闇体験チャレンジャー

 先ほど、気づきを得た。

今世で、闇の体験をしたら、そのエネルギーと同等の光を発見できるのではないだろうか。

闇体験(苦しみ、悲しみ、恐怖、孤独など)の深さにレベルがあるとするなら

例えば、100レベル闇を選択すると、100レベルの輝きの光(愛、平和、静寂、喜びなど)と交換される。体験の等価交換。

闇がちょっとなら、見い出す光もわずか。

闇が深ければ深いほど、体験を乗り越えた先の輝きは、眩くて深い感動を味わう。

陰陽マークを見ると理解できるだろう。黒い部分と白い部分は同じ面積だ。陰は陽に転じ、陽は陰に転じる。

あくまで想像だが

私の魂が、今世に転生する際に、神様と約束したかもしれない。

神との会話回想シーン

「闇レベル350で、チャレンジしてきます。」

「350は、ちとキツいぞ。」

「確かに、レベル100なら、楽チンです。でも、それでは、今の私の魂の輝きがパワーアップしません。」

「ほほう。やる気満々じゃな。」

「はい！350の光を得て、さらに魂をピカピカにして帰ってきます。」

「そうじゃな。今のお前の力なら、350に耐えられるだろう。やってみなさい。さらに輝く魂に成長して帰ってくるのを楽しみにしておるぞ。」

「ありがとうございます！見守っていてください、神様！いってきま～す。」

こうして、私の魂は、虹の滑り台を降りて、母の胎内へ··········

回想終了

神様は、その人に乗り越えられない試練は与えない。魂は神様と話し合い、自分で決めてきているからだ。

さて、話は現実へ変わる。

先ほど、動画で映画を見ていた。私には珍しく、ちょっと恐怖系のストーリーだった。なぜ、わざわざこの映画を見たのだろうか。

案の定、最高に怖い場面が突然やってきた。トラウマレベル。慌てて、画面を閉じた。ああ、後悔。口の中がカラカラになり、苦くなる。貧血みたいにクラクラして、みぞおちが重くなり、足に力が入らない。

あれ？

これと同じような感覚、味わったことあるよね。そして、思い出す。１０歳の私の体験を。場面がフラッシュバックする。当時の感情が、潜在意識奥深く、固く閉じられた蓋の隙間から、微かに気配を漂わせる。

Shayleeさんの美しい歌声のCDをかける。大丈夫。蓋して鍵かけて。箱の中身は忘れてしまえ。感じなければ私は生きていける。

そこで、ふと思い付く。

自分で、浄化できるかな？あれから４０年以上経った。当時の私は無理でも、今の私なら受け入れられるかもしれない。

潜在意識の奥深くに降りていく。自己催眠状態となる。

箱の中で、闇に閉じ込められた１０歳の私が、ライオンのように咆哮して泣いている。

「誰か、私を助けて。闇からだして。」

私のトラウマの原点だ。

私は、１０歳の少女を抱き締める。体を撫でる。そして声をかける。

「大丈夫。私がそばにいる。これから、あなたを救い出す。

あの時、びっくりしたんだよね。怖かったね。悲しかったね。辛かったね。それでも、あなたは一生懸命生きてきた。

あれからね、パパや、お姉さんや、おばあちゃんに守られて、私は無事育ったよ。新しいお母さんは厳しかったけど、彼女なりに愛してくれた。職場の人は家族みたいで、優しくしてくれた。夫は、いつも明るくて穏やかで、素敵な人。ずっと側にいてくれて大切にされてるよ。大きな病気もしたけど、まわりからたくさん愛をいただいた。私、今、とても幸せに生きてる。

ずっと闇を抱えさせて、ごめんなさい。許してください。

あなたが、頑張ってくれたから。ありがとう。今まで生きてくれてありがとう。」

10歳の私は、350レベルの闇を不意打ちで食らったあの日、私の力で闇と共に箱に閉じ込められてしまった。思い出さないよう。感じないよう。いつかその闇を受け入れて愛に変換できるようになるまで。40年以上、泣きながら、私が成長するのをひたすら耐えていて、待っていてくれたのだ。

とても愛おしく、１０歳の私を心から尊敬する気持ちが湧いてきた。

「あなたを愛してる。心から誇りに思う。」

涙がこぼれ落ちた。

眼から真珠がコロンコロンこぼれるみたいに。

浄化の涙は違いがよく分かる。サラサラしている。

「さあ、その闇の入っている箱を私に渡してくれる？お空に帰そうね。」

１０歳の私から、一抱えある箱を受けとる。宝島の小説に出てくるような、なかなか豪華な箱である。

「じゃあ、一緒にさよならしようね。空に投げるよ。いち、にの、さん」

箱は、右旋回しながら、空に吸い込まれていく。

やがて、天から、虹色の光が降り注いできた。

闇は、天に昇り、愛の光に変換された。

しばらく経ってから、イメージの中で１０歳の私の様子を覗いてみたら

透き通るような青空の中、雲の上でスヤスヤ眠っていた。

背中に翼が生えていた！(私、天使だったの？)

ずっと闇のなかに閉じ込められていたのだものね。疲れ果てたんだね。やっと空の故郷に戻れて、ほっとしたんだね。本質の愛の存在に戻れて良かったね。

そう言えば、瞳は魂の窓であるとか。今、鏡を見たらどうなってるだろう？洗面所に走って行って鏡を覗いた。

涙のせいもあるが、瞳がキラキラしていた。我が瞳ながら、美しいもんだなあと感じ入った。

それにしても、何故、普段見ないような怖い映画を見ることになったのか。偶然のようだが、実は自分が引き寄せた現実なのだろう。

ネガティブな感情を浄化するためには、同じようなインパクトの出来事を起こして、当時の感情を浮き上がらせなければならない。(ただし、魂にエネルギーが満ちていれば、自覚せずとも浄化されることもある)

私の潜在意識は、まあ、お手軽に映画を利用したのだろう。だって、現実に350レベルの闇体験を起こしたら、事件である。

だから、目の前に嫌な出来事が現れて、過去のつらい感情が湧いてきてモンモンとしている方がいれば

それは、浄化のタイミング！

そろそろ手放していいですよ。とあなたの魂からのメッセージだと思ってほしい。

闇は必ず光に転じる。あなたがあなたの光を思い出すために起きている。

あなたは、勇敢な、闇体験チャレンジャーなのだから。

＊注意

トラウマが深刻な場合は、経験豊富なセラピストさんに催眠誘導してもらうことをおすすめする。

☆潜在意識こぼれ話☆

催眠状態の時に、不思議な光景を垣間見ることがある。過去の記憶かもしれない。

今日は、一瞬、面白い光景を見た。脳裏に描かれるので、実際に目で見ているわけではない。

樹木がはえていない土色の岩山

大きくそびえたっている

標高はかなり高い。4000～6000メートル級か

富士山をふっくらさせたような形

火口があり、頂上はへこんでいて

なんと！

火口の縁に、白い龍がアゴをのせて

稜線に沿って、ぶら下がっている。

山の大きさから考えると

なんて巨大な龍······

のんびりした光景で、微笑ましい。

龍は、こうやって休憩するんだなあ。

体が巨大だから、山は枕になるんだ。