花の絵からのメッセージ

 潜在意識は、すごい!

あらためて、そのすごさを目の当たりにした。

潜在意識の中には、いつも、ベストな答えが用意されている。私たちは、ただ、それに気づいていくだけで、幸せになっていく。

夢のような話?そんなうまい話あるわけない?

いやいや、とんでもない。

私たちを幸せにする力は、外側には存在しない。私たちの内側にこそ、常に存在し、メッセージを送ってくれている。ただ、耳を澄ませ、感じるのみ。

内側からのメッセージを受けとる方法は、世の中にいくつも存在するので、自分に合った方法を見つければよいと思う。

催眠療法は、そのひとつだ。


🌹花の絵を使った催眠療法を紹介したい。


現代催眠の吉本武史氏のスクリプトを参考にした。少し私のアレンジを加えた。


☆クライアントには椅子に座ってもらう。

紙3枚と色鉛筆を用意。

事前に、面談で取り組むべきテーマを話し合っておく。(孤独を克服したい。など)

①現在の自分をイメージし、花の絵を描いてもらう。

②こうなったらいいなあという理想の自分をイメージした花の絵を描いてもらう。

③それぞれについて、簡単に説明してもらう。

④深呼吸数回

⑤テーマについて、思い出す場面を言ってもらう。(幼少期、○○している場面で、孤独を感じていた。など)

⑥一枚目の絵をじっと見てもらう。次に遠くに視線を移してもらう。

以降、セラピストからの質問は無く、誘導により心身をリラックスさせ、催眠を深化させていく。イメージの中で、二つの花の香りを感じる。理想の自分のイメージを花の形で潜在意識にインプットする。(しっかり根っこが地面に張りめぐされ、花は大きく輝いている。など)

イメージの中で、二つの花の香りを溶け合わせ呼吸とともに、ひとつにまとめあげる。(統合)

⑦スッキリ爽やかに解催眠

⑧セッション後の心境で花の絵を描いてもらう

*簡単な感想、気付きをクライアントに語ってもらうが、セラピストは、一切判断しない。

また、この時点で、クライアントに何も気付きが無くても構わない。潜在意識に暗示が入っているので、セッション中に眠っていたとしても効果はある。

数ヶ月後に気付きがあるかもしれない。それはクライアント次第。

セラピストは導こうとしてはならない。クライアントの潜在意識を信じる。催眠のプロセスの中で関わり、無意識レベルで物の見方が自然に変わることが出来るよう援助する。

さて、昨日のセッションが、とても学びに溢れていたため、クライアント様に了解をいただいた。以下に紹介したい。


一枚目❬現在の自分❭

花の絵を描く経験はほとんど無かったが、意外とスラスラ描けると、驚かれていた。

既に、絵を描く行為が、潜在意識につながっているのだと思われる。

予想に反し、色とりどりの花びらになったとか。

特徴は、根っこ。地面にしっかり張り巡らされ、地球との繋がりを感じているそうだ。

エネルギーがキラキラしていて、ネガティブもポジティブもあるが、静かな自分を感じるとのこと。

「静かなお花ちゃん」と名付けた。


二枚目❬理想の自分❭


一枚目より、全体的に大きくなりピカピカ輝いているそうだ。

てんとう虫や蝶々が、集まってきている。

仲間?才能?技術?もとの自分にプラスされていて、いい影響をもらっているイメージ。

楽しい感じがするそうだ。

「パワフルなお花ちゃん」と名付けた。


三枚目❬セッション後の自分❭


根っこや大きさは変化が無いが、てんとう虫が手をつないでいる。蝶々が祝福してくれている。

そして、花が二本になっている。

この時点で、花が二本になった意味はよく分からない。

❬セッション感想❭

催眠中に、統合しなければならない、過去の自分が出てきた。(孤独、自信の無さを感じていた頃)

最初の花は涙に濡れていたが、セッション後、太陽の光が当たり、花びらが、パリパリ、シャッキリ、瑞々しく変化した。

第三の目(眉間)がジンジンした。

絵心がないが、あんなカラフルな絵を描いたのは初めて。心喜ぶ体験。


現代催眠では、セッションはここまでで、後はクライアントのタイミングで気付きが起こるのを見守るのだが、今回は、検証もしてみたかったため、クライアントの許可を得て、催眠下で出てきた二つのテーマに取り組むため、伝統催眠(年齢退行催眠)へと進んだ。潜在意識から、より明確なメッセージをもらえる可能性があったからだ。

ただし、退行催眠は、辛い過去の場面をリアルに体感するため、クライアントの状況によっては避けた方がよい。回復度合いや、意欲などを慎重に確認し、クライアントの回復スピードに合わせる必要がある。

今回のケースでは、三つの過去を統合した後に、催眠下で、ほんとうの自分(魂?真我?ハイアーセルフ?宇宙源につながる高次元の自分?)が現れ、明確なメッセージを語ってくれた。

変性意識状態のクライアントが、自身の口で語るのだが、深く催眠に入っていたからか、口調や雰囲気がスッと変化し、より高貴で、不動な感じになられたのが分かった。

これは、このクライアントが例外なわけではない。誰もが魂の存在であり、光のエネルギーである。催眠療法では、しばしば光の存在が現れ、顕在意識では絞り出せないような、賢者のメッセージをもたらしてくれる。私たちの、ほんとうの姿を垣間見させてくれる。

ここで、クライアントは、三枚目に描いた二本の花の意味を知ることになる。

「ポジティブもネガティブも

どちらもあるのが人

ポジティブに寄ろうとしなくていい

両方が大切

両方あって人

抗わず、自然に受け止めて」

「あなたは、既に両方知った(学んだ)

片寄っても、必ず真ん中に帰ってくる

その時々、自然に帰る

抗わなければいい

こだわらなくていい

気にしなくていい」

「今の気持ち

その時、自分がそう思いたい気持ちを選んでいい」


また、催眠下で大切な家族から

「自信が無い過去の自分も

自信があり楽しんでいる今の自分も

一本続きだから、どっちかに分けなくてもいい」

とアドバイスされた。

二本の花が、根っこでひとつにまとめあげられているのが、象徴的だ。この絵が、すべてのメッセージを集約していたのだなあと、鳥肌が立った。

潜在意識は、既に、メッセージをしっかり送ってきていたのだ。それを潜在意識下であたためるか、(無意識の行動パターンが知らないうちに改善されるなど)顕在意識に刻みつけるかの違いはあれど、自分の中に答えがあることに変わりは無い。

人間て、すごい!とあらためて感動した。


たくさんの学びをいただいた。

辛い過去のトラウマに直面して、痛い思いをしなくてもよいような施術も模索していきたい。新たな視点をいただいた。

このクライアント様には心から感謝している。

ありがとうございました。


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