないか。もう一歩、大人の愛に踏み込めれば良かったね。自分がいなくなっても、愛する人が幸せに生きていくために、何ができたのか?やっぱり、自立だったんじゃないかな。例えば、妻が、社会で活躍し続けられるよう、洋裁の先生を続けさせるとか、交際を自由にさせるとか。もっと外の世界に出してあげたら良かったね。妻は籠の鳥じゃない。同じ人間だよ。

父よ。もし、リベンジする気があるのなら、転生して、か弱い乙女になるがよい。私が、傍若無人で冷酷な夫役を引き受けよう。今世のお礼に。見事、自立して、鳥籠から脱出して見せて欲しい。お互いに、魂の課題に取り組もう。では、次のクラスで会おう。

以上、父へのエールでした。

(ちなみに、過去世で、城主に囚われていた姫は、誰だったんだろう?もしかしたら、亡くなった母の過去世だったかもしれない。無言の抵抗で、軽やかに空へ飛び立った。母なりの華麗な自立だったのかもしれない。)

*過去世については、五年程前に、能力者がリーディングしてくれました。父との関係がうまくいかない理由を質問したところ、こんな過去の因縁があったと伝えられました。


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