天国と地獄は同じ所にあった
今日はアルバイトの日だった。
4月から、アルバイトメンバーの入れ替えがあり、二名新しくなった。シフトが合う日を楽しみにしていたのだが、何と!そのうち一名が、数日のうちに辞めてしまったらしい。早っ!
今日、アルバイト仲間に、なにがあったのか聞いてみた。
どうやら、業務内容のことで、山ほどクレームを発して、怒りまくりながらお辞めになったとか。
それを聞いて、心底ビックリした。
私には、このアルバイトは性に合っていて、いつも幸せだな~と思いながら仕事をさせてもらっている。正職員さんも皆さん、優しくて真面目な方々ばかりだ。私にとって、この職場は天国だったから。いったい何が怒りの原因になったのか、かえってそちらに興味が湧いたのだった。
せっかく採用されたのに。アルバイト募集に応募するくらいだから、少なくともこの職種に興味があったにちがいない。彼は、いったいどんな信念に縛られて、この職場に怒りを感じてしまったのだろう。数日で我慢しきれず辞めてしまうくらいなのだから、相当嫌だったのだろうか。
条件は全く同じである。現実は中立であり、何ら色はついていない。私には天国に見えて、幸せに楽しく仕事できるのに、彼には地獄に見えて、怒りまくり、散々クレームを発して去っていった。
起きた出来事を何色に染めるのか。どう捉えるのか。これは、受けとる人により、全く正反対になることもある。その事がよく分かった出来事だった。いやぁ~面白いなあ。
と言うことは、出来事の捉え方次第で、何が起きても幸せになれるということの証ではないだろうか。
ある人は天国だと捉えて、感謝しながら味わい
ある人は地獄だと捉えて、恨みながら味わう
神様は私たちに、同じものを与えてくださっているのに。
『宇宙一美しい奇跡の数式』ノ·ジェス 著より
面白い問いがあったので、紹介したい。
少し大きめのビンがあって、ビンの下半分は丸くふくらんでいて、上半分は細い筒のような形のものが、ここにある。そこに、鳥の卵を静かに落とす。筒をちょうど通れるくらいのギリギリの大きさの卵。時間が経って、ビンのなかで卵が孵化したとする。そのなかでは鳥は成長し、もう筒を通って外に出ることができない大きさ。
ビンを割らずに、鳥も殺さずに、どうすればビンのなかの鳥を外に出せるか?
さて、あなたはどう答える?
この問いは、考え方の大前提の話をするための例え話だ。この世界をどう見るのかという観点の話、認識方法の話なのだ。まるで、禅問答のようだが、
ひとまず、ブレイクタイムを取ろう。このblogを一旦閉じて、考えてみて欲しい。では、また、後程。
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お帰りなさい。
いかがでしたか。妙案は湧いてきただろうか?
回答は、最後に書いておく。
その前に、人間の脳機能の四つの認識の癖を紹介したい。(145ページより)
①部分だけを認識する⇔全体は認識できない
②違いだけを認識する⇔すべてが同じひとつは認識できない
③過去とつなげて認識する⇔過去、現在、未来の時間軸を、超えた「いま、ここ」を認識できない
④有限化して認識する⇔無限の世界は認識できない
なぜこの錯覚のホログラム宇宙が「あるように見える」のか、という深いテーマを理解する上で、この宇宙を認識する脳の癖と、観点の問題は重要なのだとか。
なぜ、人間は皆、誰もが「真実」を明確に認識できないようにできているのか?
真実の世界の大前提は、自分と自分の宇宙が完全に消えたところにある。脳の認識の癖の外、完全なひとつだけがある世界。人間の観念でイメージできる世界ではない。
始まりもない、終わりもない、時間を超えた世界。どこまでも、どこまでも、いつまでも、いつまでも。ひとつだけがある世界。(156ページ)
では、ここで上述の問いの答えを書いておく。
答え
鳥も、ビンも、無い·····のである。
鳥が、自分、そして、ビンが、自分の宇宙。
「ある」世界では、鳥が自分。この体だけが自分だと思い込んでいる。あくまで脳がそう思わせているだけの錯覚の「我」。本当は「諸法無我」、「我」は存在するように見えるが、実在していない。(197ページ)
ノ·ジェス氏は、人間の再定義を示している。
自分の上に何も置かない。上も下もない。影響しないし、影響されない。支配しないし、支配されない。ただ、無条件に、完全そのもの。絶対尊厳そのもの。体の人間も神の概念も否定せずに包んで超える。永遠不変、確固不動の真実の人間観を。(198~199ページ)
冒頭のアルバイト先の出来事と、どう絡むのかと言うと
人間には、脳の認識の癖があり、自分の脳にインプットして得たほんのわずかな部分情報でしかないのに、そこを判断基準において○✕、善悪、好き嫌い、知ってる、知らないのジャッジをして、批判したり、攻撃したりする。
そうか~
脳の癖だったんだなあ。
それを知ったら、私たちは、自由になれるのではないか。
いつまでも、「無い」ビンの中に閉じ込められている必要は、無い(笑)
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