ハワイアンスピリットから学ぶ許し

 


「太古のハワイでは、Kalana(許す)という言葉は存在しませんでした。

先祖や神々と通じていた時代には、過ちといはう観念が存在しなかったのです。

すべては、正しい時に正しい場所で正しい存在に起きるので、過ちというものもなく、正しいことをさらに正しくしていくだけでした。

しかしカラナの考えは現代のホ オポノポノでよく使われます。

もともとの語源はKalaから来ているようです。絡まったものを紐解くという発想です。

現代社会においては、どの国民も、罪の意識という観念を持っています。

自分を許す、他人を許す、自分や他人を批判しない、責めないを実践する必要があります。

皆大きな一つの一部。すべては自分の責任。自分から変わることを選択していきましょう。

それが自分の内側から光をふさいでしまっている石を放り投げて、いつまでも、怒りや恨み、妬みという石を持っていると自分も病気になってしまいます。

石を手放して、自由で偉大なウハネであることを大自覚しましょう!」

『アロハ スピリット~笑顔の幸則~』

カミムラ マリコ 著 ナチュラルスピリット発行


数日前に、とあるニュースで、カスタマーハラスメントによる事件を知った。お弁当屋さんで、お総菜を購入しようとした客が、電子レンジ温めを断られたことに腹を立て、暴言を吐いたらしく、一部始終が防犯カメラに録画されていて、ネットに拡散。後日、客は弁当屋に謝罪に訪れたが、オーナーは謝罪を拒否。警察に出頭させたらしい。

カスハラ(カスタマーハラスメントの略)は、同業者からのものが多いそうだ。学校のモンスターペアレントは、職業が教師だったとか、コンビニで怒り狂う客は、飲食店勤務経験者だったとか。

誰かに叱責された経験が、おそらくトラウマとなり、本人は正義感で腹を立てているつもりなのだろう。自分自身を厳しく責め立てているから、他人の行為が許せないのだと思う。自己肯定感が低く、自分を愛せないので、他人の同じような行為に過剰反応してしまうのだ。

他人を責めれば責めるほど、自身を攻撃していることになる。なぜなら、目の前に起きる現実は、自分の内面の現れだからだ。自分の中にあるから、現実に現れると腹が立つ。否定すればするほど、自分自身を否定する悪循環になる。

現実が、あなたには、こういう部分がありますよ。向き合ってくださいね。と教えてくれているわけだから、ムカッとするならば、自分を正せばよいわけだ。相手を変えようとエネルギーを使っても、自分が変わらない限り、また、同じような現実を引き寄せて、嫌な思いを繰り返す。嫌なことをしてくる相手は、鏡に映し出された自分の姿なのかもしれない。

冒頭の事件の原因、電子レンジ温め拒否(コロナ対策であったらしい)に過剰反応してしまった原因は、もしかしたら、自分は誰からも大切にされていない。という不足感から、感情を爆発させてしまったのかもしれないと思う。電子レンジ温めが当たり前だった世の中が急に変わってしまった。コロナだから仕方ないよね。と捉えられず、客を大切にしてくれない。弁当屋の怠慢だ。客対応がなってない。と、直情的に捉えて怒りに身を任せてしまったのではないだろうか。

カスハラ加害者には、私自身、嫌悪感しかないし、浅はかだなあとも思う。警察に絞られて、社会人としての責任くらい果たせ。と思う。が、動画がネット拡散され、皆が正義感から彼らを過剰に叩くのもどうかなあと思う。彼らが反省し、やり直すことができるよう見守る気持ちになれたらいいのにと思う。

彼らの落ち度もある。誰かに厳しく叱られて、目を覚ます、いいチャンスにしてほしい。誰かに厳しくされることは、人間にとって、悪いことではない。人間は、どうしても甘えが出ると、自立から遠ざかる傾向にある。楽ばかりしていても、自我が肥大して、魂の成長には役に立たない。人間は、一人では学べない。別な人との関わりの中で、自分を発見し、魂を磨く。切磋琢磨とは、よく言ったものだ。

だが、互いに責めすぎて、萎縮してしまっては意味がない。厳しい言葉をかけるにしても、そこに愛が必要になる。

愛ある言葉を相手にかけるためには、まず、自分が愛に満たされていなければならない。自分が本来の自分を認め、大切にすることから始めていかなければ、世の中は、許し合えない人々が衝突する辛い世界になっていく。

先日、アルバイト先で、モヤっとすることがあった。ある作業をしている時に、周りが、とてもピリピリしていて、兎に角、手早くやれ。手が空いたら、すかさず次!という圧力がすごい。私は、過去に同じ仕事をした経験がある。もちろん手早くやるのはいい事だが、互いに声を掛け合って、うまく作業している仲間を褒めたり、ちょっと冗談言い合ったり、和やかに進めればもっと楽しくできるのにと感じてしまう。だから、一つの作業が一段落し、ほっと一息ついてちょっと談笑していた時に、早く次のことやってください。と指示され、心が一瞬冷たくなった。手を抜いたわけではない。ましてや遊んでいたわけでもない。次にやるべきことも理解している。和やかに楽しく、しっかり呼吸しながら仕事をしたかっただけだ。

もちろん、アルバイトの身分なので、職場の空気を読みながらうまくやるしかない。が、正直、息苦しいと思った。アルバイトへの信頼がないのかな。と感じて、悲しくなった。

今までの私なら、萎縮して、カチコチのロボットみたいに、空気を読みながら仕事をしていっただろう。しかし、今の私は変化途上にある。

モヤっとする。心地よくない。と思う現実が起きたら、まず、自分の内面を掘り下げる。自分のどんなマインドが鏡に映し出されたのだろうか。自分の中にその心地よくない何かが潜んでいないだろうか。

出てきた結論。モヤモヤしてるの全部、外軸だよね。誰にどう思われるかばかり考えている。大切なのは自分軸。相手に信頼されていないと感じるのは、自分が自分を信頼していないから。自分が一生懸命やっていることを認めよう。そして、心地よさを追及して、堂々としていよう。仲間を信頼し、認め、素敵なところを発見しては感動しよう。私が心を閉ざさなければ、きっとピリピリしている方々も、もしかしたら、少し穏やかになるかもしれない。

いろんな本を読んで、理解していたつもりだけど、いざ、体験をすると、自分の実践度合いがよく分かる。頭で理解しただけでは、ほとんど役に立たない。体験を繰り返し、身につけていく。

体験を通し、人間は学びを深めていく。最初から完璧な人間は一人もいない。失敗し、反省し、またチャレンジする。それを繰り返していくのが人生だ。

成長途上にある自分も、他人も許していこう。学び合っていく、素敵な仲間なのだから。

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