体細胞療法~ワンネス編

 ソマティック·ヒーリング(体細胞療法)は、チームで施術する。

クライアント

リード役(セラピスト)

アシスト役(セラピスト、3名)

という構成になる。

リード役は、全体の流れを俯瞰し、誘導を担当。アシスト役は、リード役の合図で、クライアントに声掛けをしたり、クライアントの要望に応じて、エネルギーヒーリングなどを行う。

複数人のチームで、一体感を感じながらのセッションになるので、潜在意識下で繋がると、奇跡的な癒しが起こる。

人の意識は、集合無意識で繋がっていて、エネルギーを共有できることが、体感で理解できる。これは、スピリチュアル能力があるとか、信仰があるとかに左右されず、誰もが感じることが出来る。

例えて言うなら、こんな経験があるかと思う。

小さい頃、お腹が痛くて泣いていたら、母親がお腹に手を当ててくれた。「痛いの痛いの飛んでいけ~。」と言ってくれたかもしれない。何だか安心して、いつの間にか眠っていた。

人の手は、他の人を癒す力がある。母親の子に対する愛がエネルギーとなり、子の中に流れ込む。子は無意識にそれを感じとり、癒されていく。実際に体内の組織に変化が起きることもある。

あらゆる存在は、元々がエネルギー存在であることの証であり、量子理論などで、ある程度説明もされているようだ。

以下は、私がセミナーで、アシスト役をやらせていただいた時の体験だ。

(クライアント個人に関わる内容は、少し変更して書かせていただく。)

クライアントは、足に異常を感じる症状があり、それを改善したいということで、取り組むこととした。

あらかじめ、クライアントから、かけてもらいたい言葉を聞き取りしておく。「大丈夫」「愛されているよ」「安心だよ」など。

催眠誘導し、クライアントには、寝たまま、自由に身体を動かしてもらう。

見た目に、身体に動きが無くても、細胞やお腹の中が動いたりしているので、クライアントが満足するまで、動きを続けてもらう。また、声、うめき声、咳、くしゃみだったりもする。動きとともに、クライアントは解放されていき、気付きが起こる。

リードやアシストは、その間、声掛けを繰り返す。

このクライアントは、泣き出した。そして、自分が胎児に戻り、今、出産した場面だと語り出した。自分が健康体で産まれたのかどうか心配されていた。

「あなたは、生まれ直したのよ。大丈夫。とても健康で元気よ。」「元気だよ。」「大丈夫だよ。」セラピスト全員で声掛け。

「私の誕生をお祝いしてほしい······」クライアントは、泣きながら訴える。

「おめでとう!」「生まれてきてくれてありがとう!」セラピスト全員で声掛けを繰り返していく。

この時不思議な感覚を味わっていた。

自分が透明な筒になり、○○しなきゃという思考が消え、ただ、そこに在る。という感覚。静かに満たされている。宇宙の愛のエネルギーがどんどん場に注がれてきて、その波動に包まれていく。自分の内側から、すべてを判断なく受け入れているような愛が、泉のように湧き出している。クライアントも、まわりの人々も、みんなを愛おしく感じている。全体の意識が繋がっている安心感がある。

クライアントの生まれ直しという、神聖な場面に立ち会い、愛に包まれ、その場に居る全員が、ボロボロ涙を流していた。感動が沸き上がり、涙が溢れ、クライアントもセラピストも癒されていった。

その後、クライアントの要望で、イメージの中で、クライアントの足をマッサージした。(Zoomなので、エネルギーを送りイメージの中で足を撫でる)

セッション後、クライアントは涙を流しながら

「私は、両親に望まれて生まれなかった。だから、胎内で足を縮めて小さくなっていた。でも、今日は、皆様にこんなに祝福されて生まれ直すことができた。足も撫でてもらい、まっすぐに伸ばすことができた。実際に触られていないのに、ちゃんとエネルギーを感じた。とても温かかった。家族でも知り合いでもないのに、こんなに愛してもらった。ありがとう。ありがとう。」と語った。

リード役も「皆の意識が繋がっているのを感じた。これがワンネスなんだなあと思った。」とのこと。

セラピストは、客観的でいなければならず、本当は泣いてはならないのだが、今回は、アシスト役のセミナー講師も、ボロ泣きしていた。「セラピストだって、泣いてしまう時は泣くのよ。」と笑っていた。私たちは、人間だもの。感動すれば、やはり泣いてしまうのだ。

奇跡的セッションに立ち会い、一瞬、全員がワンネスを体感した。

幸せな出来事だった。


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